独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

できないのを見直す

お勉強において、復習は実に重要な位置を占めてございます。
しかし、なかには、何を復習していけばよいか、わからない人もいるかと存じます。
やったところを全部が全部、見直すのが復習ではないのでございます。
そんなことをしていれば、時間も足らなくなるし、精力も使い切るし、干からびてしまいます。
復習では、ある程度の目安があれば、はかどるものでございます。
いろいろやり方はあるかと思いますが、時間がない人用の復習を見ていきたく思います。
まずは、復習の基準をはっきりさせておきましょう。
復習すべき最も簡単な基準は、「できた」か「できなかったか」です。
「できる」については、限りなきノーマークで結構です。
それでも気になるなら、ざっと目で読む程度でようございます。
問題となるのは「できない」ほうです。
はっきりいいますと、日々のお勉強でできなかったことは、本試験になってできないものです。
ここが「できる」と違う点なのです。
「できた」ことは、たとえスッカリ忘れていても、それ以後全く手付かずでも、本試験のその瞬間になると、アタマが覚醒しているのか、意外にできちゃうものなのです。
逆に、できなかったものは、復習を繰り返してできるようになったはずなのに、本試験や模試になると元のできない状態に戻っていることが多いのでございます。実に失点に繋がるのでございます。
ですから、復習ではまず、「できない」を重視して取り掛かることになるのでございます。
復習は、最低限、できなかったところを見直してほしく思います。
解けなかった問題をもう一度解き直してみます。
わからなかった選択肢を再度、チェックを入れてみます。
同様に、テキストの記述に当たってみます。
それだけでも、記憶の残り方が違ってくるかと存じます。
できるところ、できたところは、後でいくらでも、少しの手間で完成させることができます。
いっぽう、できないところは手がかかります。ですから、復習で何度でも挑戦するというわけです。

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締め切りは大きく

毎日毎日これだけはやっていく、というノルマ主義も悪くはないのでございます。
しかし、わたくしはあまりノルマ主義を取らないものでございます。
というのも、毎日が締め切り日になるからでございます。締め切りというのは、少ないからこそ、効き目があるのでございます。
月に一度か二度あるからこそ、「この日までに仕上げなくちゃ!!」と意識できるのでございます。
毎日あれば、「またかぁ」となるのは必定でございます。
これくらいは、この日までにはやっておくかな、という大きな締め切りのほうが、実は守りやすいのでございます。
ノルマ主義だと、生活環境が変わればあっという間に破綻するものでございます。
わたくしたちは、生活のほかに様々な「ノルマ」がありますゆえ、どうしてもお勉強の優先順位は下がってしまうものでございます。
おべんきょノルマなど、めんどくさいし、楽しくもなく、それほど重要でもないというわけで、鼻息ひとつで吹き飛んでしまうのでございます。
大きな締め切りだと、締め切り日までの変化を飲み込めるがゆえに、融通が利くのでございます。
今日できなくても明日があるさ、と思えるのでございます。
完全ノルマ主義だと、ガチガチに数字が決まってしまいますが、大きな締め切り方式だと、ノルマがきつすぎれば自分で都合が付けられるものでございます。
独学というのは、監督や講師や先生といった管理する人がいませんゆえ、自分に課すノルマの数字の正当性がわかりません。
たとえば、この章を1日10ページやっていく、というノルマを決めても、経験者ならとてもじゃないができる量ではない、難易度の高さ、学習内容の細かさから見てもせいぜい3ページである、という判断することもあるわけです。
こうなると、1日10ページやっていく、というノルマは破綻するものでございます。
独学の最初は、できる数字、できない数字かわからないものでございます。やっていくうちに、このくらいのペースかなとわかってくるものでございます。

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はじめては皆

顔つきというのは、変わってくるものなのでございます。
今はあのようなしたり顔をしていても、最初のころはアセアセして落ち着きのない顔をしていたものでございます。
時間の経過があのような顔に変えたのでございます。
まず理解しておいてほしいのは、語彙の問題でございます。
試験勉強初期は、試験への語彙量が絶対的に少ないために、実にお勉強に骨があれるのでございます。
試験には、試験ごと特有の言葉がございます。用語・用法、文脈など、同じ日本語のようでも少しづつ違ってくるものでございます。
基本的な言葉の問題があるため、ふつうの勉強が実にめんどくさくなるのでございます。
テキストを読もうとしても読めないし、憶えようとしても憶えられないものです。
しかし、語彙の問題は、時間が経つにつれて解決していくのでございます。
お勉強が進み、語彙量が増えてくる中盤になりますと、初期とはくらべものにならないほど、暗記・記憶作業にも改善が見られるのでございます。
やればやったぶん、記憶に残るようになってくるのです。
学習初期で試験の言葉使いに慣れていないときは、無理をして憶えよう憶えようとしなくて良いのでございます。
その代わり、はやく試験特有の言葉になれるのが先決でございます。
力押しで憶えようとしても、スグに忘れるもの。まずは、試験になれる時間というのも必要なのでございます。
試験におけるだいたいのことは、毎日お勉強をしていると解決していくものでございます。
もちろん、1週間、2週間、本腰を入れてやらないといけないものもございます。何度も何度も、2回3回4回5回と憶え直さないといけないものもございます。
とはいえ、試験の語彙が溜まったら、解決する問題も多いのは事実でございます。
焦らずたゆまずというのは、語彙の問題の解決を狙ったものなのでございます。

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