本問は、区分所有法‐管理組合法人についての問題です。難しいところはありません。テキストを精読し、過去問を解いていれば、穏当に取れます。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
誤った記述です。
確かに、管理組合法人になるには、「登記」が必要です。
しかし、選択肢のように、設立登記だけで、自動的に「区分所有者のために原告又は被告となること」ができるわけではありません。
「原告又は被告となる」には、「規約または集会の決議」が必要です
よって、選択肢の「1」は、「誤」と相なります。
誤った記述です。
選択肢のいうように、「規約又は集会の決議によって禁止されていないときに限り」、特定の行為を委任ができます。
しかし、当該委任先は、規定がありません。誰でも可能です。たとえば、極端な例ですが、飲み友達でも可能です。んなもんで、選択肢の「配偶者又は1親等の親族のみ」が誤りとなります。
よって、選択肢の「2」は、「誤」と相なります。
誤った記述です。よく出ます!
たとえ、専有部分のすべてが1人に帰属するようになっても、“再び、売却等で、複数の区分所有者が登場することもあるので、管理組合法人は、解散しません。
よって、選択肢の「3」は、「誤」と相なります。
なお、管理組合法人の解散は…、
建物の全部滅失。
専有部分がなくなった。
集会の決議。
…です。併せて、憶えておきましょう。
正しい記述です。
選択肢のように、管理組合法人と理事との利益が相反する場合は、『監事』が管理組合法人を代表します。
これは強制規定というか、外形的に利益相反の場合に、常に適用されます。選択肢のいうように、たとえ契約内容・価格が適正であっても、『利益相反事項扱い』となります。人治ではなく法治なわけです。
よって、選択肢の「4」は、「正」と相なります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
本問は、「最も適切なものはどれか?」ですので…、
正解:4
…と相なります。
1問:民法‐代理・・・「ふつう」。
2問:民法‐先取特権・・・「ふつう」。
3問:民法‐債権者代位権・・・「ふつう」。
4問:民法‐弁済・・・「ふつう」。
5問:民法‐贈与・・・「ふつう」。
6問:民法‐賃借権・・・「ふつう」。
7問:標管委託契約書‐業務費・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐問合対応・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐出納会計・・・「ふつう」。
10問:時効・・・「ふつう」。
11問:少額訴訟・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐会計・・・「ふつう」。
13問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。
14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。
16問:税務・・・「ふつう」。
17問:建築基準法‐鉄筋コンクリ・・・「難」。
18問:建築基準法‐定義・・・「ふつう」。
19問:石綿・・・「ふつう」。
20問:給排水設備・・・「ふつう」。
21問:受水槽・・・「ふつう」。
22問:電気設備・・・「難」。
23問:非常用照明等・・・「ふつう」。
24問:エレベーター・・・「ふつう」。
25問:省エネ法・・・「ふつう」。
26問:調査検査・・・「難」。
27問:大規模修繕・・・「難」。
28問:給水設備・・・「ふつう」。
29問:区分所有法‐共用部分・・・「ふつう」。
30問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。
31問:標準管理規約‐議事録・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐団地型・・・「難」。
33問:区分所有法‐規約・・・「ふつう」。
34問:標準管理規約‐管理組合・・・「ふつう」。
35問:区分所有法‐共有・・・「ふつう」。
36問:区分所有法‐団地・・・「ふつう」。
37問:区分所有法‐不法行為・・・「ふつう」。
38問:区分所有法‐債権・・・「ふつう」。
39問:判例問題・・・「ふつう」。
40問:アフターサービス・・・「ふつう」。
41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。
42問:建替円滑化法・・・「ふつう」。
43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。
44問:借地借家法・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐書面交付・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐業者義務・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。
予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。
民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。
お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。
苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。
時間があるなら、いっそのこと、簿記3級で勉強します。100%取れるようになります。簿記3級は、2週間あればマスターできます。
独学向けの教材は、テキストと問題集が一緒になった「スッキリわかる 日商簿記3級」で勉強すれば、まず間違いなく「1点」取れるようになります。
また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。
管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
★みんなとシェアする