失敗を過度に恐れる方がございます。
しかし、勘違いしてはならないのは、できるようになるための練習や訓練の失敗は、少しも恥ずかしくないということでございます。
「できない」から、そうしているのであって、失敗は前提のうちに含まれてございます。
当該そもそもの「できない」という前提を、はしょっちゃだめよ、という塩梅でございます。
失敗して恥ずかしいのは、「できる」ことができなかったときでございます。
プロの野球選手が平凡なフライを捕り損ねたり、サッカー選手がパスをすかしたりする。それは、正々堂々と「恥」です。
いくらでもブーイングの雨を嵐と投げつければよいでしょう。
しかし、やり始めて日が経っておらず、それほどの経験もないのに失敗するのは、そう恥ずかしくはないのでございます。
車の車庫入れなんてものは、慣れれば誰でもできますが、最初からスッスと入れられた人など、数えるほどでありましょう。
失敗には、恥ずかしい失敗と恥ずかしくない失敗とがあることを、ご理解いただければと存じます。
両者は、全く違う性質のものだから、その『区別』は重要でございます。
でないと、ますます「できなく」なってしまうからでございます。
「できる」という状態になるには、無数の練習と幾多の訓練の後に発生する状態でありまして、呪文めいた文言を発すればできるようになるわけでも、賢人の言葉を読めばできるようになるわけでは決してありません。
逆を言えば、すぐには「できない」からこそ、その「できる」ことに価値が出てくるわけですから、焦らず、急かさず、時間を取って、練習と訓練を経て、「できるように」なってくださればと存じます。
もっと逆を言えば、練習も訓練もしていないのに(させていないのに)、「できない」なんて考えるな(言うな)、という寸法でございます。
ちなみに、過度に恐怖を抱いていてもよい失敗には、2つありまして、借金・負債・保証人・手形の裏書関連であります。
「お金」が絡んだことについては、自信の恐怖を無視せず、慎重に決定を下すべきかと存じます。
もう1つの恐怖すべきことは、「配偶者選び」でございます。
古人は、「商売の損は一時の損、配偶者のしくじりは一生の損」なんて申してございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | Tags: できる・できない, 失敗 | 2012年2月3日 11:16 AM |
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インスタントコーヒーのおいしい淹れ方としては、『よく練る』がございますが、今回ご紹介いたしますのは、タイトルのママ、『レンジでチン』でございます。
さて、そもそも、どうして『よく練る』とインスタントコーヒーがおいしくなるかといいますと、インスタントコーヒーの粒子が「大きい」からでございます。
ですから、粉をカップに淹れた後、少量のお湯を注いでグリグリ練ることで、粒子の一粒一粒を壊して、味わいを増やすって寸法なのでございます。
インスタントコーヒーがフリーズドライで作られているのを逆手に取った、よき淹れ方かと存じます。
しかしながら、よく練ろうとすると、カップの底が匙に引っ掻き回されて、キズだらけになってしまうのでございます。
ですから、インスタントコーヒーを飲むときは、お気に入りのマイカップでなく、配偶者のカップで飲むべきなのですが、(あいつの触れたものには近づきたくないなー)という方も居られることでしょう。
そこで、『レンジでチン』なのでございます。
インスタントコーヒーの粉をカップに淹れた後、少量のお湯を注ぐ、までは一緒でございます。
しかし、『よくは練らず』に、普通にティースプーンで軽くかき混ぜた後で、電子レンジで30秒ほど加熱するのでございます。
当該加熱中は、お茶菓子をごそごそと、家族の誰にも見つけられない、秘密の隠し場所から取り出しておけばよいでしょう。
“チン!”と鳴りましたら、もう既に、ほどよく掻き混ざっている状態になっていて、カップの底には「コーヒー粘液」が出来ているかと存じます。
言うなれば、匙で描き回す運動エネルギーの代わりに、レンジのマイクロ波をぶつけようって塩梅でございます。
『レンジでチン』によって、インスタントコーヒーにかかる一手間が、省けるように存じます。
自分と愛する人には、おいしく淹れたいですよねー。
| カテゴリー: 飲み物 | Tags: コーヒー, レンジ | 2012年2月1日 11:15 AM |
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温かいコーヒーは、冬の日のお勉強と最高の相性を誇ります。
いくら暖房が効いているとはいえ、身体の内は割かし冷えているもので、湯気の立つコーヒーは、実においしいものございます。
一口すすれば、内臓が喜ぶのを実感できるかと存じます。
茶碗の中には1つの世界があると、中国の古人は言いましたが、何だかわかって来たわたくしでございます。
さてさて、冬真っ盛りの寒い日にコーヒーを淹れると、その淹れる間に、幾分か冷めてしまいます。
カップをじゅうぶんに温めていても、やはり、少しぬるくなってしまうのでございます。
加えて、ドリッパーが陶器製だと、これまた、お湯の熱が取られてしまうので、ややぬるめのコーヒーになってしまう次第でございます。
そこでどうすればいいかと申しますと、淹れたコーヒーをレンジで「1分」ほど、加熱するのでございます。
淹れる間に少しばかり冷めてしまったコーヒーに、ちょっとばかし加熱するって寸法です。
そうすると、熱すぎもなくぬるくもない、丁度いい塩梅の一杯になるという次第でございます。
寒い朝など、実においしくいただけますし、深々と冷える夜のお勉強には、殊の外、おいしくて、「ああぁ」と声を漏らすこと請け合いでございます。
お勉強の大いなる励みになるかと存じます。
さて、ここからが肝心なところです。
嫌な亭主や上司のコーヒーは、レンジの加熱を「3分から5分」にします。
そうすると、コーヒーの表面がぼこぼこと湧き立つほどに、熱いコーヒーができあがります。
当該「血の池地獄コーヒー」は、飲むどころか持つことだって難しい熱さでございます。
何回息を吹きかけて冷まそうとも、ビクともしない熱量のために、飲むのに大変な手間がかかります。
アチチと奮闘しているその姿を、目の端の方で冷ややかに眺めつつ、暖かい一杯を楽しもうという次第でございます。
心はいっそう、ほっこりと温まるように存じます。
しかし、猫舌の人に沸き立つコーヒーを淹れるのは、あまりに悪意が強すぎるので、お控えくださればと存じます。
猫舌の人には、コーヒーの出がらしを、一つまみ、入れるとよいでしょう。
みりんを入れるのも可能でございます。
| カテゴリー: 飲み物 | Tags: コーヒー | 2012年1月31日 1:17 AM |
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