宅建(宅地建物取引士)の試験科目「その他」に分類される「不動産鑑定評価・地価公示法」の勉強方法を説述するページ。不動産鑑定評価と地価公示法ごとに、頻出論点を明記し、どのように勉強していけばいいかを述べます。独学者向け内容。
「不動産鑑定評価・地価公示法」ですが、「不動産鑑定評価等コメント」で述べているように、「1問」出題で、「1点」を狙う科目です。
本試験では、テキストを逸脱する出題はほとんどないので、“ふつう”の勉強で「1点」が狙えます。
「不動産鑑定評価・地価公示法」ですが、おおむね、『交互』に出題されています。
ある年度が「不動産鑑定評価」なら、翌年は「地価公示法」になる、んで、その翌々年は「不動産鑑定評価」が出題、ってな次第です。
基本的には、「不動産鑑定評価・地価公示法」の両方を勉強すべきです。
双方とも、内容的に、ボリューム的に、まったく両立可能な試験科目です。
しかし、重要科目が終わってないとか、試験勉強に取り掛かるのが遅かったなどの事情にあるなら、昨年に出たものは「パス」します。
先に述べたように、「不動産鑑定評価・地価公示法」は、おおむね『交互』に出題されるので、昨年出たものは、翌年には出ない可能性が高いからです。
さて、おおむね、交互の出題の「不動産鑑定評価・地価公示法」ですが、過去のデータを見ると、「地価公示法」が連続する年度もあります。
H19・20に、地価公示法が2年連続で出題されています。
H25・26・27に、地価公示法が3年連続で出題されています。
データで見ると、連続するのは「地価公示法」です。
よって、もし、昨年度が「地価公示法」なら、「不動産鑑定評価」のみならず、連続出題に備えて「地価公示法」も勉強しておくのが無難です。
しかし、もし、昨年度が「不動産鑑定評価」なら、翌年は、おおむね「地価公示法」となる公算が高いので、当該地価公示法のみ、やっておけばいいってな次第です。
「不動産鑑定評価」ですが、出題される論点は固定化されています。
挙げていくと…、
価格形成要因
価格(正常価格、限定価格、特定価格、特殊価格)の個々の定義
地域分析・個別分析
原価法・取引事例比較法・収益還元法
…に、出題が固まっています。
先に挙げた論点のところは、テキストに付箋でも貼るか、赤鉛筆でチェックを入れておきましょう。
「不動産鑑定評価」の勉強方法ですが、先に挙げた頻出論点を中心に勉強します。
分量は少ないので、テキストの精読も、そう骨が折れないと思います。
また、過去問も、そんなに問題数がないので、10年分の過去問演習も、スムーズかと思います。
参考:宅建「法令上の制限」の「不動産鑑定評価・地価公示法」の過去問リスト
過去問に出たところを中心に、押えておきましょう。
特に、過去問で出題された選択肢の内容は、テキストでチェックしてください。
一度出たところは、おおむね、数年後に、再出題されることが多いです。
頻出論点以外のところは、直前期あたりに、ざっと押えておけばいいでしょう。
「地価公示法」ですが、先とは異なり、「ここが出る!」という論点がありません。
本試験では、全範囲からバランス?よく出題されており、どの論点も、省略できません。
よって、勉強方法としては、「テキストの全論点を、万遍なく、チェックしておく」ことが必要となります。
とはいえ、ホント、“なぜだか”よくよく問われるところがあって、それは、「標準地の価格等の公示」で…、
・標準地の所在の郡、市、区、町村及び字並びに地番
・標準地の単位面積当たりの価格及び価格判定の基準日
・標準地の地積及び形状
・標準地及びその周辺の土地の利用の現況
…の各事項は、何度も何回も、精読しておきましょう。
ところで、くだらない「ひっかけ」も、予想されます。
たとえば、「官報で公告すべきは、標準地の所在の市、区、町村並びに地番である」などと、人を食ったような問題が出そうです。
「×」です。
例題は、「郡」と「字」が抜けています。
繰り返しますが、ここだけは、細かい語句まで、丁寧に押さえておくべきです。
「地価公示法」の勉強方法ですが、ふつうの「テキスト精読」と「過去問10年分の過去問」です。
先も言ったように、全論点からバランスよく出ているので、テキストを読みつつ、過去問を解いて、知識の定着を図ってください。まずは、ここからです。
んで、過去問の出題論点が押えられたら、以降は、テキストの精読を通じて、未出題論点も、丁寧に押えていきましょう。
ここまでやっておけば、本試験でも、穏当に「1点」です。
ちなみに、「地価公示法」も、過去問の「使い回し」が多いので、過去問をシッカリやっておくだけでも、かなり、問題が解けるようになります。
参考:宅建「法令上の制限」の「不動産鑑定評価・地価公示法」の過去問リスト
なお、本試験では、凝った出題も予想されますが、予想問題集・模試問題集を利用して、問題演習の数を稼いでおけば、致命的な失点には到らないはずです。
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