47問‐管理業務主任者 H27過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、マンション管理適正化法の書面交付についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

47問‐適正化法‐書面交付

 

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 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:1

 よく出る論点の「専任」です。

 専任の管理業務主任者が求められるのは、マンション管理業者の事務所です。マンション管理業者は、30組合につき、「1人」の成年者で“専任”の管理業務主任者を設置する義務があります。

 『専任』の文言が出てくるのはここです。

 選択肢で誤っているところは、「ホニャララに定める事項を記載した書面を作成するときは、専任の管理業務主任者をして、当該書面に記名押印させなければならない」のところです。

 当該記名押印は、専任の管理業務主任者でなくても可能です。

 よって、選択肢の「1」は、「誤」と相なります。

解説:2

 正しい記述です。

 管理組合に管理者等が置かれているときは、彼なり彼女に、契約成立時の書面を提供すれば、事が済みます。

 区分所有者全員に書面を交付しないといけないのは…、

 管理者等が置かれていないとき。

 管理者等が当該マンション管理業者だったとき。

 …の2点です。

 交付の当否は、ド頻出事項なので、必ず整理して憶えておきましょう!

 よって、選択肢の「2」は、「正」と相なります。

解説:3

 誤った記述です。書面の“掲示”義務はありません。

 ところで、代表的な“掲示”義務は、「(管理受託契約の締結前の)重要事項の説明を行なう説明会の日時と場所」と、「管理組合に管理者等が“置かれていないとき”に、管理事務報告の説明会の日時・場所」です。整理して憶えましょう。

 よって、選択肢の「3」は、「誤」と相なります。

解説:4

 誤った記述です。軽いひっかけです。

 たとえ、1年未満の契約でも、契約成立時の書面の交付は、しなくてはいけません。

 よって、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。

 なお、よく似た規定に、「新規分譲後に短期間(工事完成後1年以内)で終了する管理受託契約」があります。

 この場合、重要事項の説明や説明書の交付義務はありません。

 しかし、先述したように、管理受託契約が締結されたなら、たとえ、短期の契約でも、契約成立時の書面を交付することになります。

 出題者は、この辺りの混同を狙ったのだと思います。ひっかかった人は、念入りにテキストを読んでおきましょう。

 よって、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「最も適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:2

 …と相なります。

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H27過去問一覧

 1問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 2問:民法‐先取特権・・・「ふつう」。

 3問:民法‐債権者代位権・・・「ふつう」。

 4問:民法‐弁済・・・「ふつう」。

 5問:民法‐贈与・・・「ふつう」。

 6問:民法‐賃借権・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐業務費・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐問合対応・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐出納会計・・・「ふつう」。

 10問:時効・・・「ふつう」。

 11問:少額訴訟・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐会計・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 16問:税務・・・「ふつう」。

 17問:建築基準法‐鉄筋コンクリ・・・「難」。

 18問:建築基準法‐定義・・・「ふつう」。

 19問:石綿・・・「ふつう」。

 20問:給排水設備・・・「ふつう」。

 21問:受水槽・・・「ふつう」。

 22問:電気設備・・・「難」。

 23問:非常用照明等・・・「ふつう」。

 24問:エレベーター・・・「ふつう」。

 25問:省エネ法・・・「ふつう」。

 26問:調査検査・・・「難」。

 27問:大規模修繕・・・「難」。

 28問:給水設備・・・「ふつう」。

 29問:区分所有法‐共用部分・・・「ふつう」。

 30問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐議事録・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐団地型・・・「難」。

 33問:区分所有法‐規約・・・「ふつう」。

 34問:標準管理規約‐管理組合・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐共有・・・「ふつう」。

 36問:区分所有法‐団地・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐不法行為・・・「ふつう」。

 38問:区分所有法‐債権・・・「ふつう」。

 39問:判例問題・・・「ふつう」。

 40問:アフターサービス・・・「ふつう」。

 41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 42問:建替円滑化法・・・「ふつう」。

 43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。

 44問:借地借家法・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐書面交付・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐業者義務・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

 民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。

 お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。

会計・仕訳問題

 苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。

 時間があるなら、いっそのこと、簿記3級で勉強します。100%取れるようになります。簿記3級は、2週間あればマスターできます。

 独学向けの教材は、テキストと問題集が一緒になった「スッキリわかる 日商簿記3級」で勉強すれば、まず間違いなく「1点」取れるようになります。

PDF過去問演習

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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