焦ることなくゆっくりと時間を取って、納得が行くまで考えたら、わかることやできることはたくさんある。
子どもに対しては、「急に」、「急いて」、何かをさせないことは、大切かと思います。
つくづく思いますが、いい大人だって、始めてやる事というのは失敗しますし、慣れてないことは上手にできないものでございます。
自分のことを棚に置いて、「早くやれ!」なんて言うのは、まるでマスメディアのように、卑怯卑劣でございます。
ぐずぐずしている子も、その子なりにあーだこーだ考えてやっているのでございます。
それを「ぐずぐずしない」なんて言っちゃいますと、その子は、だんだんと考えることを放棄し始めて、上手に考えられないようになってしまいます。
その子は、(なんでこんなことをしなくちゃいけないのかなー)と思っていたり、他ごとに意識が飛んでいたり、例えば、靴を履くのに時間がかかるときは、靴を履くこと以上に、靴の形態に興味津々であったり、ビニルの肌触りや靴下との接触感を不思議に思っているのでございます。
中には、(何で靴なんてはかないといけないんかなーはだしの方が気持ちいいのになあー)なんて思っているかもしれません。
「ぐずぐずするな」といえるのは、その子はもうじゅうぶんに練習なり訓練をして、「できること」なのに、嫌がって愚図っているときでございます。
水遣りやら掃除など、ちゃっちゃとやった方がいいのに、だらだらやっているときには、「できるんだから、ちゃっちゃとやれよ」と言うのは、『理(ことわり)』がありましょう。
わたしは、大人と子どもをあまり区別しない人でございます。
性差がないのが「子ども」で、性差があるのが「大人」だくらいにしか、考えておりません。
大層な違いがあるわけでなく、似たものであるとしか思えないのでございます。
急いては事を仕損じる。短気は損気、なんて申します。まさに、大人のためにある格言かと存じます。
下手に急いでも、失敗してその後始末をすれば、急いで得たものなど吹き飛んでしまいます。
子どもだってそうなら大人だってそうだし、大人だって「相変わらずそう」だから、格言やことわざが未だに残っているわけです。
わかりたくてできるようになりたいのなら、子どもも大人もともども、「急く」ことは、ほどほどにしておくべきかと存じます。
2012年1月27日 12:15 PM
★みんなとシェアする