毒物劇物取扱者(一般)の関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)令和5年度(2023年度)試験の過去問+解説。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与します。本ページはガイダンスとインデックスのページです。
関西広域連合の令和5年度試験ですが、昨年度比べたら、だいぶ、難しさが緩和しています。
文系の奇問、「基礎化学」は、だいぶ、解ける問題が増えました。
とくに、知識問題が増えたので、だいぶ、助かったかと思います。
文系の場合、知識問題を取らないと受からないので、ガチで、押えておきましょう。
半面、計算問題は、文系だと厳しかったと思います。
無理そうなら、「捨て問」一択です。
次に、「性質、貯蔵、識別及びその他取扱方法」ですが、到底、解けない難問が出ています。
しかし、過去問で問われたことのある物質もあり、きちんと過去問を解いて、その物質を追及していたら、取れた問題がそこそこあります。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、ガチで追っておきましょう。
最後に、文系お得意の「法規」ですが、これが、意外に、小難しくなっています。
かつては、楽勝な問題ばかりでしたが、今回は、アレレとなる問題がいくつかありました。
繰り返しますが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。
過去問に出たところは、テキストを徹底精読しておきましょう。
んでは、令和5年度の関西広域連合の過去問です。
「一般」の「過去問」は、以下の通りです。
過去問の解説ですが、試験年度の改定には、即しています。
しかし、最新の改定には対応していません。
(アレ?!)となったら、改定されたものかもしれないので、テキストや手引きの最新記述に、従ってください。
「法規」は、「第1問~第20問」の計「20問」です。
「法規」は、キチンと勉強すれば、余裕で合格点が取れます。
「基礎化学」は、「第21問~第35問」の計「15問」です。
「基礎化学」は、文系には厳しい問題が多く、取れる基礎・基本的なものを絶対に落とさないようにする必要があります。
「性質・貯蔵・取扱」は、「第36問~50問」の計「15問」です。
当該科目は、難問も多いですが、それでも、取れる問題もそこそこあります。
キチンと勉強していれば、文系でも、ギリギリで合格点を確保できます。
とにかく、文系にとっては、「法規」で、どれだけ点数を確保できるかで合否が決まるので、「法規」は、“満点”を目指してください。
「基礎化学」「貯蔵等」は、ホント、足切り点+αの得点を目指してください。
両科目は、勉強していても、文系にとっては、“眩暈”がするほど難しいです。
令和5年度(2023年度)の関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)の毒物劇物取扱者試験は、全体の受験者数は「2,090人」で、合格者数が「1,082人」で、合格率は「51.8%」と、相なりました。
ちなみに、前年度は、「1,739人」の「295人」の「17.0%」でした。
数字的には、昨年度の『プラス34.8ポイント』と、だいぶ改善しました。
最も受験生の多い「一般」は、受験者数は「1,920人」で、合格者数が「1,033人」で、合格率は「53.8%」と、相なりました。
んで、「農業用品目」は、受験者数は「155人」で、合格者数が「44人」で、合格率は「28.4」です。
最後に、「特定品目」は、受験者数は「15人」で、合格者数が「5人」で、合格率は「33.3%」です。
こういうとアレですが、「農業用品目」や「特定品目」を受験するより、対策の取りやすい「一般」の受験が妥当かな、と思います。
関西広域連合の毒物劇物取扱者試験の合格基準は、以下の通りです。
『総出題数に対する正答率が60%以上、かつ、試験科目ごとの正答率がおのおの30%以上の正答率のときに合格とする。』
つまり、合格基準は「2つ」あって…、
1:50問中30問以上の正解。
2:「法規」は「6問以上の正解」。「基礎化学」と「性質・貯蔵・取扱」は「5問以上の正解(※)」。
…の、「2つ」の条件を満たす必要がある、ってな次第です。
過去問演習では、上記正解数を意識して、解答してください。
注意して欲しいのは、「2」の「試験科目ごとに設定された足切り点」の存在です。
足切り点は、『科目別』に設けられており、1科目でも「3割」を取れてないと、落ちます。つまり…、
「20問」出題の「法規」なら、「6問」を…、
「15問」出題の「基礎化学」なら、「5問(※)」を…、
同じく「15問」出題の「性質・貯蔵・取扱」なら、「5問(※)」を…、
…取らないといけない勘定です。
こんな次第で、毒物劇物試験では、「捨て科目」ができず、どの科目も、満遍なく勉強しておく必要があります。
とりわけ、「文系」の人は、「毒物劇物取扱者の独学」でも述べていますが、苦手だろう「基礎化学」で、「5問取ること」を、“至上命題”としてください。
「理系」の人は、ふつうに勉強していれば、「足切り点」を気にする必要は皆無です。
(※)15問出題の3割正解は、「15*0.3」の「4.5問」ですが、これを満たそうとすれば、「5問」を正解しないといけなくなります。
「難問」や「やや難」の問題をリストにしました。
傾向把握や、チェックにどうぞ。
なお、「基礎化学」の難易度は、「文系基準」なので、理系の人は、無視してください。
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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