独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

勉強が本当に嫌になったら

お勉強が本当に嫌になったときは、ひとまず、お勉強のことを忘れるよう努めなければなりません。

心で嫌な気持ちを引きずったまま勉強をしても、その「嫌」な気持ちは更に深まるだけでございます。

嫌な気持ちは、引きずるほど拍手がかかって、さらに「嫌」感が強化されてしまいます。

更なる悪化を防ぐためにも、勉強が心底嫌になったときは、いったん止めて、頭の中からお勉強のことを一掃するよう、ご助言致します。

具体的に言えば、試験科目や試験の重要語句は一切思わないようにします。

テキストの「て」の字も、問題集や過去問の「も」の字や「か」の字も思わないようにします。

「思わないようにする」というのは、意識の上にすら、あげないことでもございます。

つまり、モヤモヤっとお勉強のことが意識によぎってきたら、そこで、その思いを意図的に断つわけでございます。

まず、「止める」ことが重要なのでございます。そのまま、お勉強への意識や思考に流されてはいけません。

何でもかんでも、考えてりゃいいってモンじゃありません。

「考えないようにする」ことが、解決策であることを、わたしたちは知っておくべきかと思います。

 

さて、とはいえ、勉強のことを少しも思わないようにするのは、なかなかに難しいものがございます。

というのも、頭といいますのは、常に何かを考えるようになっているからで、「何も思わない・意識しない」のは、意外に困難な作業なのでございます。

そこで、お勉強について思わないためには、頭を何かで埋めなくてはならないのですが、「何で」埋めるか、でございます。

最も効果があるのは、『自分の好物について、アレコレと詳細に考える』ことでございます。

好きな食べもの・飲み物がない、という仙人みたいは人もいないでしょうから、好物で意識を埋めるのでございます。

たとえば、焼肉屋のランクを考えたり、あそこは接待用・デート用・大切な記念日用と、焼肉店舗ごとに目的別分類をするのは、実に楽しいのでございます。

あそこコスパはいいとか、つきだしがいい味をしているとか、安いからたらふく食べたいときにはあの店などと、アレコレ思いを馳せるのでございます。

焼肉店のランク・分類の次は、精肉店比較です。

あそこの肉はいいとか、ダメとかを、これまでの購入履歴・値段や味の脳内・舌上データに思いを馳せるのでございます。

それが済めば、上ロースの焼き方を考えたり、ステーキを焼くときのシュミレーションを行います。合わせるお酒を考えたりします。

ここまで焼肉のことで頭を一杯にすると、だんだんと試験勉強ややるべきことの嫌さも、薄れていくように存じます。

旅行好きの方は旅行の計画で意識を一杯にします。お酒の好きな人はお酒で、お菓子・ケーキの好きな人は甘いもので、一杯にするのでございます。

気分転換とは、何か別のことを考えることでもございます。

勉強が本当に嫌になってきたら、自分の好きなことで、勉強のことを頭から追い出すことをお勧めいたします。

あまり上手くない喩えですが、水も古くなれば腐るように、凝り固まった意識や思考も、だんだんと腐ってきます。

好物という新しい水で、頭と心とを入れ替える、てな次第でございます。好きなことで、嫌なお勉強を薄める、と言えるようにも思います。

やっぱ、楽しみなくして、できませんわね。

嫌な人がいたら好物から聞き出そう

知らないから「嫌い」という人は、結構いるものでございます。

人間関係がこじれると、強度の高いストレスとなりがちです。

そこで、まず、ストレスの融和のために、なんだか嫌だなという人がいたときは、その人の好物を聞くことをお勧めいたします。

お勉強を抱える皆様ならご経験のように、「嫌」やら「不快」という感情は、知らないこと・わからないことから、生まれるからでございます。

逆を言えば、知りさえすれば、「嫌」「不快」の発生源を特定できるわけで、多少なりとも、相手を知ったりわかったりすれば、人間関係のストレスを和らげることもできるわけでございます。

単に「知れ」ばいいわけで、こういう人もいるんだ風に、データ化して飲み込んでしまえ、ということもできましょう。

相手を好きになる、なんてことは、到底できるわけがありません。

そんなことが可能なのは、釈迦やキリストなど、歴史に名が残るほどの大器量人・大宗教家でない限り、できるものではありません。

わたくしたちは、嫌なやつに対して、心底からの好意を持つことはできませんが、その人を知って、多少のイメージ修正を図るくらいが、関の山なのでございます。

その材料となるのが、先より申し述べている『好物:好きな食べ物』なのでございます。

人は、意外なものが好きでございます。

その「好物」には、その人の出身やら個性やら生活やらがにじみ出るものでございます。

もっといえば、赤裸々にその人を語るものでございます。

純情・素朴そうな人が、フォアグラやら上トロなど、「高いから好き」だけの見栄坊だったりします。

高飛車なセレブ風の人が、豆腐をつぶしてしょうゆをかけご飯にかけてかきこむのが大好きだったりします。

うっとおしいと思っていた人が、わさび漬けのおいしい食べ方を知っていたりします。

いいメーカー、産地、注意事項などなど、食べ物の耳学問ができるのも、「好物」聞き出しの利点かと存じます。

特に、その地域なり地方に住んでいる人なら、「いい肉屋」を知っているかもでございます。

いい肉や情報は、人生の財産でありまして、「もつ」なんてまさに肉屋で決まります。

わたくしたちは、本来雑食ですから、何でも食べれるわけで、何でも食べれるなら、嫌なやつともある程度の、共感を持つことも可能でございます。

へええと相手の話に頷くたびに、その人の「嫌」な印象は薄れ行くものでございます。

勉強の今、片付けするなよっ!もう集中できてないじゃん。

いざお勉強!となると、なぜか、部屋の散らかり具合や机の上のぐちゃぐちゃ振りに、神経と目が行ってしまう方がおられるかと存じます。少なくとも、このわたし自身が、そうでございます。

全く、よろしくないことでございます。

「勉強中に、片付けなんかするなよ!」と、さまぁーず:三村風につっこませて頂きたく存じます。

「片付けするのなら、勉強の15分くらいに前やっとけよ、今じゃねえだろ、勉強する前だろ!」てな感じでございます。

これまで、整理整頓について何回も申してきたのは、ほかでもない「自戒」のためでもあります。

ご認識くださりたいのは、「集中」というのは、得てして「そがれるもの」である、ことです。

簡単に言えば、逃げよう逃げよう・それようそれようとするのが、集中でございます。

というのも、ヒトそのものがそうなっているからでございます。

そもそも、生物としては、ある対象だけに意識を集めるというのは、危険な行為でございます。

外部からの攻撃に対し、どうしても注意が薄れるから、でございます。

動物のケガは、彼なり彼女たちの発情期に起きる、なんて申します。関心のすべてが異性に向かっているので、やはりどうしても、外敵に襲われやすくなるのでありましょう。

ヒトも動物の一種。集中が一点に集まらないよう、そういう生体・機能になっているわけでございます。

集中力抜群なんて人は、ある意味、生物的には失格でありまして、いにしえなら、野犬やくまに襲われて即死しただろう人種でございます。

わたしたちには、集中なんて元よりないもんだ、てな感じでご認識くださればと思います。

しかし、「集中」しないと勉強の効果のほどは高が知れておりますから、やっぱり「集中」に入って行く必要があるわけで、このあたり、動物としてのヒトと、文化的社会的存在としての人と兼ね合いが、難しゅうございます。

ま、集中したいのであれば、常に脇に寄ろうとする集中を、他に行かせないようにする工夫が必要でございます。

わたくしは常々、携帯やパソコンの近くでは勉強できないと思うのですが、やはり、どうしたって集中がそっちに行っちゃうからでございます。

水は低きに流れるように、集中も自分の関心に流れ込むものか、それか、外れやすいものにすぐに変換されるもの。

部屋の散らかりは、まさに「集中」が逃れようとする、よき「口実」とも申せましょう。

だから、集中が他に流れないように、整理整頓・お方付けを推奨しているのでございます。

ちょっとでも、10分から15分でもさっさと散らかりを直せば、格段に集中の「逸脱」を防げるように思います。

図書館やカフェでのお勉強がはかどるのは、そこが散らかっていないからでございます。そして、集中がそれるようなものが、集中を引くようなものがないからでございます。愛想の悪い従業員ばかり。

いざ勉強と机に向かい始めると、部屋が気になる方は、ぜひとも片付けをして、後顧の憂いを取り除いてから、いざ勉強の集中にはせ参じてくださればと存じます。