独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

忘れるから

お勉強の脂が乗り出すと、これもしよう、アレもしようと思うものでございます。
実力がついてくると、自分のできないところや弱点、穴などがわかるようになるもの。
敵は本能寺にあり、と明確な目標のもと、これらを埋めたくなるのは人情なのでございます。埋めるごとに、実力は完成に近づくので、その快感も忘れられません。
しかし、こういうやる気が出ているときに、仕事のトラブルや町内会の雑用、嫌な目・悔しい目に見舞われるものでございます。警察のいやらしい取締りとか。
冷や水をぶっ掛けられたような感じがするものでございます。
とはいえ、避けれるものは避け、避けられないなら甘んじて受けましょうぞ、が独学でございます。
取るに足らないトラブルや雑用に見舞われても、心構えと致しては、アセアセ焦らない、怒りに身を任せない、でございます。
というのも、結局のところ現実として、シッカリお勉強をしても忘れるからでございます。
いくらやる気があっても、忘れるものでございます。子供の誕生日だって怪しいもんだ。
記憶の事実を踏まえれば、トラブルの原因や雑用の発端人を、アーダコーダ憎んだり毒づいても仕方のないこと、極めて徒労なのでございます。
ぶちゃけいうと、罵るだけ損でして、変な吹き出物、大人にきびが出るくらいでございます。
100%のお勉強でも、何割かは忘却するものでございますから、お勉強時間を横から奪われても、そうカリカリする事はないのでございます。
無用に怒らず焦らず、「これだけの時間でできることを」と思って、絞りに絞った内容のお勉強をすればよいだけの話でございます。
それか、自分の最たる弱点や必要とすることをやっていけばよいのでございます。
シッカリやっても忘れる、を逆手にして、忘れるんだから焦ってカリカリ、毒づいてプリプリまでやる事はないのでございます。

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姿勢にあらわる

幼少の頃は、姿勢をよくしろとやかましくいわれたものでございます。
多くの成人が忘れていますが、「姿勢をよくしろ」というのは、真理でございます。
敢えてここでもいいましょう、「姿勢をよくしろ」と。
うつむくな、背筋を伸ばせ、肘をつくな、しゃんとしろと、常に己に語り掛けたいものでございます。
姿勢は、何事かを現しているものでございます。それは、集中力の高低でしょう、意欲の有無、やる気を示していることでしょう。
姿勢は、作業と密接な関係にございます。
集中できているときは、自然と姿勢がよくなっているものでございます。少なくとも、肘をついてアタマを支えながらどうこうしているものではありません。
姿勢は、自分がその作業に適した状態か否かを如実に語っているのでございます。
だらしない姿勢だと、それだけで一層ダラダラするものでございます。
姿勢をよくせよ、でございます。今となっては、もう誰も注意してくれないのですから、自分で気をつけなければならないのでございます。
とはいえお勉強を続けてゆけば、次第に、姿勢は崩れていくものでございます。
それはそれでよいのでございます。その兆候をつかみさえすればよいのでございます。それを無視してやるから余計に悪くなるのでございます。
姿勢が崩れてきたな、と思ったら軽く休息に充てればいよいのでございます。腕を回し指を回し、洗物にいったり犬の散歩、クソネコの撃退、熱帯魚・金魚、小鳥へのえさなど、ちょとで済む雑用に向かえばよいのでございます。
間を取って、そしてすっとした姿勢で再び臨まんとすればよいのでございます。
姿勢に意識するだけで、お勉強の能率は変わる事をご理解いただければと存じます。

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その日暮らし

先の事を悩むのは後なのでございます。
いま、先々の事を考えても、ホント無駄なのでございます。
「こんなことで受かるのか?」なあんて考えは、過去問をひと通り済ませたあとでございます。
そのくらいの実力、そのくらいの時期になっていないと、建設的な考えにならないのでございます。
これでいいのか、なあんてのは本試験の牙城がウッスラ見えてきてからでございます。それまでは、目の前の事をひとつひとつ、潰していくだけでございます。
お勉強とは、長期にわたるものでございます。個人的に思うのは、お勉強と登山はよく似ているなぁということでございます。
登山中、ときに山道がイヤになりだすと、ついついゴールのことに気が行ってしまうものでございます。
ゴールを考え出すと、歩みが重くなり、遅々たる歩みがもどかしく、行程が一層しんどくなるのでございます。
「また着かんのか、頂上はまだなんか」と思いつつの登山やハイキングなど、その道のりをしんどくさせるだけでございます。
風景を見ることもない余裕のなさ。いったい何のための登山なのか、自問していただきたく存じます。周りが見えなくなれば、自滅するのみですぞ。恋する乙女が破れるように。
段々疲れてきたりしんどくなれば、先を見ずゴールを考えず、意図的に目の前だけを見ていけば楽に登れるものでございます。
お勉強も同様でして、道の半ばにも行っていないのに、本試験を考えるなということでございます。
頂上がチラホラ見てだして、「お、あそこでゴールだ」と思えば、奮起もしましょう。お勉強でも、本試験が見え出してから、そう考えればよいのでございます。
目の前、目の前と、日々できることだけ積み重ねていけばよいのでございます。

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