独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第2種電気工事士の技能試験のDVDは全部見る必要はない

端的に言うと、「技能試験のDVDは全部見る必要はない」という次第です。

DVDを見れば上達するわけではありません。

練習で上達します。

DVDの視聴は、練習ではありません。DVDの視聴は、単なる『確認』でしかありません。

技能試験の作業の多くは、候補問題相互で被っています。

たとえば、ケーブルの寸法取りや切断や絶縁剥ぎや、スイッチ・コンセントの組み立てなどは、候補問題でほとんど一緒です。

ですから、これらの作業は、ある程度慣れたら、それらの作業DVDなど、見る必要はありません。

学校の授業じゃないのですから、DVDを液晶の前でマジメに全部見てから、作業に取り掛かるなんてことは、しなくていいです。

当のわたしは、技能試験のDVDを一度も通してみたことがなく…、

①固有部分の作業と、

②自分の失敗したところと、

③時間のかかったところや、不安になったところだけを、

…集中的に何回も何度も見ていました。

わたしの場合、「3路スイッチ」の施工に不安があったので、当該作業の5~6分だけを、総計で1時間以上は見たものです。

また、何度も見たところは、DVDの巻数と時間(分と秒)をメモして、気になったときに、すぐに再確認できるようにしておきました。

こうしてメモしておくと、勉強したくないときに、ビール片手のDVD鑑賞会で凌ぐことができます。

ある日の技能試験の勉強など、「DVDの気になるところ★ほろ酔い★チェック」で済ませたくらいです。

「見る」のは、大事なことなのです。

百聞は一見に如かずで、テキストの写真ではよくわからなかったことが、動画でおっさんの実際の「手」を見れば氷解することが多々あります。

しかし、のんべんだらりと、ただただDVDの画面を眺めていればいいものでもないので、メリハリ付けて、DVDや動画を視聴すべきかと思います。

こうすると、ただでさえない時間を有効に活用できます。

できることには余り時間をかけず、できないことや苦手なこと、不安なところに、大きく時間を割くのが、第2種電気工事士の技能試験の練習の要諦です。

酒を飲みながらやってもいい、第2種電気工事士の技能試験の勉強の種類

まず、日本語をキッチリ読み取ってください。

「第2種電気工事士の技能試験の勉強は、酒を飲みながらやってもいい」では、決してありません。

技能の試験勉強のうち、「酒を飲みながらやってもいい」ものを、以下に列挙するという塩梅です。

理想を言えば、アルコールを飲まずに勉強したほうがいいです。

でも、現実はそうじゃないし、酒飲みの詭弁ですが、“少々酒が入っていた方がはかどることもあるので、雑文としてまとめるものであります。

とりあえず、『ダメ』から言っておきます。

「酒を飲みながらでは絶対ダメ」なのは、電工ナイフを使う作業です。

大半の方は、ストリッパを使うと思いますが、電工ナイフを愛用の方だと、手を“ざっくり”切る危険があるので、アルコールを伴う練習は止めます。

次に、候補問題の全体練習(一通り、最初から最後まで組上げる練習)です。

酒が入っていると集中力や注意力に欠け絶対に手間取るため、練習したことになりません。

一口で言えば、教材の無駄です。

全体練習は、酒を飲みながらやってはいけません。

では、「酒を飲みながらやってもいい」練習はというと…、

『苦手部分』の練習です。

苦手というのは、練習したのに上達しない、時間がかかるという状態です。

まじめに真剣にやって「苦手」なら、別のアプローチを取らなくてはいけません。

ゆえに、アルコールを少し入れて、リラックスした状態で、苦手部分を練習するという寸法です。

目標タイム云々は頭から度外視して、時間に終われることなく、ゆっくりと、作業をします。

で、どうしてここでとちんのかなーなどと、思いを馳せながら、これまでの練習風景を頭に浮かべつつ、作業をしてみます。

テキストのお手本や、DVDのおっさんの作業を、今一度、注意深く見てみます。

多少酒の入ったリラックスした状態だと、やるべき手順をその通りにやってなかったり、はしょっていたり、見落としていたりしていたことを発見するものです。

また、同時に、ヘンに気負っている自分や、練習の数が少ないのにそれに目をつぶってイケルイケルと思い込んでいる自分を発見するものです。

少しアルコールが入るだけで、「苦手」が苦手となっている原因が見つけやすくなります。

常態化するとダメですが、“口を酒でしめらせた練習”は、時々なら、予想以上の効果があります。

以上、いつもは素面でまじめに練習をしているのなら、時折、お酒を入れてリラックスしてやってみてください、という「まじめな人向け」のアドバイスです。

繰り返しますが、“常態化する”とダメです。

なお、苦手部分以外も、少し酒を入れてやってみるのもいいです。

少し酔って集中力や注意力が散漫になっているのに、『正確に』『目標タイム以内で』『スムーズに』施工や組み立てや結線ができるなら、“身体が憶えている”一番いい状態になっている証左です。

素面ならまず失敗しないという次第なので、「本当にできているかどうかを試す」意味でも、少しのお酒は有用かと存じます。

晩酌前に、第2種電気工事士の技能試験の勉強を

結論から言うと、ある程度の練習が済めば、後は、候補問題の各固有部分なり定番部品の施工だけを集中練習しておけばいいので、晩酌前にささっと練習して、気持ちよく酒を飲もう、という塩梅です。

だいたいですが、おおむね、全13題の候補問題を一通り、練習したなら、大方のことはわかってくるものです。

というのも、技能試験の多くの作業は、共通するものが多いからです。

たとえば、ケーブルの寸法取りとか皮膜の処理とかは、要領的にほとんど一緒ですし、ランプレセプタクルの施工は12問題でありますし、スイッチやコンセントの結線も、似たようなものです。

ですから、1周したら、最初のころに比べて、格段に作業スピードは上がっているはずです。

で、次なるスピードアップは、候補問題の固有部分や、苦手箇所の徹底練習をすることで、図ることができます。

つまり、輪作りが苦手なら、輪作りだけを1日3~5回やってみるとか、ランプレセプタクルの結線が苦手ならそこだけを1日3~5回やるとか、端子台の接続がいまいちなら、当該端子台へのつけ方を特訓するとか、細目細部を集中してやってみる、という次第です。

テキストの目標タイムを参考にすれば、だいたい1作業2~3分なので、3回やれば10分、復習やおさらいをしても、20分という寸法です。

ビールを“キンキン”に冷やすための、いい時間つぶしになると思います。

細目細部は、気負ってやるとメンドクサイです。

それでも、『練習の数』を積み上げていくには、アルコールの力を借りて、そしてなによりも、楽しみを加えて、技能試験の練習に励みべきです。

このときばかりは、発泡酒じゃなくて“ビール”をケース買いし、つまみも張り込みましょう。こういうときにケチると、つまらない人間になります。

わたしは「練習して、黒ラベルを飲んで」ました。

また、「きちんとできるまで(目標タイムを達成するまで)は、飲まない」と、目の前に“えさ”をつるして、技能試験の練習に勤しむの素敵です。

凄く張り合いが出て、ハイできたもう終わり!ハイもう1回、ハイできた!終わったーってな塩梅で、超集中して練習ができます。

学生じゃないんだし、アルコールという発奮材料をもとに、勉強してもいいとわたしは思います。

蛇足ですが、飲んだ『後』の練習は、アルコールで記憶が飛ぶので、止めた方がいいでしょう。

なお、アルコールが飲めない人は、甘いショートケーキなりを買っておくといいでしょう。

酒や甘いものは、試験に必要な工具やケーブルの「一種」と仮定して、遠慮なく堂々と“たっぷり”と買っておくべきです。