「できる」ことを、そのままでするのは精神的にしんどいから、「できない」を隠し味にしてから、やってみる。
「できる」ことをするをするというのは、結構しんどいものでございます。
「できる」ことというのは、結果が見えているものでして、ただ一言、精神的にかったるいわけでございます。
(できるなら、やらなくていいじゃん)というのが、普通の人のいたって常識的反応でございます。
「できる」ことを真面目にやる人というのは、よほどに人間ができているか、それとも、金銭的背景があるからでありましょう。
しかし、です。
できることでも、敢えてやらなくてはならない場面というのは、試験勉強においては、多々ございます。
試験勉強の「できることでも、敢えてやらなくてはならない」の代表は、復習でございます。
試験勉強においては、何度も読んだテキストを、またも読まねばならなかったり、何回も解いた問題をやらねばならないことが多々ございます。
何度も何回もやっているわけですから、穏当にできてはいるのでございます。
復習とは、できるが故に、めんどくさくて、かったるいのでございます。
しかし、これを逆に言えば、ある程度の「できない」要素を含めれば、その「できない」が追加される分、「できることをやるのはめんどくさい」が緩和されるといった次第でございます。
復習をしなくてはいけないが、めんどくさいなあと思うときは、「ちょっとできないかな」要素を、『隠し味』で入れるのでございます。
たとえば、「時間の計測」でございます。
読めることは読めるし、解けることも解ける。しかし、じゃあ、『はてさて、30分でできるのかな?』といった寸法でございます。
たとえば、『通勤時間中にできるの?』といった風に場所を変えてみたり、『朝1に見て、すらすらっとできるのかい?』といった風に時間帯を変えてやってみる塩梅でございます。
「なんだかできないなー」の要素を入れると、「できるからめんどくさい」が程よく中和されて、何とかやっていく気持ちになるのではないかと思います。
自分を上手に騙すことは、試験勉強においては、有効な手立てでございます。
蛇足ですが、夫婦生活も「自分騙し」の範疇に含まれるのではないかと、忖度する次第でございます。
多少の困難が、刺激と継続をもたらすのでございます。
2012年1月21日 1:49 PM
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