独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

姿勢にあらわる

幼少の頃は、姿勢をよくしろとやかましくいわれたものでございます。
多くの成人が忘れていますが、「姿勢をよくしろ」というのは、真理でございます。
敢えてここでもいいましょう、「姿勢をよくしろ」と。
うつむくな、背筋を伸ばせ、肘をつくな、しゃんとしろと、常に己に語り掛けたいものでございます。
姿勢は、何事かを現しているものでございます。それは、集中力の高低でしょう、意欲の有無、やる気を示していることでしょう。
姿勢は、作業と密接な関係にございます。
集中できているときは、自然と姿勢がよくなっているものでございます。少なくとも、肘をついてアタマを支えながらどうこうしているものではありません。
姿勢は、自分がその作業に適した状態か否かを如実に語っているのでございます。
だらしない姿勢だと、それだけで一層ダラダラするものでございます。
姿勢をよくせよ、でございます。今となっては、もう誰も注意してくれないのですから、自分で気をつけなければならないのでございます。
とはいえお勉強を続けてゆけば、次第に、姿勢は崩れていくものでございます。
それはそれでよいのでございます。その兆候をつかみさえすればよいのでございます。それを無視してやるから余計に悪くなるのでございます。
姿勢が崩れてきたな、と思ったら軽く休息に充てればいよいのでございます。腕を回し指を回し、洗物にいったり犬の散歩、クソネコの撃退、熱帯魚・金魚、小鳥へのえさなど、ちょとで済む雑用に向かえばよいのでございます。
間を取って、そしてすっとした姿勢で再び臨まんとすればよいのでございます。
姿勢に意識するだけで、お勉強の能率は変わる事をご理解いただければと存じます。

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その日暮らし

先の事を悩むのは後なのでございます。
いま、先々の事を考えても、ホント無駄なのでございます。
「こんなことで受かるのか?」なあんて考えは、過去問をひと通り済ませたあとでございます。
そのくらいの実力、そのくらいの時期になっていないと、建設的な考えにならないのでございます。
これでいいのか、なあんてのは本試験の牙城がウッスラ見えてきてからでございます。それまでは、目の前の事をひとつひとつ、潰していくだけでございます。
お勉強とは、長期にわたるものでございます。個人的に思うのは、お勉強と登山はよく似ているなぁということでございます。
登山中、ときに山道がイヤになりだすと、ついついゴールのことに気が行ってしまうものでございます。
ゴールを考え出すと、歩みが重くなり、遅々たる歩みがもどかしく、行程が一層しんどくなるのでございます。
「また着かんのか、頂上はまだなんか」と思いつつの登山やハイキングなど、その道のりをしんどくさせるだけでございます。
風景を見ることもない余裕のなさ。いったい何のための登山なのか、自問していただきたく存じます。周りが見えなくなれば、自滅するのみですぞ。恋する乙女が破れるように。
段々疲れてきたりしんどくなれば、先を見ずゴールを考えず、意図的に目の前だけを見ていけば楽に登れるものでございます。
お勉強も同様でして、道の半ばにも行っていないのに、本試験を考えるなということでございます。
頂上がチラホラ見てだして、「お、あそこでゴールだ」と思えば、奮起もしましょう。お勉強でも、本試験が見え出してから、そう考えればよいのでございます。
目の前、目の前と、日々できることだけ積み重ねていけばよいのでございます。

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とことんダメなら

人間、得手不得手がございます。どうしてもうまくいかないことに、遭遇するものでございます。
そうなってしまうと、これまでの手法や経験があまり役に立たず、どうしたらいいのかトホホと途方にくれるものでございます。
とはいえ、まじめな性分のため、お勉強をあきらめることもできません。この壁をクリアすれば、次に何か待ってそうな、そんな予感もございます。
だから、やめたーといってやめることもできない、しかし、お勉強自体は足踏みしている、そんなにっちもさっちもいかない雪隠詰めの日々があるかもしれません。
やーめた、といって女房・子供を捨てられるものでナシ、ならば楽しくやらなくっちゃ。
大嫌いな人と毎日顔をあわせる人もございます。較べれば、はるかにまし、とまずは現状を肯定することからはじめたいと思います。
どうにも進まなくなったら、徹底して数を減らすことでございます。
1日1ページ、進める気分でよいのでございます。
しかし読む1ページ中の一字一句、1文字1語句、ゆるがせにしないで読んでいくのでございます。
気負わないで丁寧に丁寧に読んでいく、問題集なら1題1題、しっかり解いていくのでございます。
大雑把にやって試験前までに精緻に仕上げるこれまでの独学手法とは、まっこうから反するやり方ではございますが、長い受験勉強の間、こういう期間を設けてもよいのでございます。
数をこなすだけが、お勉強ではございます。
1ページ、1問に徹底してやるのも、ひとつでございます。こうなったらとことん腰を据えてやるかな、と自分の不調振りを踏まえ、ジタバタせず取り掛かっていけばよいのでございます。
毎回、裏ばかりが出るのは不合理です。いつしか表が出るのが真理です。

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