先だってのススメで申しましたように、お勉強といいますのは、実にランダムなものでございます。
お勉強をすれば力は付きますが、しかし、それがいつ付くのかはよくわからないのでございます。
個人差が厳然としてございます。
そして、この個人差すら、個人の内側では、コロコロと異なりますから、いっそうお勉強の実情といいますのが見えにくくなっている、このように考える次第でございます。
ですから、わたくしたちと致しましては、たんたんと目の前のお勉強に処するしか、やる事がないわけでございます。
たんたんとやる、継続する、こうしたことがお勉強のコツでないかと存じます。
しかし、こうしたことをやっていくには、時間を確保しておく事が必要でございます。
ある程度の時間を確保していないと、実力上昇の偶然ともいえる機会を逃してしまうからでございます。
このための時間確保には、すぐに終ることや済むことは、即断に処置する事でございます。
愚図の先延ばし、と申します。
ぐずぐずとする人、だらだらとする人、とろとろする人といいますのは、お持ちになっている性格もありますが、半分くらいのお方は、常に何かを引きずっているのでございます。
それは1ヶ月前の事であったり、1週間前の事だったり、昨日の事、下手をしたら午前にあったことを、未着手のまま、あれこれと心を煩わせているのでございます。
心の中は、過去のあれこれでいっぱいでありますから、そら、目の前の事を即断に手を付けられないかと存じます。だって、心では、過去のことを手がけているわけですから。
過去のことといいますのは、たとえば、出さないといけない書類であったり、確認事項であったり、単にサインをして送り返すだけのものであったり、どうしたって払わないといけない公共料金であったり、溜まった郵便物の処理であったり、そういった雑事でございます。
めちゃくちゃに大事な事であればもう既にやっております。行けるトイレを我慢する人はおりません。
基本、さっさとやっちまえば済むだけの雑事を、明日あさってに先伸ばす必要はまったくございません。
髪の毛ほども、明日まで保持する必要はありません。
ならばすぐに済ませて、その分だけ時間を確保すべきなのでございます。
とろいから先延ばしをするのではなく、先延ばしをしていくから、どんどんと動作が重くなってくるのでございます。
現在、心を煩わせているものの価値を一度、値踏んでくださればと存じます。
ほっとんどのことが、意味がなく、そして、有用でもなく、そして、利することもない事が判明するかと存じます。
過去の遺物で占められていた心をご解放してくださればと存じます。
上手くやろうが適当にやろうが変わらないことに、時間と精神を割かないようにご助言したく存じます。
これだけで、時間も確保できるうえ、なんともいえない開放感を得られるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月26日 3:19 PM |
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お勉強といいますのは、非常にランダムなものでございます。
確かに、一生懸命やれば実力は伸びるものでございます。
しかし、それがいつ伸びるのか、というと非常に曖昧で、不確かなのでございます。
振り返ってみれば、「できる」という現象といいますのは、気付いたらできていた、気が付いたらできるようになっていた、というのが正しい事情であるかと存じます。
○○を何回やればできる、とか、××という方法を取ればできる、と明白にはいえないかと思う次第でございます。
お勉強は、薬のような薬効を求めてはならないように存じます。
朝晩の食間に5粒飲めば効く、というものではないのでございます。
今日やっても明日やっても伸びないかもしれません。
しかし、やっていれば必ずできるようになる、というのが偽りのないところでございます。
このように、お勉強といいますものは、不確かでありながら確かなところのある作業でございます。
成長や伸びのランダムさに振り回されないよう、ご注意くださればと存じます。
さて、お勉強といいますのは、ランダムでありますから、わたくしたちとしては、あまり多くの事はできないものでございます。
たんたんと、目の前の事や課題、自分のすべきことを消化してゆくのみ、でございます。
しかし、わたくしたちが確実にできる事がございます。
それは、お勉強の環境を整えることでございます。そこで誰にでもすぐにできるあることを述べたく存じます。
それは、必要不可欠なものは切らさない、という事でございます。
お勉強に絶対的に必要になるものは、必ずすぐに取れるように、使えるようにしておくのでございます。
文具類は必ず用いるかと存じますが、切れていたり書けないものはないでしょうか。
赤ペンやマーカーなどは、使おうとしたときに必ず目的を達せられるようにしておかねばなりません。
切れていたら即、予備の2本目のマーカーに手がのびるくらいに、準備をしておかねばならないのでございます。
ちなみにわたくしの、筆入れセットはぼってりと大きく、まるで、太った子ネコ程度の大きさがございます。
というのも、えんぴつやペンといった文具類を、複数個用意しているからでございます。鉛筆削りすらも2個入れております。
こうしておくことで、物を切らさないように、たとえ、切れていてもすぐに使えるようにしているのでございます。
なにゆえ、こうしているかというと、取りに行く手間と時間をなくすためでございます。
これは、お勉強中に切れていることを知って、取りに行けばいい、という問題ではないのでございます。
取りに行く事を防がんがためなのでございます。
取りにいきますと、確実に集中が途切れるからでございます。
(あそこの戸棚に取りに行こう)と席を立つ、これだけでわたくし達の集中は途切れるのでございます。
じゃ、立ったついでにトイレに、いや、コーヒーを、などなどと雑多なものが頭と心に入ってくるのでございます。
再び席についたときは、5分かそこらの時間が経っているでしょうし、おそらく、集中度は低下して、元の状態に戻すのに結構な意思力が必要と相なることでありましょう。
集中状態に入ったら、出来る限り、言葉を換えて言うなら、絶対にそのものを終らせるまでは、ある程度の目途がつくまでは、席から離れてはなりません。
離れると、余計な手間と時間を食い、また、作業の質が落ちるからでございます。
使おうと思ったものがないのは、自分で自分のやる気と集中に水をぶっかけるようなものでございます。
こうした準備は、100%確実に。こちらの側で整えることのできるものでございます。
ならば、わたくしたちは、できることはきっちりとやるべきであるかと存じます。
お勉強そのものはわたくし達の自由になりませんが、お勉強の周辺については、アレやコレやとできる事があるように考える次第でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月23日 10:33 AM |
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独学におきましては、まあ、適当にお勉強をしていけばよろしいのでございます。
自由度の高さと融通が効くのが、独学の最たる特徴でございます。
自分で計画を立て、進捗を管理し、やるべきことはやり、やらざることはせず、時間の都合の付くときにやっていけばよいだけの話なのでございます。
最初の方は好きな風にやって行き、だんだんとその試験に適したお勉強に調えて行けばよろしいかと存じます。
さて、自由の利く独学ではありますが、自分の限界を知っておくことには、損がないように存じます。
限界といいますのは、その言葉の通りの限界でございます。
自分はどこまで出来るのか、最大の量と時間とを知っておくのでございます。
量といいますのは、物理的な量でございます。
つまり、テキストのページ数や問題集の問題数、過去問の年度等々の、物理的な量をどのくらい最大でこなせられるのかを知っておくのでございます。
知っておく利とは、最大量が把握できていると、過分な量のお勉強を考えないようになる点でございます。
よく、欲張って毎日のお勉強に、アレもコレも付け加える人がおられますが、あまりよくない傾向であるかと存じます。
最大の量が分かっておりましたら、ああ、コレは無理だなとブレーキをかける事が可能でございます。
最大の量といいますのは、ほんとうに、自分の持てるエネルギーと意欲と、忍耐力を駆使して、ぶっちゃけ言えば、非常事態レベルにあるときに、可能となる量でございます。
その量が「○○」であるのなら、日々の日常でできることというのは、ある程度、推測がつくものでございます。
基本、そのくらいしか、わたくたちはお勉強できないものでございます。
お勉強の量を増やそうとするなら、それこそ、日々の鍛錬と訓練とで、地味に増やしていくしかできません。
魔法のように、急激に勉強量など増やせられないものでございます。精神力は気合は、魔法ではありません。
最大量を知っておくことで、日々のオーバーワークを防いだり、得てして失敗に終る欲張り計画を阻止できるかと存じます。
時間というのは、そのままでの時間でございます。
最大でどのくらい長い時間を、試験勉強に割けられるのかを知っておくのでございます。
1日24時間しかありませんから、最長の勉強時間は24時間でございます。
しかし、当然、寝る時間や食べる時間などの生活必須の時間とお仕事・家事の時間を除く事になりますが、残った時間のうち、どれだけ自分が勉強に時間を使えるかを、物心両面で確かておくのでございます。
最大の勉強時間を知っておりますと、これまた、過大な期待を自分にしなくなるものでございます。
お勉強は、進めば進むほど、Aもしよう、Bもしなくちゃ、などとどんどんとやるべき事が増えて参りますが、自分の最大時間を知っておりますと、冷静に対処できるものでございます。
毎日毎日、努力の限りを尽くすのが理想でありますが、そんなことは人生のうち、お勉強に費やしてはならないように思います。
そうするのは、お勉強後の、わたくしたちの実生活と暮らしであるかと存じます。
お勉強といいますのが、力の限りを尽くせばうまく行くものではありません。
力尽くして、あとで心がうじうじとしてしまったり勘違いが増せば、逆の事態に追い込まれるもの。
最大を知るから、適正を知るのでございます。
「最大」は、ほんとうに必要なときだけ行なうにして、日々におきましては、ほどほどの継続可能な時間と量をお勉強にお割きくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月22日 11:34 AM |
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