登録販売者試験の漢方処方製剤の対策ページ。このページでは、「効能」について、具体的な出題例から、やるべきがどうかを見ていく。結論を言うと、基本、「後回し」である。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 漢方処方製剤, 登録販売者-医薬品
一概には言えないし、そうでないケースが多々あるのも、重々承知ですが、「漢方処方製剤対策」の1つとして、見ておいてください。
まずもって、「漢方処方製剤の『効能』が、ガチで問われることは、“ほとんどない”」と、認識しておきましょう。
たとえば…、
…といった選択肢で、類似問題には…、
…があります。
設問には、『効能』がつらつらと述べられていますが、この部分がガチで問われることは、そう滅多にないです。
わたし自身の経験では、『効能』が解答の決め手となる問題を、見たことがありません。
よって、当該『効能』部分を、神経質に勉強する必要はない、といった次第です。
まず出ないだろう問題の具体例を、「茵蔯蒿湯」を元に見ていきましょう。
憶えなくていいですが、手引きの記載です。
『茵蔯蒿湯・・・体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされる。』
たとえば、下のような、効能の1~2つが“意図的に”消された問題は、出ないと思われます。
問い『茵蔯蒿湯は、(…略…)口内炎、湿疹・皮膚炎に適すとされる。』
答え『×』
理由『茵蔯蒿湯は、“蕁麻疹”、“皮膚のかゆみ”にも効くので、誤り。』
例題のような、『効能』の1~2つが意図的に“抜けた”問題は、そう出ないと思われます。
出題されない理由として、「一応は、正しいから。完全には、間違っていないから。」です。
先の例題ですが、「×」となってはいますが、文言そのものは、間違ってはいないのです。
「茵蔯蒿湯」は、口内炎、湿疹・皮膚炎に効くことは効くので、完全な間違いではないのです。
慎重な出題者なら、出題ミスと捉えかねない問題を作るのを、躊躇するはずです。
こうした点から、「効能抜け」の出題は“ない”と、踏んでよいかと思います。
たとえば、下のような、効かない効能がある・余計な効能がある問題は、出ないと思われます。
問い『茵蔯蒿湯は、(…略…)蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、“痔の痛み”に適すとされる。』
答え『×』
理由『茵蔯蒿湯は、“痔の痛み”には効かないので、誤り。』
効かない・関係のない効能を挿入する問題は、出題される可能性があることにはあります。
しかし、解ける受験生は、ほとんどいないでしょう。
よって、出題されるにしても、試験全体の点数調整や、「難問枠」の問題として出題されるのが関の山です。
受験生の立場からすると、こうした問題への対策は費用対効果が悪すぎます。また、出題者の試験事情に付き合う必要は微塵もないので、「捨て問」とするのが賢明です。
漢方処方製剤の「効能」の出題の可否について、見てきました。
「効能」部分は、ガチで問われる可能性は低いので、ざっくり押えておけばいいです。
ガチ暗記は、無用です。
その漢方処方製剤が何の薬なのか、把握できていれば、よいでしょう。
たとえば、「小建中湯」なら「疳の薬だ!」とか、「加味逍遙散」なら「婦人薬だ!」とか、「十全大補湯」なら「滋養強壮保健薬の漢方だ!」くらいに認識できれば、何とかなるように思います。
ところで、選択肢にて、効能がつらつらと述べられた設問というのは、おおむね、「○(正解・正しい)」となる可能性が高いです。
先の例題ですが、2つとも、「○」となっています。
上記画像のような、(何これ?そんな細かい効能まで憶えてないよ)的な出題があった場合、「とりあえず○」として、最終解答をするのが『一手』です。
漢方処方製剤の問題のすべてに当てはまるわけではありませんが、経験上、通用することが少なくないです。
受験予定の県のPDF過去問を検討して、上記のような傾向が見られるなら、「効能がツラツラ述べられた選択肢は、○なことが多い」を、採用してみてください。
2020年12月22日 11:33 AM
★みんなとシェアする
皮膚に用いる薬と公衆衛生用薬の「殺菌消毒成分」の定番論点に、「ウイルスに効くかどうか」があります。 ...続きを見る
「皮膚に用いる薬」の「抗菌作用を有する配合成分」の成分ですが、本試験では、基本の「名称‐効能」が問わ...続きを見る