独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

先送りも方法のうち

お勉強をしていますと、どうも頭を悩ますものに遭遇するものでございます。
例えば、やっているんだけど、よくわからないものでございます。
何度もテキストの記述は読んでいる、問題を解いている、解説を熟読している。
穏当に行けば、理解できているはずなのに何故か、ピンときていない、心底わかっていない感があるのでございます。
ここでのポイントは、深く深く、考え尽くさないことでございます。
考えることは結構でございます。
どこがわからないのか、いま一度見直してみる。
違う角度から見直してみる。
よく似た言葉で言い換えてみる。
図や表で表してみる。
ノートに箇条書きでまとめる。
などなど、理解へ到るための努力は惜しまないのでございます。
しかし、あまりに過度に考え込むのは、これまた考えものなのでございます。
感覚的な言い方で申し訳ありませんが、考えていることが頭に焼き付いてしまうのでございます。
何か玉子でも焼いていて、ふと他ごとに手を出して、気付いたらフライパンからもうもうと煙が立ち込めていたシーンを思い描いてくださればと思います。
そのときの、玉子が真っ黒に炭化したフライパンが、考え尽くした際の頭の中と考えてくださればと存じます。
あまりに分からないことを考えすぎると、頭の中にこびりついてしまうのでございます。
頭から離れられなくなってしまうのでございます。
そうしますと、意識はそこだけに集中してしまうので、他ごとが疎かになってしまいます。
コツは、こびりつかない前に、火から離す点にございます。つまり、あまりに考えて炭化する前に、考えることを延期するのでございます。
うんうんウンウン考えてみて、結論がでないものは、以降どれほど考えても、よい結論はでません。
次第に何がわからないかも、わからなくなってしまうのでございます。
こうなると本末転倒でございます。
考えに考えてみても分かる予感がないときは、そのときはキッパリあきらめて、時間を置くお勧めする次第でございます。
時と場所が変れば、理解にいたることもございます。
そして、考えてもよくわからないことに費やす時間を、その他にまわすべきかと存じます。
それか、その考えてもよくわからぬことは、1日のうち15分から30分だけ考えて、そこで解決しなかったら翌日に持ち越し、という形にもすることができるかと存じます。
考えるというのは、結構な消耗を伴います。
1つのことに過度に考えると、その他のことを考えるための力までも使い果たすことになってしまいます。
早急に解決を望まない、問題の解消を求めないことも、考えるための方法であるかと存じます。
うーんと頭をひねっても解消しないようなことに遭遇したときは、先送りしてみるの手であるかと存じます。

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大きな努力で

まずもって申し上げておきたいのは、大きな努力をしよう、と言うことでございます。
最高峰の理想は、少ない努力で最大の成果でございます。つまり、極限まで理想をいうなら、勉強時間が0時間で合格するのが、最高の理想であるといえましょう。
しかし、そんなことは、試験の主催者によっぽどの寄付をするとか、試験委員を買収するとかしない限り、不可能でございます。
寄付や買収にかかる費用を考えれば、勉強時間がゼロで合格するのは、非常に高くつくといわざるをえません。
コストもかけず、勉強もせず、また、努力もせずに合格するなんてことは、夢物語でしかないとお考えくださればと存じます。
少ない努力で合格したい、ということを極限まで突き詰めるならば、上記のようなばかばかしい夢物語を追いかけていることになるのでございます。
それは賢明なのかといえば、まあ、愚かの方に傾くかと存じます。
ならば、ほどほどの努力で合格したい、と考えるのはどうかと相なります。
しかし、ほどほどの努力とは、いったいどういうものか非常にあやふやでございます。
合格点ぎりぎりで合格するくらいの勉強をする、ということを意味するのでしょうか。
やりすぎた分は損になるから、そこそこの勉強で合格したい、ということなのでしょうか。
しかし、思いますに、バランスを取るというのは、非常に難しいことではないかと存じます。
どうやれば、どういう計算と目論見の上で、ぎりぎりで合格できるお勉強をやろうとするのか、根拠となると実に曖昧ではないかと考える次第でございます。
やり過ぎるくらいのお勉強の方が、例えば、他の人なら平均500時間で合格するところを、800時間かけて合格するといった方が、実行の上では容易なのでございます。
ぎりぎり500時間の勉強で合格する方が、合格する以上に困難なことかと思わざるを得ないのでございます。
お勉強におきましては、合格することが最大の目標でございます。
合格するかしないかの2者択一なのですから、ぎりぎり合格するなんてアクロバティックなことは考えない方が宜しかろうと存じます。
ぎりぎりの勉強量で合格しようとして、不幸にも失敗して再受験となれば、結局は元の倍のお勉強となるわけですから、言うなれば、リスクの大きいやり方としかいいようがありません。
先ほどの例で言えば、トータルの勉強時間が、500時間が倍の1000時間にもなってしまうわけでございます。そう考えれば、800時間の勉強で1回でパスする方が賢明でありましょう。
わたくしたちは、少ない努力で合格しようとしたり、ぎりぎり・ほどほどの努力で合格しようとするよりも、無駄やロスもあるでしょうが、大きな努力で合格を目指したいと思う次第でございます。
小さな努力で大きな成果を目指すと、得てして、バクチになってしまいます。場で朽ちるからバクチでございます。将来・未来のために行うお勉強なのに、朽ちてどうすんだい、と相なるわけでございます。
他の人が1時間でできることなら、わたくしたちは2時間のお勉強を見ておくのでございます。
大きな努力で成果を求めるほうが、よっぽど確実でございます。
試験といいますのは運以上に、お勉強したことがものを言います。ですから、確実に成果を蓄積していくやり方のほう、よりいっそう合格が近いかと思います。
寡を以って小を得る、大量主義でお勉強をお考えくださればと存じます。どっしり構えて、目の前のことに臨めるかと存じます。
せせこましいお勉強に比べれば、よっぽど安定するかと思います。

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冷蔵庫にしまえるの?

整理整頓は、お勉強におきまして、重要な部分を担っているように思います。
もちろん、直接的に合格には貢献いたしませんが、それでも、大事なところを支えているように思うのでございます。
わたくし自身の経験でしかありませんが、部屋がぐちゃぐちゃな人は、大概、落ちていったように思います。
部屋がゴミくちゃで、玄関にまでビールやチューハイの空き缶が散乱し、ビンや燃えないゴミが玄関出てすぐのところにまで溜まっていた友人が、ひょんなことで失踪してからは、片付けや掃除、整理整頓の重要性を改めて思うものでございます。
大概、潰れる会社やお店というのは、小汚いか汚いかのどちらかでございます。
先日仰天したのですが、お店の開店前に仕込みに使ったであろう生ゴミの袋を、店の前の道路に平気で出していた店がありました。こいつダメだと、いかりやチョースケ風に突っ込みましたが、早々の態で潰れたのは言うまでもありません。
アレ、この店潰れたんだ、という発見があるときは、大概、汚いところや乱雑なところがあるものでございます。
ちなみにわたくしは、従業員の駐車場や駐輪場をよく見るものでありまして、そこがくちゃくちゃだと、どれほど評判のよい店でもいきません。大概潰れるからです。
内装に殆ど凝らず、殺風景なつくりであっても、清潔感があるのなら行きます。
通人は、オープンしたての店には行かないと申します。3年経って行くのでございます。すぐ潰れるような店では、上質な時間は味わえません。さもありなんと思った次第でございます。
さてさて、話が脱線いたしましたので、お勉強について戻りたいと思います。
お勉強におきましても、整理整頓は重要な部分であるかと存じます。
部屋の片づけができないのに、どうして、テキストや問題集、過去問の内容をきちんと憶えていけるのか、というわけです。
記憶とは、ある程度の規則性があって、憶えるべき対象は整理されてないと、憶えることができないのでございます。
携帯電話の番号も「3・4・4」と規則めいているからこそ、憶えられるのでございます。これが、11桁連続した数字であれば、憶えるのにひどく苦労する事でしょう。
整理整頓されたものほど、憶えやすくなることを意識の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
お勉強で整理整頓をしていくには、やはり、身の回りのことも整理整頓できねば、嘘となります。
そこで、身の回りの整理整頓と相なるわけですが、部屋が片付かないという人は、得てして、ものが捨てられない人でございます。
そこで今回は、置いておく際の基準をご紹介したく存じます。
それは、「冷蔵庫」にしまう価値がそのものにあるか否かで考えるのでございます。
これは要るのか?置いておくべきか?と悩んだ際は、冷蔵庫にしまうとしたら、という条件を付け加えるのでございます。
あの狭い冷蔵庫に、それをしまう価値はあるのか。冷蔵庫の中身をどこぞにおいて、敢えてしまう価値はあるのか。腐らぬよう長期保存する価値はあるのか。
っとこんな風に考えるわけでございます。
「冷蔵庫」を基準に考えていきますと、ぱっと天啓のように「いらねえよっ!」「いつまであるんだよっ!」とさまぁ〜ず三村風の突っ込みを交えた決断が下せるかと思います。
長年押入れにしまっていたダンボールを、わたしは1つ処分できました。
部屋の中には、要らないものだらけであることが、お分かりいただけるかと存じます。
部屋から要らないものを捨てていくだけでも、そこに秩序と理(ことわり)が、そして、物を増やさぬよう節制が生まれるかと存じます。

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