「土地・建物」の勉強方法

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 宅建(宅地建物取引士)の試験科目「その他」に分類される「土地・建物」の勉強方法を説述するページ。山麓部・丘陵地、台地や、鉄骨作り、鉄筋コンクリ、鉄骨鉄筋コンクリといった具体的な頻出論点を挙げるとともに、その勉強方法も述べる。独学者向け内容。

土地・建物

 「土地・建物コメント」でも述べていますが、「土地・建物」は、「土地」で1問、「建物」で1問で、合計「2問」が出題されます。

 ぶっちゃけ、宅建業法の100倍カンタンです。

 そこそこの勉強で「2点」取れるので、確実に物としましょう。

勉強方法結論

 後述しますが、「土地」と「建物」とでは、ちょっとだけ傾向が違います。

 とはいえ、両方とも、「テキスト精読+過去問10年分」で、ほぼ点が取れます。

 「土地」は、頻出論点のところを精読し、過去問を10年分解いておれば、まず、大丈夫です。

 「土地」ですが、こういう言い方はアレですが、「小学生・中学生レベルの地理」です。

 次に、「建物」は、よく出る論点を精読し、過去問を10年分解き、そして、“保険の意味で”、テキストの未出題部分を押えておけば、まず、点が取れます。

 「建物」は、建築系の知識がないと厳しい論点が多いです。

 「土地」は大船気分でOKですが、「建物」には、少しだけ注意が必要です。

「土地」の勉強方法

 「土地」ですが、試験に出るところが固定化されています。

 よって、「そこだけやる」です。

 基本的に、「山麓部、丘陵地、台地、段丘、扇状地、自然堤防、天井川、旧河道、デルタ地域、後背低地」などが頻出論点です。

 本試験では、それぞれの土地の形状・特徴が問われるほか、頻出テーマととしては、「宅地に相応しいかどうか」と「安全かどうか」が問われます。

 要は、知識問題なので、それぞれの性質を押さえていくだけです。

 また、常識を働かせば、判断できる選択肢も多いです。

 たとえば、「旧河道は、宅地に適している」といった選択肢が出るわけですが、「旧河道」の意味がわからなくても、(旧ということは、かつて河だったんだろうし、危ないような)くらいの判断で解けたりもします。

「土地」まとめ

 「土地」は、出題が固定化されています。

 時間に余裕がないなら、先の頻出論点のみの勉強でいいです。

 しかし、他の論点からの出題が「ゼロ」ではありません。(H22に「断層」が出てます。)

 よって、時間に余裕があれば、他の論点も、テキストで精読しておきましょう。分量的に“ちょっとしかない”ですし。

 参考:宅建「その他」の「土地・建物」の過去問リスト

「建物」の勉強方法

 「建物」ですが、先の「土地」と比べると、対策が取り難いです。

 というのも、「出題傾向が“あんまり”固定化していない」からです。

 「建物」は、頻出論点がありますが、“それらのみの出題ではないため”、テキストの全記述が試験対象と考えておく方が無難です。

「建物」の頻出論点1

 「建物」の頻出論点ですが、最もよく出る論点は、「鉄骨作り、鉄筋コンクリ、鉄骨鉄筋コンクリ」です。

 なぜかしら、当該鉄骨等の論点が問われており、“桁違い”の出題率となっています。

 よって、時間に余裕がないなら、当該鉄骨・鉄筋コンクリ・鉄骨鉄筋コンクリのみを、ガチ暗記します。

 また、「選択肢の使い回し」に備えるため、過去問で出たものは、テキストに載ってなくても、メモ・追記して、覚えてしまいます。

 本当に、当該鉄骨等が突出した出題率なので、テキストの細かいところまで、たとえば、「コンクリートとモルタルの違い」などまで、押えておきましょう。

「建物」の頻出論点2

 んで、次点の頻出論点として、「建物基礎」と「地震対策(耐震、免震、制震)」が問われます。

 両方とも、出題実績のあるところです。

 宅建試験では、しばしば、「過去問の使い回し」が見られるので、一度、試験に出たこれらの論点は、隅々まで、押えておきべきです。

 特に、後者の地震関係は、特に、丁寧に見ておくべきかと思います。(不動産資格の管理業務主任者では、耐震等の定義問題がド定番です。)

 基本的なことしか出ないので、テキストを精読し、過去問を解いて、知識の定着を図ってください。

「建物」の頻出論点3

 次々点の論点ですが、「過去問で出題された論点」です。

 再度問われる可能性があるので、「過去問に出たもの」は、答えられるようになっておきます。

建物アドバイス1

 「建物」ですが、「土地」と異なり、テキストの「未出題論点」からの出題が予想されます。

 よって、先の頻出論点が消化できたら、それらは以外のところも、「3回」は読んでおきます。

 また、予想問題集・模試問題集で問われたものも、チェックしておきましょう。

 プロが出そうと踏んでいるのですから、アマチュア(受験生)としては、それに従うまでです。

 参考:宅建:予想問題集・模試問題集レビュー

建物アドバイス2

 テキストの「建物」には、細かい数字も載っているはずです。

 しかし、建築基準法じゃないので、個人的には、「建物」の数字暗記は、無用と考えます。

 「コメント」でも述べていますが、「その他」は免除科目のため、細かい数字を問うことは、問題のレベルが上がってしまうため、“公平性”の点から、そうないと思います。

 まあ、数字が出るにしても、建築基準法で基礎・基本レベルの数字が出るくらいかと思われます。

 過去問を見ても、ガチの数字問題はそうないので、数字を追わなくてもよいでしょう。

 参考:宅建「その他」の「土地・建物」の過去問リスト

「建物」まとめ

 くだくだ述べましたが、基本的な勉強方法は、テキストの頻出論点を精読し、過去問を10年分解き、そして、テキストの未出題部分を丁寧に読む、です。

 ここまでしておけば、穏当に「1点」です。

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