お勉強をするところといいますのは、意外に重要でございます。
お勉強のノウハウやコツ、方法といいますのは、まあ、千差万別でありますから、あまり述べない当ススメでございますが、場所については1言あるものでございます。
まず、動線上はいうまでもなく、動線近くではお勉強はしないことでございます。
動線といいますのは、人の動く線のことでございます。
出入りの多い廊下に物を置くと、家族の誰かがいつの日か、必ず足の小指をぶつけたりする事故に遭うものでございます。
動く「動」の場所に、置くという「静」を置いてはならないのでございます。
相反する性質でありますから、いろいろな不測の事態が起きるわけでございます。
お勉強も同様でありまして、お勉強といいますのは、いわば、「静」の性質でございます。
動線とは相性がよくないのでございます。
ドアの近くや戸の近くは、どうしても人の動きがありますので、集中力が途切れがちになってしまいます。
人の動く音というのも、意外に耳障りでありまして、ドスドスと配偶者の歩く音だけでも、集中状態を醒ましてしまうのでございます。
こうした動きのあるところや音のあるところでお勉強は相応しくないかと存じます。
できるだけ、動線から離れた場所でやるべきかと存じます。
お勉強は、基本的に人の出入りのないところや部屋で行なうべきかと存じます。
人の出入りがあまりないところ、足が向かわないところ、静かなところを選んで行なうべきかと存じます。
できれば、景色や見晴らしがよいところなら、なお良しでございます。
理想を言うなら、そういうところで、お勉強の机と椅子を設置して、場所を固定化するのがよいかと思われます。
しかし、住宅事情によっては、そういった場所を占拠できない方もおられるかと存じます。
こうした場合は、お勉強のときだけ、そういう場所に移動できるような体制を作り上げておき、いざ、お勉強というときにそこに異動できるようにしておくのがよろしいかと存じます。
先日のススメでも申しましたように、お勉強におきましては、よく使うものは常に手の届く範囲に置いておかねばなりません。
ですから、文房具を多めに入れたビッグ筆箱、持ち運び用の鞄(旅行用の学生が使うようなバッグ)に教材や資料を一式入れておいて、落ち着く場所に持ち運んでお勉強を展開すれば良いかと存じます。
家族皆で使うような場所をお勉強場所に使うと、置いたはずのものがなくなったり、勝手に資料を小虫を叩き潰した際の包み紙に使われることもございます。
双方にとって、占拠はよろしくない結果を及ぼすかと存じます。
できるだけ、持ち運びの体制でよきお勉強場所を確保してくださればと存じます。
お勉強なり読書なりに集中できるお気に入りの場所ができあがれば、それだけで生産性は大幅に上昇するかと存じます。
お勉強をする場所位置も、独学のコツの1つでありますので、宜しくお試しくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月14日 8:37 AM |
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お勉強のコツは、星の数ほどございますが、「整理整頓」はその筆頭であるかと存じます。
お勉強といいますのは、集中しなければできかねないものでございます。
雑然、とした部屋では注意散漫となりますので、集中力も途切れがちになります。それか、なかなか集中に入っていけないかと存じます。
お勉強になんだか身が入らない、こうした状態にある方は、是非とも身の回りの整理整頓をしてくださればと存じます。
まず手始めにやるべきは、ゴミ捨てでございます。
ごらく品は全て捨てるか、箱にしまいます。後ろ髪が引かれるでしょうが、問答無用にておしまいください。
次に新聞や雑誌、フリーペーパー、チラシ、ダイレクトメールの類を捨てていきます。
郵便物はできるだけ、来た当日に処理してくださればと思います。今度、明日、と思っていくと溜まる一方です。
溜まった郵便物を1つ1つ調べるのは、実に億劫でございます。
来たその日に処理すれば、それでおしまいでございます。わたくしは、大概5秒で捨てるか取っておくかを判断するものでございます。
さて、余分なものがなくなって、身の回りがすっきりしましたら、回りにお勉強に必須のものを置いていきます。
このとき、お勉強でよく使うものは、必ず手の届く範囲に置くようにしてください。
席を立って取りに行く、ではいけないのでございます。
よく、テキストや問題集を机から離れた本棚に置く人がおられますが、まったくの誤りでございます。
アレが見たいな、と思った瞬間に手に取らないと、そこで、その「勉強思い」は消え去ってしまうのでございます。
見たいな、で、即、でございます。この動作1つで、お勉強の集中が途切れずに済みます。
同様のことは、テキストや問題集、過去問といったお勉強の教材に限りません。
文房具の類も、必ず手の届くところに置いておかねばなりません。メモ用紙、ポストイットの類も同じでございます。
使いたいと思ったら即、使えるようにしておかねばなりません。ですから、ある程度の予備も備え付けておき、また、切れた時は速やかに補充をしておかねばなりません。
これまた、使いたい道具がないだけで、集中が途切れてしまうのでございます。
線を引こうとしてペンがなかったりすると、即、(どこにある?)というお勉強とは関係のない思念が頭に湧いてしまいます。
しかも、いらいらっという、鬼子の感情も湧いてきてしまいます。
集中した状態が途切れるのは、とてももったいないことであるのをご理解いただければと存じます。
逆に言うと、集中を切らさないように身の回りを整えると、お勉強のストレスを減じることができる、というわけでございます。
盛り上がってきた気持ちや高くなったテンションを、つまらないことで失うのは、実にもったいないことなのでございます。
もとの集中した状態に戻すのは、結構な労力と時間を食うものでございます。
個人的なことを申しますと、わたくしは出先でよくテキスト等を見ていたのですが、家に帰って「さ!て!やるか!」というとき、鞄の中にテキストを入れたままにしていたがために、それを取りに行こうと席を立つときに、高まったテンションに水がぶっかけられるようなメンドクサさを感じたものでございます。
同様の事情の方は、帰宅後は即、持って出た教材を机に置くようにしてくださればと存じます。
お勉強で必須のもの、よく使うものは必ず、身の回りの、手の届く範囲においてくださればと存じます。
これだけでも、お勉強の能率は大きく変わっていくように思います。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月13日 7:49 PM |
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考えるヒント、などと申しますと、非常に僭越なものがありますが、考えるにあたってなかなかのコツを1つ、ご紹介したく存じます。
それは、タイトルそのままなのでありますが、「最悪を考える」といった次第でございます。
現に今、わたくしたちの頭を悩ましているもの、不安にしているものがあるかと存じますが、それに立ち向かわないといけない時は、まず、最悪を考えます。
例えば、お金を落としたとしましょう。
これだけでもショックなのですが、いろいろと想像や予想を加えてみるのでございます。
はっきりいいますと、1万円落としたとしても、それはそれでものすごくショックですが、取り戻せない額でもありません。
これまでにこの程度のむだづかいはあった筈でございます。
例えば、着れなくなった洋服、結局着なかった服等、被服費のトータル額を計算して見れば、1万円を落としたショックも和らごう、という次第でございます。
ならば、お金を落としたことはもう済んだ事として、すっきり処理できるのではないかと存じます。
株やギャンブルですった額を思い出してみたり、今はもうしていない趣味へ費やしたぞっとする総支出額を思い起こしてみれば、しっくりいただけるのではないかと存じます。
以上は、額についての考えですが、落としたことについても色々と考えられるかと存じます。
会社の売り掛け金を落とした、おろした直後にボーナスを落とした、果てには通帳と印鑑を落とし、婚姻費用やマイホームの頭金でためたすべてがパーになった、老後資金が騙し取られた等々と、お金を落とす最悪なケースを色々と考えられるかと存じます。
個人的にお金を落とすので最悪だなと考えるのは、結婚指輪を買おうとしていいところを見せようと、現金で買おうとして、お金をポケットに入れて、未来の配偶者と一緒に店に入ってあれこれ眺めてさてこれを買おうとしてポッケを探るがお金がない、落とした事に気付く!といった次第でございます。
あなたの気持ちは嬉しいわ、などというでしょうが、指輪を手に入れ損ねた事で心中は煮えくりまくっていることでしょう。
最も大事なところでヘマうつ、へたれ野郎という烙印が一生押されるわけでありまして、最も取り返しの付かないお金落とし、であるかと存じます。
最も酷いケースを想定してみれば、まあ、現実の衝撃も幾分かは和らぎますし、もっと冷静に事態を考えられるものでございます。
さて、お勉強でございますが、最悪のケースを考える事は、損ではないように思います。
最悪の事態とはどうなるか、と考えてみる事で冷静かつ理性的な判断がくだせられるように思います。
試験勉強の最悪のケースといいますのは、数年にわたる試験勉強をしたはいいが、不合格のまま挫折する事になる事態かと思います。
ざっと計算してみますと、テキスト代等の受験費用が1年当たり3万円として、仮に2年間受験したとすれば、総計6万円の損。
1日2時間・2年の730日間勉強したとして、その分働いていたら、時給換算700円としても、511,000円でございます。
総合計¥571,000円分の損が出る、というわけでございます。
まあ、これは計算のあやでありますが、現実実現損失は6万、未実現損失は約60万、とでも考えた方が真実に近いでしょう。
試験勉強が最悪のケースで終っても、実質6万の金銭損失。
勉強時間を労働に充てていた際の時間損失の額は、50万ちょっとなのでございます。
長い人生、そのくらいの額の損なんてものは、なんてことはないように思います。
中古車を選び損ねたくらいのミスでありますし、まったく取り戻せない額ではないように思います。
最悪のケースを考えてみる事で、目の前の事はよりよく見えてくるように思います。
お勉強のお悩みも不安も、上記最悪のケースから割り引いてみれば、1問や1文で悩む事というのは、数百円レベルのことなのでございます。
なあんだ、自分は数百円のことで悩んでいたのか、と思えば、気持ちも軽くなるかと存じます。
最悪の事態を考えてみる事で、目の前の事がよりよく裁けるようになる、とご助言したく存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年4月12日 1:05 PM |
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