お勉強といいますのは、原則的には、毎日の継続がそのベースでございます。
ある日に10時間ものお勉強をどかっとやって、その後で1週間も休んでしまうと、やったことの99%は水泡に帰すものでございます。
こんな馬鹿げたことをするくらいなら、10時間の勉強を1日1時間ずつに分けて10日ずつ、毎日やっていく方がよっぽど実になるものでございます。
しかし、原則あれば例外あり、でございます。
毎日コツコツがお勉強の基本ではありますが、どかんとやるお勉強もなきにしもあらず、なのでございます。
以下に述べますのは、一種の劇薬のような、お勉強の仕方でございます。
毎日やってはいけませんが、気合を入れたいとき、どうにかして現状を打破したいとき、壁を超えたいときなどは、以下に述べます劇薬型お勉強が利に適うかと思います。
その劇薬型お勉強とは、きつめの目標とぎりぎりの期限を決めて、ただひたすらに、達成に向けてがんばるお勉強のことでございます。
ほかの事はどうでもいいので、ただ、自分の決めたお勉強課題だけに集中して、やり抜いていくのでございます。
ポイントは、きつめの目標とする点でございます。
つまり、できないような、不可能な目標にはしないのでございます。
例えば、過去問を全部解き直す、なんてのは、序盤や中盤ではできるわけがありません。
しかし、本試験が間近に迫ったあたりなら、過去問のすべての問題を解き直すことは、がんばればできないことではないでしょう。
テキストの精読も、序盤や中盤では、酷く時間がかかりますが、相応の実力が身に付けば、1日か2日でテキスト1冊を読み通すことは、できなくもありません。
ひたすらがんばりたいときには、「きついなあ〜でも、やってできなくはないなあ」という微妙なさじ加減の元で設定した目標を、まずは準備すべきでございます。
これが、全く具体的な目標も無く、出来・不出来も考えなく、ひたすらがんばりますと、すぐにそのお勉強はぽしゃってしまいます。
適切な目標あっての、ひたすらのがんばりである点にご留意くださればと存じます。
そして、次には、明白な期限を切るべきでございます。
「どうしてもこの日までに終わらせたい!」という感情のパワーを生まんがためでございます。
期限のない仕事はろくなもんがないといいますが、得てして、正鵠を付いております。
というのも、期限がないと緊張感が沸かず、どうしてもがんばれないからでございます。
「あの日までにやりきって楽になろう」と考えるからこそ、マグマのような心の底辺りから湧き出るエネルギーを取り出すことができるわけでございます。
大きくがんばるためには、明白な期限を切ることを、忘れないようにしてほしく存じます。
適切な期限と目標の設定が、大達成の眼目でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年6月4日 5:44 PM |
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言葉の区別というのは、重要であるかと存じます。
わたくし自身が間違えていたことなのですが、「休む」ということは「さぼる」こととは違うのでございます。
両者はよく似ていますが、基本的に異なるものでございます。
さぼるとは、サボタージュからきた言葉でありまして、意図的に仕事をしないことでございます。
さぼる背景には、賃上げしてくれないとしっかり働かないよという、労働争議の面がございます。
ここから転じて、仕事をやってないのをさぼり、というようになった次第でございます。
対して、休むには、積極的な意味がございます。
次を上手く進めるために行うのが、休むなのでございます。
1週間に1日だけ休みがあるのは、休んだ方がうまくいくからでございます。
パンも酒も寝かして作るわけでありまして、休むのは古代からの知恵なのでございます。
休むことは、さぼることではないことをまず、ご理解くださればと存じます。
勉強をしていない=即、さぼりではないのでございます。
基本的に、独学では、さぼることは数少ない禁止事項でございます。
というのも、さぼってだらだらするくらいなら、いっそのことその日の勉強はきっぱり止めてしまい、休んだ方がよいからでございます。
休むわけですから今日のお勉強できません。しかし、休んだ分、明日以降でがんばれば休んだ価値は十分にあるわけでございます。。
対してさぼりは、なんともすっきりしないのでございます。
そして、今日さぼると、翌日以降も、省エネ状態と申しますか、完全燃焼しないと申しますか、なんとも、やる気の生煮え状態が続くのでございます。
精神衛生上、よろしくないことはいうまでもないかと存じます。
だらだらと仕事をすると、心身とも余計に疲れるのは、皆さんご経験のあることかと存じます。
「やるからにはやろう!」と気持ちに区切りをつけるのが、疲れないやり方なのでございます。
30分なら30分、1時間なら1時間、この間はがんばろう!ときっちり割り切ってからやるのも、疲れないやり方でございます。
まじめな人に多いのですが、お勉強をしないからといって、即、さぼることにはなりません。
やろうかなあ、やらないかんのだけど、などと逡巡しながら、グダグダパソコンやテレビの前にいることが、真なるさぼりなのでございます。
また、実際の面でも、休むのをときどきはさんで、勉強から離れる方がうまく進むように思います。
休んで緊張をほぐすと、急にすっと理解に及んだり、憶えがよくなったりする経験が何度もございます。
ずうっと勉強のベタ一色では頭が慢性的に疲労するでしょうし、やる気もだんだん枯れるように思います。
やるときはやらない、するときはする。休むときは休む。
これら区別をつけるだけで、お勉強への姿勢は大きく異なってくるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年6月3日 12:17 PM |
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お勉強を進めるに当たってのキーは、土日・祝日をどう使うかにございます。
平日は、何だかんだで時間が押されてしまい、満足なお勉強にはならないものでございます。
当然の事ですが、時間が取れなくてお勉強のやらずじまいも、多々あるかと存じます。
こうした際の調整弁となるのが、土日・祝日でございます。
まず、土日・祝日は、いつあるかが明白でございます。
カレンダーを見れば、あの日とあの日は休みと、明白すぎるほどにわかるものでございます。
前もって、時間の都合が付きやすいのが、土日・祝日の大きな利点でございます。
ですから、日々のお勉強でできなかったことや遅れを取り戻す際の調整日に最適なのでございます。
あの日にやればよい、と心に余裕がありますと、日々のお勉強のプレッシャーも和らぐものでございます。
次いで、当たり前なのではありますが、土日・祝日の時間の自由度は平日と比べて桁違いでございます。
つまり、前もって、これとこれをするという明白な計画を立てやすいのでございます。
平日でありますと、いくら綿密で詳細な計画を作っても、1つのトラブルや1通のメールで覆ってしまうものでございます。
お勉強の時間があっという間に、トラブル対策時間や雑用時間となりかねないわけでございます。
しかしこの点、土日・祝日は、時間に余裕がありますし、そうそうにトラブルの類も入って参りません。
何かあっても、時間がある分、余裕を持って対処できるでしょう。
いうまでもありませんが、お勉強の時間をたくさん確保できるのも、土日・祝日でございます。
このように土日・祝日は、試験勉強において重要な日となっています。
学習計画を立てる際は、土日・祝日を見越してご作成くださればと存じます。
計画作りの上手な人は、うまく土日・祝日を利用して、お勉強を進めてございます。
先に言いました、日々のお勉強のカバーの日に充てたり、大がかりな復習の日に充てたり、自分の弱点確認やわからないところの特訓日に充てたり、丸ごと過去問を解き直すなどの、平日ではできないようなお勉強をしてございます。
土日・祝日を意識することで、日々のお勉強にも余裕が生まれるかと存じます。
日々のノルマや計画で、いっぱいいっぱいになっておられる方は、土日・祝日を意識して、計画を見直してくださればと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2010年6月2日 11:03 AM |
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