独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第2種電気工事士・2015年度技能試験の各難易度

結論から言うと、最難関1、難しい3、やや難2、ラッキー7です。半分強は「やさしい」です。

主に、電気のド素人、文系、ぶきっちょな人向けに、2015年度の第2種電気工事士・技能試験の各候補問題の難易度を挙げていきます。

最難関・・・No.11

本年度の技能試験の中で最難関なのは、No.11です。

ねじなし管の存在が、難易度を頭2つ3つ跳ね上げています。

ねじなし管の作業のほとんどが「欠陥判定要素」なため、全く気が抜けません。

付け忘れそうな細かいパーツも多く、ミスの宝庫です。

とりわけ厄介なのが、ボンド線。

ボンド線は、輪作りの苦手な不器用な人には実に厄介です。

一言、練習しかありません。どこからどこに線を通すか、どう止めるかを、テキストで念入りに確認しておきましょう。

省略されることを祈りましょう。

また、No.11は、色つき電線という普段使い慣れない電線を使うので、「アレレ」となりやすいです。

なお、当該色つき電線を電線管に通す場合、寸法の取り方が微妙に違ってくるので注意です。(下の補足参照)

補足:わたしが使ったテキストでは、通常のケーブルとは異なる寸法の取り方になっていました。もし、お使いのテキストに何の指摘もないなら、それに従ってください。

そもそも、ケーブルや電線の長さは、「極端に短くなければそれでいい」ので、そう神経質にならなくて結構です。

難・・・No.1、No.6、No.12

難しいのでみっちり練習しておくべきなのは、No.1、No.6、No.12の3つです。

まず、No.1です。

No.1が難しいのは、スイッチが3つあるからです。

対応器具との接続に、大変気を使います。

正確に、確実に、素早く組んでいく手順を練習しておかないと、本試験ではパニックに陥る公算が大です。

練習のときから、自分がどこで失敗するか・焦るかを把握して、ケアレスミスの発生を防ぎましょう。

ホント、練習のときにはミスをしなくても、本試験という特殊な環境になると“やりかねない”ので、シッカリ念入りに練習しておきます。

ノーミスで来ても、絶対に油断してはいけません。

次に、No.6ですが、厄介な3路スイッチが難しさの元凶です。

完璧に複線図が描けるようになっておかないと、そして、正確に組む練習をしておかないと絶対に受かりません。

本問は、本試験で考えながらできるものではありません。

まぐれすらありません。

身体が先に動くくらいに、みっちり練習しましょう。

No.12は、PF管の施工に注意します。

「欠陥測定要素」が多く、気が抜けません。

また、色つき電線という普段使い慣れない電線を使うので、アレレとなりやすいので、練習のときからシッカリ慣れておきましょう。

やや難・・・No.7、No.13

No.7には、4路スイッチがありますが、「手順化」できるので言うほど難しくありません。

厄介なのは、アウトレットボックスの施工ですが、慣れたらそうたいそうな作業もないので大丈夫でしょう。

最後のNo.13は、メタルラス壁に伴う、防護管の施工が難しいです。

しかし、練習したら苦手意識も払拭されますし、本試験でも、常識的な作業ができれば、軽欠陥くらいしか取られないだろうから、いうほど気にする必要はありません。

ただし、防護管には、「付け忘れ」という重大欠陥が存在していることは、頭の片隅に置いておきましょう。

本試験という特殊な環境では、何が起きるかわかりません。

「付け忘れ」が「採点基準」として設けられている以上、防護管を付け忘れる受験生がいるという証左です。

明日は我が身なので注意しましょう。

また、「防護管の支持忘れ(バインド線未使用)」も、重大欠陥で即落ちします。

間違えるわけねえじゃんでしょうが、受験生はやらかすのです。明日は我が身。注意です、

ラッキー問題・・・残り

残る、No.2、No.3、No.4、No.5、No.8、No.9、No.10は、施工そのものが単純だったり、作業がそう難しくなかったり、「暗記」してしまえば、何とかなる候補問題です。

候補問題のそれぞれにある固有部分を抜き出してきて、シッカリ練習しておけば大丈夫です。

しかし、先述したように、本試験という特殊な環境では何が起きるかわかりません。

どのようなミスをするか想像できません。練習のときには一度も間違わなかったことをミスします。

ですから、ラッキー問題とはいえ、油断は絶対に禁物です。

ちなみにわたしが受験生のときは、No.4のような技能試験でした。

本当にラッキーでした。ねじなし管だったら落ちてたなァと思っております。

各候補問題の詳細については「2015技能」まで。

第2種電気工事士の技能候補問題‐12:難しいのはPF管のみ。

結論から言うと、候補問題12は、やや難しいです。

難しさの元凶は「PF管」です。

とはいえ、PF管は、ねじなし管(E 19)に比べたら遥かに「作業数が少ない」ので、胸を撫で下ろしてもいいくらいです。

もっと言えば、PF管の施工さえ練習しておけば、他の作業は“普通によくある”ので、本問は「ラッキー問題」になるという塩梅です。

PF管で文系ド素人が間違うところは、以下の2つです。

まず、「ロックナット」の向きの間違えです。

もっというなら、「ロックナットには向きがある」という次第です。

テキストにあるように、ロックナットの「つばのある方」をボックスに向けて取り付けなければいけません。

ここを間違うと軽欠陥ですので、注意です。

次に、ロックナットの締め忘れです。

単にロックナットを手でくるくる回しただけでは、きちんと締められていません。

①ロックナットを、②ウォーターポンププライヤで押さえて、③ボックスコネクタを手で回す、という寸法です。

以下、ぶきっちょな人へのアドバイスです。

1:馬鹿みたいに力を入れない。

力を入れて作業をするとロックナットの角が「なめられて」ぐちゃぐちゃになり、「部品損壊」を取られかねません。

そんなに力は要らないので、肩から力を抜いて作業してください。

逆を言うと、「力を入れないとできない場合は、何かが間違っている」と思いましょう。

2:ウォーターポンププライヤは押さえるだけ

いいですか、ウォーターポンププライヤで、ロックナットを「押さえるだけ」です。

ウォーターポンププライヤで、ロックナットを回すのではありません。

回すのはボックスコネクタの方です。回すのを間違えないでください。

ロックナットをぐいぐい回すとバカになって、ボックスから取れなくなります。

上のミスはわたしもやってしまい、取れなくなってホント往生しました。今でも付いてます。

今後の練習にけっこうな支障が発生します。

テキストの手順を今一度確認して、正しく作業しましょう。

なお、PF管のボックスコネクタを付け忘れるという人は、まずいないと思いますが、「付け忘れ」は重大欠陥で即落ちですので、ご注意ください。

PF管はカンタンそうですが、ウォーターポンププライヤという使用頻度の少ない工具を使うのと、何気に作業に手間取るので、練習して手順をマスターしておく必要があります

ま、先述したように、本問の難所はここだけです。

後は、IV線が単独の電線状態になっているので、少々物怖じするくらいです。

単独の電線トリオは、PF管に使うので、他の箇所に使ってはいけません。

まあ、1~2回練習すれば大丈夫でしょう。

なお、黒の電線だけ微妙に長い場合、そこから渡り線を取ります。

試験開始前の部品チェックのときに、どこから渡り線を取るのか確かめましょう。

また、電線管の場合、寸法のとり方が微妙に違っているので、必ずテキストにて、要領を押さえておいてください。

微妙に短くなったりで、冷や汗をかかないようにしましょう。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが…、

先のページで述べなかったものもあります。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

第2種電気工事士の技能候補問題‐13:やや難。防護管を猛練習

結論から言うと、候補問題13は、やや難しいです。

やや難しい理由は、「A(自動点滅機=端子台)への接続が特殊」なのと、「メタルラス壁用の防護管の取り付け」があるためです。

とはいえ、慣れさえすればなんてことのない作業なので、2~3回目の練習となれば、余裕になっていることでしょう。

カンタンなところから見て行きましょう。

「A(自動点滅機」ですが、これは「端子台」で代用されます。

「特殊な接続」というのは、「1つのところに2本の電線を挿し込む」ところです。

慣れたらどうってことないのですが、「未知」や「未熟」なときだと、異質の作業が絡むだけで、あっという間に頭はド混乱してしまいます。

テキストのお手本通りにまず作って、CdS回路の理屈を押さえ、どうしてこう施工しないといけないのかを、まずは理解しましょう。

で、試験対策としては、本試験中にいちいち考えていられないので…、

端子台「1」には、本線の黒、

端子台「2」には、本線とRの白2本、

端子台「3」には、Rの黒1本、

…と憶えてしまい、その取り付け方を練習しておきます。(数字は、問題の指定に従ってください。)

『取り付け』だけなので、異常に楽なはずです。

RとはVVRケーブルのことですが、候補問題の13ともなれば、工具の取り回しにも慣れてきたでしょうから、皮剥ぎなどは、大丈夫かと思います。

メタルラス壁と防護管

防護管の取り付けは、絶対に練習が必要です。

目標タイムは「2分」ということですが、本当にそうで、5分も取られると、確認時間が押されて、試験は危険水域に突入します。

目標タイム「2分」で取り付けができるように、最悪でも「3分」で終わらせられるように、何度も何度も練習しておきます。

ここだけでいいので、最低でも「5回」は練習しておいた方が無難でしょう。

練習の数をこなすには、バインド線が何本も必要になってくるのですが、まあ、ホームセンターで買ってくるなり、100円ショップで代用になりそうな物(ひも・針金とか)を買ってくるなり、使用済み電線の銅線やアース線で代用するなりして、「取り付け」の感触と手順はつかめる環境を整えておきましょう。

防護管の取り付け方には、いろいろな注意があって、たとえば、バインド線を2回まきつけ、2回以上ねじる等々、慣れていないと間違いなく頭が混乱します。

まあ、巻き数は常識的に防護管が動かないようになってればいいし、たとえ、欠陥を取られても「軽欠陥」なので、神経質になる必要はないです。

気をつけないといけないのは、防護管の「付け先間違い」でしょう。

防護管を得意な受験生はあんまりいないと思います。

このため「苦手意識」が先に立ち、フラフラフラッと違うケーブルに取り付けていた、なんてことがあります。(経験者は語る)

慣れていないことは、得てして、ミスします。

ですから、何度も練習して、ヘンなミスを本試験で犯さないようになっておきましょう。

できるようになっても、ちょくちょくは、3日に1回は防護管の取り付けを、使用済みケーブルで練習してみてください。

何気にアレレとなることがあります。

本試験のその日まで、技が「錆付かない」ようにしましょう。

蛇足ですが、「施工省略」は、何気にアレレとなって、何をしたらいいかをド忘れしがちです。

ここも怖いところなので、何をすべきか手順化しておきましょう。

とりわけ本問は、施工省略部分に「VVR」を使うという、他の候補問題にはないケースとなっているので、さらに「アレレ」になりやすくなっています。

でもまあ、大丈夫でしょう。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが…、

先のページで述べなかったものもあります。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。