独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

二硫化炭素‐乙4性消ざっくりノート

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

乙4危険物「二硫化炭素」のポイントを重要度別にランク分け列挙。独学者向け。Sランクの「最近の傾向」とAランクの「ド定番事項」は過去問分析から抽出。Bランクは「昔はよく出ていたが今でも時折出る」ものをまとめている。横断まとめへのリンクもある。通勤・通学時の復習に最適。

特殊引火物の「二硫化炭素」は、これまた、頻出論点です。

ジエチルエーテルと並んで、いの一に憶えないといけない危険物です。

細かい数字や性質がほぼ出るので、最優先して勉強しましょう。

あまり出ない第3や第4石油類、動植物油類に一生懸命になる前に、ド頻出の「二硫化炭素」です。

最近の傾向‐Sランク

昨今の本試験で、特に問われている“トレンド論点”は、「発火点が90度」で、一番憶えておくべき論点です。

二硫化炭素は、後述するように、とても特徴のある危険物で、“出題者が実に問題にしやすい危険物=こんなに簡単に問題が作れちゃって、しかも、受験生を落とせちゃうなんて、二硫化炭素って便利だ的な危険物”となっています。

先の「発火点90度」は、その際たるもので、まず、“引火点”や“沸点”といった、紛らわしいものと並行して出題することで、知識問題兼ひっかけ問題を、いくらでも繰り出すことができます。

そして、「発火点90度」は、乙4危険物の中で「最も低い」ので、問題が作りやすいのです。

たとえば、「ガソリンの発火点は、二硫化炭素より低い」といった風に、「危険物名+二硫化炭素+発火点」で、いくらでも受験生を惑わせられる問題が作れてしまいます。

応用的な問題も可能で、たとえば、「灯油の発火点は40度である」といった風に問題が作れます。(解説すると、二硫化炭素の発火点は、乙4の中で最も低い90度である→反対にいうと、乙4危険物で最も低い発火点は90度→発火点が40度という危険物はない→×)

また、いうまでもなく、「発火点90度」は、保管方法が悪いと自然発火するわけですから、実務上でも取り扱いが危険なため、実務の観点からも出題する、といった寸法です。

二硫化炭素がテーマの問題はもとより、他の危険物の問題でも、選択肢の1つとして、頻繁に「発火点90度」は顔を見せる、ド頻出論点となっています。

二硫化炭素の勉強では、「発火点」という文言と、「90度」という数字を、ガチで暗記しておきます。兎にも角にも、「発火点90度」だけは丸暗記です。

ド定番‐Aランク

「比重」と「水に溶けない」と「保管」と「有毒」が、二硫化炭素でド定番論点です。

これら4点は、バラバラで憶えるのではなく、“4すくみ”的に、それぞれを関連付けて憶えます。

二硫化炭素の比重は1以上で、水に沈む。

二硫化炭素は、水に溶けない。

二硫化炭素は有毒で、蒸気が特に有毒。

二硫化炭素は、水を張って保存(水中保存・水没貯蔵)。

言うなれば、二硫化炭素は蒸気が有毒だ→水に沈むし水に溶けない→したらば、水中に保管すれば、二硫化炭素は沈んで蒸気が出なくていいじゃん的な次第です。

1つ憶えたら、4つも憶えられるので、ぜひとも、上記のような“4すくみ”で憶えましょう。

最後に、「燃焼範囲」が出ます。

「二硫化炭素」の「燃焼範囲」は、乙4危険物の中でも、トップクラスの広さです。

本試験では、「軽油の燃焼範囲は、二硫化炭素より広い。」などと、しれっと出題されます。

特殊引火物の燃焼範囲は、乙4の中でも、“ケタ違い”に広いです。

いうまでもなく、二硫化炭素も“広い”です。

具体的な数字は憶えなくてもいいですが、選択肢に惑わされないよう、「二硫化炭素の燃焼範囲は広い。特殊引火物も広い。」と憶えます。

押さえ・確認‐Bランク

二硫化炭素は、先述したように「水に溶けない」危険物ですが、「有機溶剤系には溶ける」危険物です。

「有機溶剤に溶ける」は、「有機溶剤に溶ける危険物の横断まとめ」にまとめているので、ご一読をば。

次に、二硫化炭素は、燃えると有毒な「二酸化硫黄(SO2亜硫酸ガス)」が発生します。

当該有毒系は、「乙4危険物の有毒・有害(腐食・凍傷・やけど)の横断まとめ」にまとめています。

そして、「青い炎」で燃えます。炎色反応も最近では出ているので、押さえておいて損はありません。

注意は「色」と「臭い」

さて、二硫化炭素で要注意なのは、「色」と「臭い」です。ま、以下は、ざっと読むに留めておいてください。

ふつう、危険物の色や臭いは「1つ」なのですが、二硫化炭素は、「2通り」あるので注意が必要です。

二硫化炭素は、“純粋なものは無色透明で無臭”です。

ただし、“通常は、淡黄色で不快臭”があります。

二硫化炭素は、有機溶剤として用いられるので、一般的には、何かしらが溶け込んでいるケースが多いです。

このため、出題者のミスなのか、意図的なものなのか、判別に迷う選択肢が散見されています。

たとえば、「二硫化炭素は、無色で無臭の危険物である」とかです。

先も言ったように、「純粋」なものなら「○」ですが、「通常・一般的」には、不快臭で淡黄色なので「×」となります。

要は、正解でもあるし、間違いでもあるわけです。非常に判断に迷います。

ですから、試験対策的には、二硫化炭素の「色」「におい」の問題に遭遇したら、丁寧に問題を読んでください。

明らかな間違い、たとえば、褐色であるとか卵の腐った臭いがするとかなら、即断で「×」ですが、先に述べたように、どうにも判別に迷うものなら、とりあえず『保留』しておいて、他の選択肢に活路を見出しましょう。

おおむね、他の選択肢がオーソドックスなもので、そこで、正誤が出せるようになっています。

まとめ

二硫化炭素は、乙4危険物のなかでも、特徴がたくさんあるため、頻出危険物となっています。

何かしらの形で、試験には登場します。本試験で見ないことはないので、しっかり勉強しておきましょう。

なお、「特殊引火物の定義」を憶えておくと、“何かと”問題が解きやすくなるので、「特殊引火物の分類の数字暗記(語呂つき)」も、併せて読んでおいてください。「ハット西」なんていう、くだらない語呂があります。

なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、

独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。

また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。

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