独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

スーパーお勉強

上手い話はない、まずはこのことを心底、肝に銘じておくべきかと存じます。
この教訓を身をもって知る前に、でございます。
その筆頭はお金でございます。
1年後には倍になって返って来ます、なんて投資話が来たら、まず、その担当者から個人保証なり抵当を取って、話を煮詰めなければなりません。
金融監督庁や財務局云々の承認もあてにはなりません。要件と書類さえ満たしていれば、許可を出すのがお役所でございます。気休め程度の信用でしかありません、
会社や法人、何とか団体の保証なんてものはあてにしてはなりません。
飛ばし専用の会社があるくらいでございますから、何のリスクヘッジにもならないのでございます。
ここで逆のパターンをお考えください。
1年後に倍になる投資話ということなら、その企業なり法人は、年利100%の借金をすることになります。
さて、ここであなたが、先の10分の1である、年に10%の金利で借金をしたと仮定してください。
生活は凄まじく厳しくなります。それこそ、毎月の支払いは綱渡りとなるでしょう。
そして、その綱渡りのストレスに耐えられなくなって、新たなる浪費と散財が始まり、そして、次なる借金が重ねられるのでございます。
10%でさえ、かなり厳しい借金なのでございます。いわんや、100%をやでございますよ。
そんな話が続くわけがないと、まず踏まなければならないのでございます。
それでも儲けたいのなら、元本の回収を早める契約にしなければなりません。
たとえば、最初の6ヶ月だけは高い金利で払い戻しをしてもらって、それ以降は指定利率の半分以下でよい、といった塩梅でございます。
担当者の個人保証を取り、そして、ここまでやってこその儲け話でございます。
ここまで話が持って来れないのなら、または、持ってこようとすると渋るようならば、まあ、妖しい投資話として、一笑に付すべきでございます。
さて、お勉強についてでございます。
超簡単で、誰にでもすぐにできて、しかも時間もお金もかからない、スーパーなお勉強方法はあるでしょうか。
基本的には、ないかと考えます。
まず、まず簡単な方法であれば、誰にでもできてしまいますから、すぐさま出題者の側では、相応の対策を取ることでしょう。
スーパーお勉強は、まずもって1年といったところでしょうか。
そして、このスーパーお勉強は、お金がかからないわけです。つまり、スーパーお勉強の持ち主は、少しもそれが惜しくはないわけです。
その方法をどんどんと、自分が気持ちよくなりたいがためだけに、皆に知らしめることでありましょう。その拡散の速さは、光の如しでございます。
結果、最初は特別だった方法も、年月がたてば何ともない、ありふれたものになってしまうわけでございます。
また、スーパーお勉強は、習得に時間がかかりませんから、すぐに誰もができるようになってしまいます。
誰もができるようになってしまえば、試験では点差が付かなくなってしまいます。
そうしますと、出題者の側ではこれまにでない新傾向の問題を出したり、難問や奇問の比率を上げてくるでしょう。
そうしますと、いくらスーパーお勉強といえども、その有意さは薄れていかざるを得ません。
結果、スーパーお勉強は普通のお勉強方法と相なってしまうわけでございます。
スーパーお勉強という方法があったとしても、所詮は絵に描いた餅なのでございます。
お勉強におきましても、上手い話はない、としておくのが、最も合格に近かろうと思います。
過去問の演習も済み、そのほかの問題集を解いて、ある程度の実力が付きますと、自然と何をどう勉強していけばいいか、わかるようになります。
それこそ、自身の合格を最も確実にする、スーパーお勉強ではないかと存考える次第でございます。
隣の芝生は青い、ならぬ、隣のお勉強はスーパー、でございます。
結局、お勉強というのは回りまわって自分でしかやりえないことを、ご理解いただければと存じます。

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今間違えてこそ

お勉強をしておりますと、どうしても間違いや失敗に突き当たるものでございます。
あれほどテキストを読み込んだのに、1ヶ月もしたら忘れていた、なんてことは、よくあることでございます。
毎日100回は書いて憶えたのに、1週間もすると忘れてた、なんてことも、これまたよくある話でございます。
こういうときには、ああとがっくりと、肩にくるものがございます。
眠いまなこをこすったあの勉強も、見たいものも見ず、やりたいこともせずにやったあの夜の勉強も、すべて徒労だったか、などと思いがちでございます。
ま、間違えたあとの3分間は、がっくりしてもよろしかろうと存じます。
やはり、人間ですから、がんばったことが無駄だったのを知ると、どうしても、気落ちするものでございます。
しかしながら、どの深さにまで、テンションといいますか、緊張感といいますか、心の張りを維持するかでございます。
換言すれば、どれほど嘆く必要があるのか、というわけでございます。
基本的に、本試験ではない試験勉強の期間では、どれほど間違えようが、究極的に構わないのでございます。
本試験というその日だけに、できればよいのが、お勉強というものでございます。
ただそれだけの話でありまして、今、できようができまいが、そらできた方が良いに決まっておりますが、さりとて、できずともそれほどまでに悲嘆する必要はないのでございます。
今この時点で間違えるのは、全然構わないことなのでございます。
できていたと思っていたらできていなかった、これがもし本試験にて発覚して、自己採点をしたら合格点より1点下だったなんてことだったら、悔やみきれないものがございます。
しかし、現下のお勉強のときに見つかったのですから、いうなれば、失点するところを発見できた、ともいえるのでございます。
ですから、再び復習して、憶え直すなり理解し直せば、それで事が足りるのでございます。
うだうだと細かいところに注目してしまうから、嘆きは深みにはまって行くのでございます。
ほいで、嘆きに足を取られて、姿勢を立て直すのに時間がかかってしまうのでございます。
その間は、やはりお勉強の進捗や能率も、落ち気味になることでありましょう。
過去に何回やったなんてことは、取りあえず棚にさらしておいて、今、もう一度やり直せばいいだけのこと。
本試験にて間違わなかっただけでも、マシなのでございます。
本試験にて、ああ、あれほどやったのにできてないや、などと思うよりも、わたくしは数十倍は、マシな事態であるかと思います。
今はできなくてもよいのでございます。そして、今、できるようになればよいだけの話しでございます。
起きたことを、そっくりそのまま認めてしまえば、どおってことはないことは多々ございます。
お勉強においての、多々少々の出来事などは、どおってことないことの筆頭ではないかと、考える次第でございます。

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先送りも方法のうち

お勉強をしていますと、どうも頭を悩ますものに遭遇するものでございます。
例えば、やっているんだけど、よくわからないものでございます。
何度もテキストの記述は読んでいる、問題を解いている、解説を熟読している。
穏当に行けば、理解できているはずなのに何故か、ピンときていない、心底わかっていない感があるのでございます。
ここでのポイントは、深く深く、考え尽くさないことでございます。
考えることは結構でございます。
どこがわからないのか、いま一度見直してみる。
違う角度から見直してみる。
よく似た言葉で言い換えてみる。
図や表で表してみる。
ノートに箇条書きでまとめる。
などなど、理解へ到るための努力は惜しまないのでございます。
しかし、あまりに過度に考え込むのは、これまた考えものなのでございます。
感覚的な言い方で申し訳ありませんが、考えていることが頭に焼き付いてしまうのでございます。
何か玉子でも焼いていて、ふと他ごとに手を出して、気付いたらフライパンからもうもうと煙が立ち込めていたシーンを思い描いてくださればと思います。
そのときの、玉子が真っ黒に炭化したフライパンが、考え尽くした際の頭の中と考えてくださればと存じます。
あまりに分からないことを考えすぎると、頭の中にこびりついてしまうのでございます。
頭から離れられなくなってしまうのでございます。
そうしますと、意識はそこだけに集中してしまうので、他ごとが疎かになってしまいます。
コツは、こびりつかない前に、火から離す点にございます。つまり、あまりに考えて炭化する前に、考えることを延期するのでございます。
うんうんウンウン考えてみて、結論がでないものは、以降どれほど考えても、よい結論はでません。
次第に何がわからないかも、わからなくなってしまうのでございます。
こうなると本末転倒でございます。
考えに考えてみても分かる予感がないときは、そのときはキッパリあきらめて、時間を置くお勧めする次第でございます。
時と場所が変れば、理解にいたることもございます。
そして、考えてもよくわからないことに費やす時間を、その他にまわすべきかと存じます。
それか、その考えてもよくわからぬことは、1日のうち15分から30分だけ考えて、そこで解決しなかったら翌日に持ち越し、という形にもすることができるかと存じます。
考えるというのは、結構な消耗を伴います。
1つのことに過度に考えると、その他のことを考えるための力までも使い果たすことになってしまいます。
早急に解決を望まない、問題の解消を求めないことも、考えるための方法であるかと存じます。
うーんと頭をひねっても解消しないようなことに遭遇したときは、先送りしてみるの手であるかと存じます。

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