独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

最大限度の調べ

独学におきましては、まあ、適当にお勉強をしていけばよろしいのでございます。
自由度の高さと融通が効くのが、独学の最たる特徴でございます。
自分で計画を立て、進捗を管理し、やるべきことはやり、やらざることはせず、時間の都合の付くときにやっていけばよいだけの話なのでございます。
最初の方は好きな風にやって行き、だんだんとその試験に適したお勉強に調えて行けばよろしいかと存じます。
さて、自由の利く独学ではありますが、自分の限界を知っておくことには、損がないように存じます。
限界といいますのは、その言葉の通りの限界でございます。
自分はどこまで出来るのか、最大の量と時間とを知っておくのでございます。
量といいますのは、物理的な量でございます。
つまり、テキストのページ数や問題集の問題数、過去問の年度等々の、物理的な量をどのくらい最大でこなせられるのかを知っておくのでございます。
知っておく利とは、最大量が把握できていると、過分な量のお勉強を考えないようになる点でございます。
よく、欲張って毎日のお勉強に、アレもコレも付け加える人がおられますが、あまりよくない傾向であるかと存じます。
最大の量が分かっておりましたら、ああ、コレは無理だなとブレーキをかける事が可能でございます。
最大の量といいますのは、ほんとうに、自分の持てるエネルギーと意欲と、忍耐力を駆使して、ぶっちゃけ言えば、非常事態レベルにあるときに、可能となる量でございます。
その量が「○○」であるのなら、日々の日常でできることというのは、ある程度、推測がつくものでございます。
基本、そのくらいしか、わたくたちはお勉強できないものでございます。
お勉強の量を増やそうとするなら、それこそ、日々の鍛錬と訓練とで、地味に増やしていくしかできません。
魔法のように、急激に勉強量など増やせられないものでございます。精神力は気合は、魔法ではありません。
最大量を知っておくことで、日々のオーバーワークを防いだり、得てして失敗に終る欲張り計画を阻止できるかと存じます。
時間というのは、そのままでの時間でございます。
最大でどのくらい長い時間を、試験勉強に割けられるのかを知っておくのでございます。
1日24時間しかありませんから、最長の勉強時間は24時間でございます。
しかし、当然、寝る時間や食べる時間などの生活必須の時間とお仕事・家事の時間を除く事になりますが、残った時間のうち、どれだけ自分が勉強に時間を使えるかを、物心両面で確かておくのでございます。
最大の勉強時間を知っておりますと、これまた、過大な期待を自分にしなくなるものでございます。
お勉強は、進めば進むほど、Aもしよう、Bもしなくちゃ、などとどんどんとやるべき事が増えて参りますが、自分の最大時間を知っておりますと、冷静に対処できるものでございます。
毎日毎日、努力の限りを尽くすのが理想でありますが、そんなことは人生のうち、お勉強に費やしてはならないように思います。
そうするのは、お勉強後の、わたくしたちの実生活と暮らしであるかと存じます。
お勉強といいますのが、力の限りを尽くせばうまく行くものではありません。
力尽くして、あとで心がうじうじとしてしまったり勘違いが増せば、逆の事態に追い込まれるもの。
最大を知るから、適正を知るのでございます。
「最大」は、ほんとうに必要なときだけ行なうにして、日々におきましては、ほどほどの継続可能な時間と量をお勉強にお割きくださればと存じます。

(さらに…)

工夫をするから続く

わたくしごとでございますが、一時期、ランニングに熱中していたときがありました。
無精者のわたくしには珍しく、数年は毎日の如く、週末も河川敷を走っていたようにもいます。
表向きの理由には、健康のため、体重を減らすため、などと申しておりましたが、ほんとのところは楽しかったのでございます。
その楽しみの原因となったのが、ストップウオッチでございます。そう、まるで陸上部の如く、自分の走っている時間を計測していたのでございます。
時間をストップウオッチで計測する、などといいますと、たいそう本格的のように聞こえますが、走る前と後にボタンを押すくらいの作業でございます。
しかし、これがなかなか、楽しいのでございます。
同じ距離を走っても、季節によって、体調によって、時間帯によって、ほんとうに異なってくるのでございます。
もちろんのこと、体力のアップを実感できることも、楽しめた要素ではございます。しかし、それ以上に、毎日の計測数字の変化が楽しかったのでございます。
例えば、飲酒が続きますと、如実にタイムは落ちるのでございます。走るときも非常にからだが重いので、(飲酒は身体に悪いな)などの結論が引き出せるのでございます。
飲酒と申しても、楽しく皆と飲む飲酒から、晩酌、独酒などありますが、飲み方でもタイムは変わってくるのでございます。
また、飲む酒によってもタイムが変わってまいります。憶えているのは、1番タイムが悪くなるのがウイスキー、焼酎といった蒸留酒でありました。
気候もタイムに大きな影響を与えました。真夏の蒸した日、梅雨の雨上がりの日などは、がくんとタイムが落ちたものでございます。
蒸しているだけで、体力は消耗するんだなあと、空調機のドライ機能を見直したものでございます。
ま、このようにストップウオッチに表れる数字を、その日の走りとつき合わせて、日々の見えなかったことを知るのが楽しかったわけでございます。
変わった楽しみ方ではありますが、こうした工夫が長続きしたのではないかと、考えている次第でございます。
お勉強につきましても、同様の事がいえるのではないかと存じます。
お勉強といいますのは、ほぼ同じような場所で、同じような時間帯で、同じような物を相手に、同じような作業をするわけでございます。
どんなに忍耐深い人でも、飽くのに決まっているのでございます。
ですから、飽きに飽きて、お勉強から距離を取る人が出て来るのでございます。
お勉強を長続きさせるには、やはり、飽きないような一工夫を重ねることかと存じます。
ご飯の量とお勉強の進み方の相関関係を調べてみたり、おやつの有無とお勉強の進捗の関係を注視してみたりします。
何時にやるのが効率がよいか、進みがよいかを日記につけて、時間帯調査をやってみます。
やるべきことをリストアップして、今日のお勉強を目で分かるようにしてみます。
飲酒の有無は、お勉強にどういう影響を与えるかを見てみます。
適当に工夫を挙げてみましたが、こうしたことは、どんどん出て来るかと存じます。
うまくいっているときや調子のよいときは、何も変えないのがよいのですが、うまくいっていないときや停滞しているとき、低調なときは、何かを変えていくのが続けるコツでございます。
「変化」と申しますが、お勉強を色々と変えてみるから、実力はさらに上の段階へと化けるのでございます。
お勉強の前に、座布団を窓の外ではたいたり、ぱぱっと机を整理したり、まわりをハンドクリーナーで掃除をするくらいの変化でも構いません。
何かを変えて、現状の感じ方を変えてほしく存じます。

(さらに…)

ためらいが無駄時間

人といいますのは、とても重要なことをやるのに際しては、時間をかけないものでございます。
お腹がキリキリと痛むときに、トイレに行こうか行くまいか、躊躇する人はいないかと存じます。
それこそダッシュでありまして、トイレに駆け込み、ドアを開けるときに片手はベルトを外して、すぐさま用が足せるようになっているかと存じます。
ここに、ためらいというものはございません。
基本的に、ほんとうにやろうとすること、やりたいこと、やるべきことにつきましては、着手するのに30秒と時間をかけないかと存じます。
意中のあの人から電話がかかってきたり、メールの着信音がしたなら、それこそ、飛びかるように電話機に向かうものでございます。
わたくしたちは、やるべきことに対して、時間をあける必要はないのでございます。
基本的に、お勉強をしようと思っているのなら、それから30秒以内に着手すべきでございます。
というのも、この30秒を超えて手をつけないでいると、以降はぐだぐだタイムの展開が始まるからでございます。
(やろうかなあ〜)と思いつつも、何かどうでもいいこと、くだらないこと、今やらなくてもいいことで大切な時間を満たしてしまうことは、多々ございます。
これはほんとうによくない、時間の使い方であるかと存じます。
やろうと思っているのに、なぜかできない。こうしたことは多々ございますが、そうさせるのは、「ためらい」という形のない、厄介な化け物でございます。
選択に悩んだりすることとは、全く別の心の動きであるかと存じます。
これをしたらいいのかな?と考える事は、危険予知であったり、ほかの選択肢を慮ったり、応益の比較考量であったりと、結構な知的行為であるといえましょう。
しかし、当該ためらいは、やるべきこととそのやるべき価値を把握しており、その他の選択肢は総じてやる必要性も価値もないことがはっきりしているわけでございます。
ここで、判断に悩む事など無いのでございます。
わたくしたちが取るべきは、心に巣くうためらいを除く事でございます。
いや、正確に言うならば、心にためらいが起きる前に、行動に移すべきなのでございます。
つまり、心にためらいが生まれてその巣を張る前に、わたくしたちがやるべき事に着手すべきなのでございます。
これがいまのところ、わたくしがとっております、ためらい対処法でございます。
ためらえばためらうほど、手がけるのに時間がかかってくるかと存じます。
すぐにやれば終る事なのに、うだうだして、気付いたら夜の11時から手がけることになるわけでございます。
(ああ、もうこんな時間!)と気が急いて焦ってしまえば、いい作業にはならないかと存じます。
恋のためらいなら、まあまだ、絵にも歌にもなりますが、お勉強のためらいなど、何の色もございません。
今日の分はささっとやってしまってその後で、気持ちよくぐだぐだしてほしく存じます。

(さらに…)