独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

お茶でもいれて

わからなければ、イライラするものでございます。
難解な文章をアタマに入れようとすれば、ゴチャゴチャするものでございます。
重要語句や用語の暗記を繰り返せば、だんだんボウッとするものでございます。
こうなったら一息入れればよいのでございます。
しかし、どう一息入れるかでございます。
一息入れるといっても、メールをすればそれこそ、10〜20分は軽く飛んでしまいます。愛する人とのそれなら、もっと費やす危険がございます。愛してもいない人とのメールなら、取り繕うとしてもっと時間を食うものでございます。
本を読んだりテレビを見ても、あまり息抜きにはならないものでございます。
というのも、文字があるからでございます。
お勉強ははっきりいえば、文字との格闘でございます。文字のあとに文字では、やはり距離を取ったことにはならないのでございます。
本はいわずもがな、テレビで休息しても、休んだ気にならないのは、テロップを目にしたり、なんだかんだで刺激が強いため、休んだことにならないのでございます。
そこで、少し時間をかけてお茶を入れることをご提案したく存じます。
はっきりいうと、お茶入れる時間くらいは、文字やお勉強と間を保ちたいのでございます。
お茶でも入れるといっても、ティーバックやインスタントコーヒーで済ますのではありません。
ちゃーんとティファールでお湯を沸かしていただくのでございます。
お湯を沸かす間に、急須と人数分の湯飲みを用意いたします。
お茶菓子を、少しは洒落た小皿に入れるのもよいでしょう。お猪口や小さなグラスは、意外に菓子をいれると映えるもの。
お湯が沸けば、急須をそして湯飲みを暖め、おちゃっぱを蒸らして、捨てて、ゆっくりお茶をいれ、均等づつついで行くのでございます。もちろん、ゆっくり急須をまわしながら。
普段ならたかがいっぱいのお茶に、時間をかけてみるのでございます。
お湯が沸く音というのは、落ち着くものですし、おちゃっぱの蒸らした香りも、よいものでございます。
お湯を注ぐときの湯気もすうっとイライラが引くものでございます。
ときに、お湯が沸かないのをイライラしたり、お茶っぱをぞんざいにして撒き散らしたり、茶器を乱暴に扱って要らぬ音を立てたり、茶器を茶葉を暖めることなく蒸らすことなく、お湯を注いだりすることがございます。
行動に現れたもの、それが心の状態なのでございます。
イラついたり、はしょったりした状態でのお勉強では、あまり効がない事はご存知かと存じます。現実的に、心中にイライラあれば、勉強の効果は半減するものでございます。
お茶を入れる作業でも、落ち着けるものでございます。自分の心中を図るが良かろうと存じます。
休んでいるのに休めていないというのは、よくあることでございます。

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できるから楽しい

何でも学ぶ上で大切なのは、楽しむ姿勢でございます。
楽しむ姿勢がないとスグにクソ詰まりするからでございます。
勉強というのは、ガマン・自己管理が大切でありますが、それだけではお勉強は続かないのでございます。
受験はガマン大会ではございません。ガマン大会なら、御結婚遊ばした方が最強でございます。食いしばる奥歯のちから、ギリギッリ。
さて、ガマンでは続かないのがお勉強でございます。
やはり、何らかの楽しみを見出さないと、とても最後まで行かないものでございます。
勉強の楽しみ、の最たるものといえば、やはりできる喜びでございます。
結局、できるから楽しく、そして続くのでございます。
逆に、できないだらけだと、つまらなく、結果、続かないのです。
独学では、問題演習を重視しております。というのも、問題演習は手軽にできる喜びを味わうことができるからでございます。
1回目はできなくても、2回目・3回目になればできるようになるものでございます。
きれいだね、といわれてさらに美しくなろうと、君が頼りだよ、といわれてますます発奮するのが人の世でございます。
できるようになりだすと、さらにできようとするためテキストを読んだり、解説をさらに追うといったように、学習にメリハリが生まれるのでございます。
テキストを読むばっかりだと、どこにも「できる」要素がないため、途端に挫折してしまうのでございます。
問題集を解くばっかりも、だんだん単調になりがちで飽きてしまうものでございます。
お勉強では、できるようになることが大切なのでございます。
「できるように」することが、お勉強の本質なのでございます。
どうしたらできるようになるか、の姿勢が楽しめる姿勢に繋がっていくのでございます。
語句の安易な暗記や、記述の理解のみを追うのは、危険でございます。それは楽しくないからでございます。
テキストにあたったり、問題集を解いたりと、相互にできる喜びはございます。
テキストの記述を追うことで、問題集で得た知識を整理整頓する喜び、問題集を解いて解ける喜び、あーそうなっていたのね、という知る喜びもありましょう。
お勉強が苦役のみに見えてきたら要注意でございます。
何らかの創意工夫が求められているのです。

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パニックさん

アタマがパニくる、と試験ではよくいわれます。
パニックの原因は、焦りでございます。
焦りが高じに高じると、パニックに進展します。
パニックの特徴は、意識の先走りでございます。
意識の先走りというのは、たとえていうなら、昼飯中にもう晩御飯の事を考えているようなものでございます。
目の前の食事に注意しないと、そら、ぽろぽろ物は落とすは、となりの人の水を飲むは、よそのおかずをつつくは、赤面の至りでございます。度が過ぎると、赤面より、気味悪がられます。
もちろん、食べている昼ごはんの味もわからず、今日昼飯食べたっけ?てな感じになるのでございます。
物事をなすには、最低限の集中というのが必要でございます。
問題を解く上では、やはり1問1問、集中しないと解けないものでございます。そういう風に、作られているのでございます。
「はやく解かなくちゃ」「嗚呼、もう時間がない」などなど、雑念に気を取られ、意識だけが先の問題に行ってしまえば、実際、問題文すら落ち着いて読めなくなるのでございます。
「類は友を呼ぶ」という諫言を忘れてはいけませぬ。
問題文をシッカリ読めないと、解答に手間取ります。すると、さらに焦りを呼び起し、更なるミスを生じさしめます。そう、焦りが焦りをもう既に、呼んでいるのでございます。
もう、パニックの萌芽が生まれています。あと2問3問、同じ事態が続けば、完全パニック状態へといたることでしょう。
最終的にパニックに包まれれば、その試験で挽回する事は難しくなります。どんなに落ち着こうとしても、その時間内では無理なのです。
大切なのはパニックにならないことです。ならないように、自分を律することです。
パニックになればしてやられたのです。
先へ先へ、意識が目の前から流れ始めたら、冊子を閉ることでございます。
まずいったん止めるのでございます。焦ってやった問題演習など点数にも実力にもつながりませぬ。
閉じたら3分ほど、深呼吸でございます。焦って馬鹿ミス、パニックになって全部を落とすより、貴重な3分を犠牲にして体勢を整えるのでございます。
パニックの前感触を憶えておきましょう。

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