独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

不安はね

試験勉強を続けると、ときどき不安に襲われるものでございます。
こんなので受かるのかと、誰もが一度は心を煩うものでございます。
しかし、試験勉強というのは不安に運命付けられているものでございます。
「試験に不安なんてない!」という人は、よほどの馬鹿か頭の配線が足りない人でありましょう。
それか、よほど簡単な試験しか念頭にないのでありましょう。
試験勉強は、どこまでいっても最終結果が不明であり、確固としたものがありません。
試験勉強の最終結果である、合格か不合格はどんな受験生でも不安でございます。
また、試験への不安は合格発表という日が来ない限り、何人たりとも解消されないものでございます。
試験勉強では不安になってあたりまえ、不安こそ自然現象なのでございます。
不安はごく自然のことなのですから、いたずらに思い悩んだり、深く追求することがよろしくないのでございます。
なぜ、雨が降るのだろう?と考えても仕方がございません。
自然現象を深く考えても仕方がないように、お勉強の不安も考えたところで高が知れているものでございます。
雨が降れば傘を差す、靴下が濡れるなら替えを持っていく、ビニールで足先を巻いて靴を履く、カバンの中が濡れないようにケースに入れるなどなどの方策を採ればよいだけの話でございます。
考えるよりも、方策・方便なのでございます。
それでは、お勉強の不安への方策・方便は何かと申しますと、ちょっと先のことに思いを馳せることでございます。
3日から1週間先のことがわかれば、多少は現状の見通しが立つものでございます。
不安から見えなくなっていたものも、クリアに見通せるようになるものでございます。現状で何をやるべきかが自明になることでありましょう。
独学で必要になってくるのは、最終結果への完全予想や予測より、ちょっと先のことと今の見通しなのです。
すべての不安をなくすことはできませんが、ちょっと先と今を思うことで多くが解消されるものでございます。

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目でも読む

テキストの記述に、まったく手がでないときがございます。
そういうときは、無理やりに読んではいけないのでございます。
正直な話、何が書いているのかさっぱりなのに真剣に読んでも、意味はないのでございます。
まず、頭には残ってきませんし、理解の「り」の字もないまま、時が過ぎ去るのでございます。
そのまま読み続ければ、どんどん頭に靄めいてきて、ストレスは高じていくのでございます。
こうした場合には、読むことよりも、ざっと目を通すことをお勧めする次第でございます。
今すぐに、目の前のテキストの内容を理解しなければならない束縛など、独学にはないものでございます。
初めて目にすることであれば、ざっと、1章なら1章、1単元なら1単元を目通して、何がテキストに書かれているのかがボンヤリわかるくらいで結構なのでございます。
もちろん、ひとつも内容はわからないかと思います。
しかし、そのざっと読みで茫漠としたものでもつかめれば、それでよいのでございます。
精読や熟読というのは、学習の中盤や終盤にさしかかってこそできる読み方でございます。
それまでは、目通し程度の読み方が許されるものでございます。
禅機は身体にあると申します。
人は、腕で考えたり、脚で考えたり、手で考えたり、お腹で考えたりするものでございます。
頭だけで、考えるものではないのでございます。
「読む」という行為も、同様かと存じます。
頭で読めないのであれば、目で読むのも妥当でありましょう。
こんなもんか、こういうことをやっていくのかを肌で感じるだけでも、今後のお勉強への心持ちは変わってくるかと存じます。
試験を呑むといいますか、抵抗感は若干、減じるものでございます。
また、目で読めば、できそうなところや簡単そうなところ、やさしそうなところを発見することでしょう。
そういうところから着手すれば、お勉強もめんどくさも和らぐかと存じます。
お勉強は、ただ苦役に耐えればよいものではありません。
取れる手段を駆使して、できる範囲で進めていくものでございます。
バカな苦役は避けるべし、それが独学なのでございます。

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明白かつ単純

原因と結果の関係は、実はわかりやすいものなのでございます。
お菓子を食べるから、太るのでございます。
菓子パンを1日に数個、和菓子は太らないからといって1個80円の手軽なおもちを食すがゆえに、激太りするのでございます。
じゃんじゃん飲んで食べるから、お腹がポッコリするのでございます。
運動不足であるから、頭も動かなくなるのです。
ジャンクで手軽な食生活であるから、集中力が続かないのです。
酒をたくさん飲むから、内臓の疲れが抜けないのでございます。
タバコを吸うから、深呼吸ひとつで息切れがするのでございます。
難しいことはございません。
本当の、真実の因果に近づけば近づくほど、明白かつ単純になるのでございます。
逆にいえば、ウソ、虚偽、欺瞞、正直どーでもいいことになるにつれて、因果は難しく、考えにくく、わかりにくく、そして細かくなって止まるところがないのでございます。
実力が伸びない、といって悩む方がございます。
問題は、悩む方向なのでございます。
どんどんと、難しいほうへ考えていくのでございます。
メンタリティ、性格、複雑な人間関係、気合、精神力、その他スケジュール管理法云々と、複雑で容易に答えの出ないことを考え出すのでございます。
はっきりいいますと、お勉強の実力が伸びないのは、勉強時間が足りないからでございます。
人間、本当はバカではありません。
バカなことでも、続けていくうちに、妙案名案工夫を思いつき、次第に善きものへと改善していくものでございます。
バカなりにやることで、道は開けるのでございます。
ちょっとやって結果が伴わないから、(ああダメだ)と短絡的に決断を下し、あれこれ考え出すのは、本当によろしくありません。
この立ち止まりに、先ほどの複雑で難しく、わからなくて答えが出ないことを考えるのが、実に最適でピッタリくるのでございます。
そのため、多くの人がこの罠に引っかかっているのでございます。
立ち止まって答えのないことを考えても、実力は一向に伸びません。
明白で簡単な原因にしぼって、お考えくださればと存じます。

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