独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

師走の内に事始め

花街や西陣・室町の旧家では、師走の13日を以って区切りとすると申します。
事始めといいまして、13日から正月準備に取りかからんとす京の風習でございます。
締め切り効果というがございます。
前もて期限を切っておき、その間にて仕上げてしまえ!!と発奮し、コトが大いに進むやり方でございます。
さあて年末気負いこみ、追い込み駆け込み叩き込みでお勉強を終わらせるのもようございましょう。
とはいえ、こと年末にいたってはいかがなものかなと思うわたくしでございます。
月末週末半期末なら結構至極のお勉強の進め方でございます。「締め切り」利用は、独学のコツでございますから。
しかし年末には、締め切り効果にのっとったお勉強を、お控えなすってくださいなと思う次第でございます。
なぜなら、年度中にうまく行かなかったからこそ、年末にいたってまで発奮しなけりゃならない程の要件雑用計画スケがたまっておるのでございます。
ですんで、かたぁーつけるより、何故にココまで残ったかを考察するが進歩のモトと考えるのでございます。
勢い込んだ勉強は仕事納めの2と9日までに、残りふつかはたまった垢を念入りに落とすが花でございます。
なあにふすまをあければ、カラーボックス開ければいたるところに1年の垢がございます。着てない服がございます読んでない本ございます捨て忘れの家電が鎮座ましましておられます。
残りふつかは垢落とし。
きたる翌年思いを馳せて、鬼に笑われるが吉でございます。
良く終わるが、良く続くのだと手前味噌ながら思う次第の年末でございます。
京都には十何代も続く老舗が多いと耳にするものでございます。
キレイに締めるが、長く良く続くコツなのでございましょう。

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犠牲の裏書ありがたみ

何かを得んとすれば、何を犠牲にするかを明確にするが吉でございます。
臥薪嘗胆でございます。
あー食べたい、あー飲みたいを犠牲にして励んだからこそのありがたみなのでございます。
苦難の禁欲の日々があってこそ、合格証を手にして嬉しさを大爆発させるのでございます。
何かの犠牲が払われない限り、わたくしたちは満足できない構成の生き物なんでございます。
たやすく痩せられる、というのはウソでございます。
簡単に痩せられるなら、我が腹回りを嘆くことないのでございます。
簡単に痩せられるなら、街中に痩せた人が闊歩していることでございます。
街中痩せた人ばかりなら、痩せていることなどごく普通、見飽きる御仁が増えてくることでございましょう。
痩せに飽きれば、次はブーでございます。それが世の流れでございます。
高木ブーがブロマイド下敷きでグッズ売り場に並ぶでしょう。女子小学生が女子中学生がお相撲さんにお目を輝かすことでしょう。ホンジャマカの大きいほうが占い師の横に座ることでしょう。「いまカッコよく太る」「今年の冬こそブー姫になる」「太って見える着こなし30選」「ブーメンのいる店33」「わたしはこうして太った、幸せを得た〇〇さん」などの雑誌や書籍が流通することでしょう。「君の二の腕に乾杯」「太ももの恋」「暴れん坊食軍」「マディソン群のお箸」などの映画やドラマが封切られるでしょう。
刻苦勉励し緊張感のある日々を経て痩せに励んだからこそ、内面からにじみ出る美しさが殿方を長期間にわたって魅了するのでございます。
そんなにスグに簡単に痩せたいのなら利尿剤でも飲むがよいと、いうわけでございます。一夜の恋で終わることでしょう。
わたしたちは何かの価値を求めているものでございます。
犠牲なくして手にしたモノなど、価値なきものでございます。燃えないものでございます。感謝感激できないものでございます。
犠牲にするモノは、「嗚呼!」と思うものがよき犠牲でございます。
わたくしなどはテレビを犠牲に入れたざます。嗚呼!

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5つ以上はたくさんだ

ひとつふたつにみっつによっつ。最後に来るのはいつつまで。
人がふつうにできること、その数は5つまででございます。
「正」の字なる数え方がございます。5つまでしか数えないのでございます。
5つまで数えたら、0にもどって他の「正」を書き始めるのは、みなさま自明のことと存じます。
だいたい普通に生きてれば、5つ以上のことなんて数える必要なぞないことを有史以来の数え方が示してると考えるのでございます。
5つ以上は数えるよりも、「アラ、多いね」との判断を脳は下しているのでございます。
5つ以上は数えていないのでございます。5つ以上は「多い」のです。
聖徳太子はいっぺんに、10人もの要件を裁いたと申します。
太子講やら太子廟、各地に伝説ございます聖徳太子ですら10でございます。
いっぺんに10もやれる人ならば、一千年の時空を超えて歴史に名が残るのでございます。
うつつの現世を鑑みれば、ダイエー中内さんがいっぺん人間で著名でございます。
新聞片手に歯を磨き足をトイレに運びつつペンを手に持ちメモを取り、その上部下への指示を出していたなる逸話の持ち主でございます。
日本のスーパー文化のほとんどは、中内さん由来のアイデアと申します。
現在の消費文化の形態を作り上げた中内さんでさえ、5つです。
世に済々の社長・重役連中ならば、分秒刻みのスケジュールであろうとも、いちどにやるは3つだろう、と忖度するものでございます。
有能であればこそ己の仕事を3つまで優先付けて限定せんと、考え至るものでございます。
いわんや我々をや、でございます。
やるべきことはひとつかふたつ、よくてみっつまででございます。
テキスト読んだり重要語句を確認したり忘れた数字を覚えたり過去問見直したり、この章あの章その単元、アレもコレもとしようとするが受験生でございます。
やろうとする意欲は買うが、おそらくそれは空回りで終わることでございましょう。
5ついっぺんにアレもコレもできるのは、本試験の1ヶ月前あたりからでございます。
それまでは少なめ思考で行くが花でございます。

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