18問‐管理業務主任者 H27過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、建築基準法の各種定義についての出題です。容積率や延焼のおそれのある部分など、大半のテキストに記載のある基礎・基本的なものばかりです。ぜひ、得点にしたい問題です。こういう問題を落とさない人が合格します。

18問‐建築基準法‐定義

 

 (クリックして拡大。)

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:1

 誤った記述です。

 延焼のおそれのある部分とは、隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の2以上の建築物相互の外壁間の中心線から、1階にあっては“3m”以下、2階以上にあっては“5m”以下の距離にある建築物の部分をいいいます。

 当該選択肢は、先の「3m」と「5m」の数字が逆になっています。

 よって、選択肢の「1」は、「誤」と相なります。

 当該選択肢の「延焼のおそれのある部分」は、基本問題で、よく出るところです。きちんとテキストを読んで、正誤がつくようになっておきましょう。

解説:2

 誤った記述です。

 「5分の1」のところが誤りで、正しくは「50分の1」です。

 よって、選択肢の「2」は、「誤」と相なります。

 容積率の算定の「延べ面積に算入しないもの」は、頻出論点です。

 地階、共用廊下、自動車車庫なども「延べ面積に算入しないもの」なので、テキストで確認しておきます。

 また、選択肢の使いまわし対策に、「防災のために設ける備蓄倉庫の用途に供する部分の床面積・・・50分の1・・・延べ面積には算入されない」とだけ、押えておくほうが無難です。

解説:3

 正しい記述です。

 選択肢の言うとおり、「階数の算定において、昇降機塔、装飾塔、物見塔その他これらに類する建築物の屋上部分又は地階の倉庫、機械室その他これらに類する建築物の部分で、水平投影面積 の合計がそれぞれ当該建築物の建築面積の“8分の1以下”のものは、当該建築物の階数に算入しない」ことになっています。

 よって、選択肢の「3」は、「正」と相なります。

 当該選択肢の内容は、テキスト記載事項です。「昇降機塔、装飾塔、物見塔その他これらに類する建築物の屋上部分又は地階の倉庫、機械室その他・・・8分の1以下・・・階数に算入しない」は、押さえておきます。

解説:4

 誤った記述です。

 「6m」のところが誤りで、正しくは、「3m」です。

 あまり出ないところですが、念のため、数字は押えておきましょう。

 よって、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「最も適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。

H27過去問一覧

 1問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 2問:民法‐先取特権・・・「ふつう」。

 3問:民法‐債権者代位権・・・「ふつう」。

 4問:民法‐弁済・・・「ふつう」。

 5問:民法‐贈与・・・「ふつう」。

 6問:民法‐賃借権・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐業務費・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐問合対応・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐出納会計・・・「ふつう」。

 10問:時効・・・「ふつう」。

 11問:少額訴訟・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐会計・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 16問:税務・・・「ふつう」。

 17問:建築基準法‐鉄筋コンクリ・・・「難」。

 18問:建築基準法‐定義・・・「ふつう」。

 19問:石綿・・・「ふつう」。

 20問:給排水設備・・・「ふつう」。

 21問:受水槽・・・「ふつう」。

 22問:電気設備・・・「難」。

 23問:非常用照明等・・・「ふつう」。

 24問:エレベーター・・・「ふつう」。

 25問:省エネ法・・・「ふつう」。

 26問:調査検査・・・「難」。

 27問:大規模修繕・・・「難」。

 28問:給水設備・・・「ふつう」。

 29問:区分所有法‐共用部分・・・「ふつう」。

 30問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐議事録・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐団地型・・・「難」。

 33問:区分所有法‐規約・・・「ふつう」。

 34問:標準管理規約‐管理組合・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐共有・・・「ふつう」。

 36問:区分所有法‐団地・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐不法行為・・・「ふつう」。

 38問:区分所有法‐債権・・・「ふつう」。

 39問:判例問題・・・「ふつう」。

 40問:アフターサービス・・・「ふつう」。

 41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 42問:建替円滑化法・・・「ふつう」。

 43問:個人情報保護法・・・「ふつう」。

 44問:借地借家法・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐書面交付・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐業者義務・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

 民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。

 お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。

会計・仕訳問題

 苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。

 時間があるなら、いっそのこと、簿記3級で勉強します。100%取れるようになります。簿記3級は、2週間あればマスターできます。

 独学向けの教材は、テキストと問題集が一緒になった「スッキリわかる 日商簿記3級」で勉強すれば、まず間違いなく「1点」取れるようになります。

PDF過去問演習

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする