わたくしたちは、環境の生き物と言われております。
身の回りのことというのは、意外に見えないところに影響を与えているものでございます。
例えば、壁紙の色でございます。収容所や刑務所は大概、コンクリートの灰色一色でございます。
というのも、灰色は生気を奪う色といわれておりまして、囚人をおとなしくさせんがため、とのことでございます。
全く正反対の建物としては、幼稚園などが上げられるかと存じます。
大体、ピンク色か黄色、赤色というように、明るい色が使われているかと存じます。
やはり、元気が出る色なのでしょうか、長年の子供とも付き合いから引き出された配色なのでありましょう。
当たり前のようで忘れがちでございますが、わたくしたちは、環境の生き物である点、意識の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
さて、お勉強でございますが、お勉強も周りの影響を得てして受けてしまうものでございます。
基本的に、モデルルームやショールームのような完全なまでに整理されたところや豪華絢爛なところでは、お勉強はできません。
息が詰まると申しますか、そわそわすると申しますか、落ち着かないといいますか、まあ、お勉強の方に集中できないのでございます。
とはいえ、お勉強は、めちゃくちゃに乱雑な状況でも、芳しくはありません。
雑踏や人ごみの中や居酒屋の騒音のなかでは、とてもじゃないが、お勉強のやりようがございません。
ある程度ちらかっていて、また、そこそこに整理整頓されている、こうした環境がお勉強にはよいのではないかと存じます。
このことを違う風にいいますと、お勉強の環境とは、それほどに片付けたり整理整頓をしなくてもよいと言う事と相なります。
とりあえず、ぱっとみでいいので、片がついておけばよいのでございます。
それにはまず、散らかるものを1つにまとめる駕篭の様な物がありますと便利でございます。
そこに取りあえず放り込んでいくだけでも、ある程度、見れたものになる次第でございます。
そして、大き目のゴミ箱があれば良いかと存じます。そこに、目を通せばよいだけの郵便物やチラシその他を投げ込みます。
ポイントは、使う時間は「1通あたり30秒」という点でございます。
基本的に、郵便物の8割以上は、見たら終わりなものでございます。座ってペンを出して返事を書いたり、印鑑を押して返送するような郵便物は、ほんとうに数限られているのではないでしょうか。
なら、処理の必要でないものは、後で見ようとためるようなことをせず、即断にデカゴミ箱に投げ込むべきかと存じます。
この2点を徹底するだけでも、ぱっと見の片づけが達成できるかと存じます。
基本的に、散らかる原因といいますのは、?置き場所がない。?ゴミを保管する。?習慣付けれてない、の3点であるかと存じます。
この3点さえ守れば、散らかってはいない環境となるかと存じます。
お勉強に集中できる環境を整備するのも、大事なお勉強の1つでございます。
なんとも気が乗らない、やる気があるのにやりたくない、なぜか気が散るというときは、周りにその原因があるかと思われます。
いっぺんにやると面倒なので、お勉強の息抜きの際にでも、環境整備に取り組んでいただきたく存じます。
一度、自分の集中システムを作ることができますと、一生使えるものでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年5月24日 3:21 PM |
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基本的に、お勉強とはこまごましたこと、些細なこと、細かいことを憶えていかねばなりません。
その理由は、資格試験といいますのは、専門家になるためのものだからでございます。
専門家は細かいことを知っていてこその、専門家でございます。
大雑把に知っているのは、単に知っている人でありまして、専門家ではないのでございます。
普通の人なら(うざいな)と思って見過ごすようなことを知っているからこそ、専門家なのでございます。
わたくしたちは、資格という専門家の証を手に入れるためにお勉強をしているわけであります。
細かいことを知っているからこその、専門家。細かいことを憶えていかねばならないのは、お勉強の性質上、仕方のないことなのでございます。
細かいことはメンドクサイから憶えたくないししたくない、といいますのは、自ら専門家への道を断っていることを意識してくださればと存じます。
しかし、でございます。
いくら本試験にて必要だからといって、細かいことばかりに意を払っておりますと、心はだんだんとくさくさしてくるものでございます。
視野も小さく、考えも矮小化してまいります。
本心では(まあなんでこんな数字や語句を憶えねばならんのか)と煮えくり返っているわけですが、仕方がない一心で押さえ込んでいるわけでございます。
細かなことを、意に反して、理性のもとで憶えこんでいっているわけでございます。
その反動は、必ずあると踏んでおくべきかと存じます。
漢方だって副作用はございます。お茶だって飲みすぎれば、副作用があるのでございます。
況や、お勉強をや、でございます。
お勉強に熱心になって、細かなことを憶えるたびに、できるようになるたびに、得てしてわたくしたちは、物事を小さく小さく、細かく細かく考えるようになっていることを、意識の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
それは、お勉強の副作用でありますから、仕方のない面でもありますし、本試験で合格を勝ち取るまでは、続けなければならない思考の型ではございます。
しかし、細かく考えようとすればいくらでも細かく考えることが可能でありまして、あまりに過度に細かいことを考えますと、嫌気が募るばかりでございます。
ですから、お勉強のときどきには、大きくお考えくださればと存じます。
いま目の前でやっていることは、試験全体からすれば、どのような位置づけにあるのか。
試験戦術上、どのような意味があるか。得点の費用対効果は高いのか。
優先順位は適切か、ほかにすべきことはないのか。
そもそも、このお勉強は自分にとって如何なる意味があるか。
などなど、ときには、テキストの記述や問題集の問題から離れて、自他のことをお考えくださればと存じます。
ときどきでも、大きく考えるようにしますと、それが一種の息抜きになって、気分を大きく持つことができます。
(完全理解は次にまわせば良い。今は簡単に見ておこう)などなどと、客観的に視野広く考えることができるわけでございます。お勉強のストレスやプレッシャーを、かなり軽くすることができるでしょう。
また、これからの見通しも立ってくるように思います。学習計画はより充実することでしょう。
お勉強といいますのは、どうしても細かいことが相手になりますので、大きく捉えること、大きく考えること、大きく事態を見直すことを、ときどき行ってくださればと存じます。
また、自分では大きく考えているつもりでも、お勉強の副作用にて、いつもの自分の考えよりも小さく・細かく考えていることもございます。
意識的に、さらに大きく頭と心を用いてくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年5月21日 11:57 AM |
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基本的に、試験勉強といいますのは、不安の塊のようなものでございます。
合格率が50%を超えるような試験でありましたら、まあ、不安も和らぐものでございます。
しかし、現実に合格率は、高くて10%台でありまして、下手をしたらそれを下回る数字でございます。
10人に1人しか受からない、10人に9人は落ちるというわけですから、純粋な確率上、落ちる方が高いわけであります。
この時点で、不安はむくむくと際限なくわきあがることでしょう。
しかも、でございます。
試験勉強におきましては、完全なる対策は不可能でございます。
試験範囲の全てを勉強するのは無駄が多く、到底できないものでありますし、試験問題も誰が解けるのかわからないような問題がございます。
問題の傾向もがくっと変わることもあり、なかなかに完全な対策は難しいのでございます。
この対策の不完全さも、不安の原因となるものでございます。
まあ、このように、試験勉強というのは、不安と切っても切れない関係にあることを、知っておくべきかと存じます。
さて、この不安の中身についてなのですが、くれぐれも夜の時間に考えないようにしてほしく思います。
というのも、夜の考えというのは、どうも陰に陰に入り込んでいく傾向が強く、必要以上に、気落ちするからでございます。
まともじゃない、などといいますと大げさのように聞こえますが、基本、まともでないように考えている気がしてならないのでございます。
(ああ、こんな問題を間違えてしまった!)と考えるにせよ、夜だと、ああこれでもう落ちてしまう、とか、何度もやったのにできないなあ、などと、深みにはまるような考えに到ってしまうのでございます。
しかし、朝や昼だと、そんなに深く考えず、まあ、こういうこともあるべよと、色合いが180度も違う風に考えるのでございます。
是非とも、朝や昼の思考と、夜の思考との明白なる「差」をお確かめくださればと存じます。
人口に膾炙するところでは、夜書いた恋文というのは、とてもじゃないが見れたものでない、と申します。
支離滅裂でルナティック、そんなことを言ってもいいのかよ!とさまぁ〜ず・三村が青筋を立てて突っ込むような内容になるのでございます。
夜に今後の試験のついて考えると、どうもくさくさしますし、水っぽく、前向きにならないような傾向があるかと考える次第でございます。
夜だと、2〜3問間違ったくらいで、本気で落ちるなあとベッドのなかでぐったりしたりするのでございます。
お勉強の計画を練るときや反省をするときは、できるだけ、朝か昼の時間帯に行うことをお勧めしたく存じます。
夜に大反省会など致しますと、本当にぐったり致します。
夜はお勉強一筋に、読んだり解いたり書いたりして頭を酷使して、バタンとベッドに倒れこむのが宜しかろうと存じます。
そしてつぎの日の、コーヒータイムのときにでも、昨日のお勉強を反芻してみればよいでしょう。
夜にショックを受けても、朝や昼に見返してみると、なんで、あんなに衝撃を受けたのかわからないときもあるかと存じます。
夜は考えるに適さない時間帯であることを、意識の片隅においていてくださればと存じます。
蛇足ではありますが、布団の中ではあれこれと考えないのが賢明かと存じます。
基本的に全く無駄でございます。何ひとつ、建設的なことや前向きなものは生まれてこないでしょう。
わたくし自身、何度も布団のなかでヤキモキしましたが、何ひとつ考えたことを覚えておりません。睡眠が不足しただけ損でした。
布団の中では、普段読まない本でも読むのが1番でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年5月20日 3:10 PM |
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