独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

ぐっすり寝ること

行楽のシーズンでございます。街を歩けば子供連れの一団に遭遇するかと存じます。
小さなお子様は夕方になると大概、背負われながらぐうぐう寝ているものでございます。
疲れたのだなあとほほえましい思いが致しますが、ぐったりしているご両親の顔を見ると、冷や水をぶっかけられたような現実感に戻るわたくしでございます。
ま、子供はよく寝るものだ、と頭に浮かべてほしく思います。
さて、お勉強についてでございます。
お勉強のタイプには、理解するお勉強、調べるお勉強、確認するお勉強に、憶える勉強などがございます。
「勉強」といっても一本調子ではなく、やる性質はあれこれと違っているのでございます。
以前のススメにて、記憶は夜作られると申しました。
先だって、子供はよく寝ると申しましたが、ではなぜ子供は寝るかといいますと、見聞きしたものを記憶に納めんがために、眠たくなるのではないかと考える次第でございます。
子供にとってお出かけは新しいものの連続でありまして、それら見聞きしたものをフルに脳に納めていかねばなりません。
だからこそ、夕方になればぐうぐうと寝てしまうと考えるわけでございます。
とはいえ、記憶と寝る関係は子供のみに限らないと考えます。
といいますのも、いい大人でも美術館や博物館に行き、柄になく絵画やら書、工芸品その他の展示物などを見てまわりますと、大概眠たくなるからでございます。
ま、入場料の元を取ろうと、まなこを通常の倍は開いてらんらんと観てしまうからかもしれませんが、新しいものや珍しいものを見聞きすると、大人でも眠たくなるものでございます。
それは、見聞きしたものを記憶に納める脳のメカニズムと考えるわけでございます。
逆にいうのなら、何かを記憶に納めたり残したりするには、寝たほうが良いということができるかと存じます。
もっと逆にいえば、眠らないと記憶の着床は悪いということができましょう。
当ススメにてはこれまで、睡眠時間を削って勉強しよう!なんてことは一言もいっておりません。
なぜなら、睡眠を削って勉強しても憶えが悪いと考えるためでございます。
確認や理解、調べるタイプのお勉強であれば、睡眠を削ってやっても効果はそこそこにございます。
しかし、こと記憶に関しては、睡眠を削るのはよろしくないと考える次第でございます。
ぐっすりと寝たほうが記憶にはよいことを頭の片隅に置いてくださればと存じます。
さて、では、どうすればぐっすり寝ることができるかといいますと、寝具の改善が手短でよろしいかと存じます。
3日に1回はシーツやタオルケットを換えるだけでも、想像以上にぐっすり眠れるものでございます。
毎日は洗濯が大変で手間なので、穏当なところ3日に1回でありましょう。
パジャマも毎日とはいいませんが、2日に1回換えるとこれまたぐっすりと、百年の恋も冷めるほどいぎたなく眠れるものでございます。
寝ることもお勉強の一部でございます。気持ちの良い睡眠が記憶の改善に一助することを念頭においてくださればと存じます。

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徒労になるのは

憶えたのに忘れてしまう、できたのにできなくなる。
こうしたことはお勉強でよくあることでございます。
とはいえ、だからといって、これまでのお勉強が無駄であったと考えないようにお願いしたく存じます。
雨降って地固まるといいますように、お勉強においても無駄があってこそ確かな力になって行くのでございます。
考えてもみれば、多少でも記憶に残っていたり、できていたりしたのでございます。
そうであるにに、忘れた・できなくなったというのは、あと2〜3、何かをし忘れているか足りない証拠でございます。
つまり、それらさえ補えば完全なものになるわけでして、本当にゴールまであと数歩なのでございます。
それなのに、アアヤンナチャウとため息とともにやらなくなるから本当にできなくなって、やってきたことが真の徒労になるのでございます。
お勉強においては、無駄になることはそうそうありません。
日々のお勉強を、単にできる・できない、憶えた・憶えていない、点が取れる・取れないという結果のみから見ないことでございます。
試験勉強の多くのことはやっていきさえすれば、または、穏当な努力を継続していくなら、最終的には誰でもできていくものでございます。
そのときのお勉強の成果がどうであれ、確かな実力への途上・過程にあるとお考えくださればと思います。
お勉強への努力は、蓄積が利くものとお考えくださればと存じます。
どうして蓄積が利くかといいますと、お勉強を続けていけば何かと想像ができるようになるからでございます。
始めて勉強することにはほとんど想像はつきませんが、2回3回とやっていけば、何をどうしたらいいかくらいのイメージはつくものでございます。
たとえば、今日は過去問演習をしようと思ったとしましょう。最初の演習は気が重いものですが、3回目となればできる問題とできない問題、妖しい問題の見当は付くものでございます。
演習中においても、(この問題はやばい)とか(これはあーしてこーして解く)といった想像はつくものでございます。
わたくしは考えますに、頭で想像のできるようになったものから、真の実力・確かな記憶になると考えます。
逆にいうなら、想像すらできないのであれば、実際には全くできないと考えるのでございます。
お勉強の一見徒労に見える努力でも、わたくしは想像力の足しに、創造の源泉として蓄積されていると考える次第でございます。
そうでないと、何ゆえにわたくしは毎回の勉強であれほど忘れたりできなくなったりする連続であったのに、できるようになったのか説明がつかないからでございます。
お勉強ごとに何かが頭にたまっているものと仮定した方が穏当であるかと思います。
あーして、こーしたらいいんじゃないかい?!、といった風の解決の予感も、やはり、お勉強の想像の賜物であるかと考えるものでございます。
結果のみを気にしてあれこれと気に病まず、次への試金石になったとお考えくださればと存じます。
結果が重要になるのは、本試験1日のみでございます。

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良い状態

お勉強の常とは、「良くはない」でございます。
わたくしたちは、お勉強以外にもやることがたくさんあるわけで、トラブルやアクシデント、その他雑用に囲まれた日々でございます。
仕事や家事育児で目を離すことができなければ、心身ともにぐったりするものでございます。
延々と高々半世紀にも満たない人生訓やどうでもいい家族話を聞かされて、耳が腐ってしまうこともありましょう。
こうしたことが原因で、お勉強時には、ぼうっとしていたり、頭が回らなかったり、ちょっとした事に気付かなかったりで、憶えられない・理解に乏しくなる・不注意が多発するとういった状態になるものでございます。
しかし、全くできないかといえばそうでもなく、すらすらできないくらいで曲りなりにでも読んだり書いたり解いたりできるのでございます。
お勉強というのは、大半がこうした良くも悪くもない状態で行うのが常であるとお考えくださればと存じます。
とはいえ、数は少ないとはいえ、良い状態というものあるのでございます。
良い状態とは、穏やかに高揚している状態でございます。炭が燃えている状態にたとえることができるかと存じます。
いい状態だと、淡々と燃え続ける炭火の如くに、無理やり「やるぞー!!」と活を入れることなく、すうっとお勉強に臨むことができます。
また、やる気と集中力が持続いたします。普通なら疲れて終わりという時間を越えて、お勉強に取り組みます。炭火の火力の長さを思い浮かべてくださればと存じます。
正解しようが間違えようが、心は揺れ動かずに淡々と処理します。温度が一定の炭火の如くに、でございます。
もちろんのこと、良い状態にあるときは、お勉強の効率も高くなってございます。
テキストを読めば、まるで洗い立てのシャツを収納ケースに入れるが如く、ぱっちりぱっちりと頭の中に整理されていきます。
問題集や過去問の解説を読んでも、難なくわかっていきます。難しいことやわからないことでも、勘が冴えるといいますか理解の勘所をぎゅっぎゅとおさえられるものでございます。
こういった状態が、良い状態といえるかと存じます。
ただ、残念なことに、こうした良い状態は多くはないのでございます。
どうしたら良い状態になるのか、わたくし自身探求してはいるのですが、未知数でございます。
時間があれば良い状態になるのかといえば、時間がたくさんあるがゆえにグダグダになることも多々でございます。
心が幸福感に包まれていれば良い状態になるのかといえば、その幸福感を崩すようなお勉強などしたくはないものでございます。
仕事やその他家事育児が順調なら良い状態になるかといえば、また、そうではありません。
中々に、意図的に良い状態になる条件や環境を当てることは難しくなってございます。
とはいえ、良い状態は厳然として存在していることははっきりしてございます。
どうしたら良い状態になるか、良い状態に近づくことができるか、皆様で探求してくださればと存じます。
ちなみに、わたくし目の実地体験からいいますと。。。
1:酒はダメ。2:満腹感はダメ。
となってございます。酒を毎日飲んでいたり、毎食パクパクと胃の腑に納めていきますと、眠くなったり頭が動かなくなったりと、良い状態からは遠ざかることは間違いないかと存じます。
良い状態の敵は酒と満腹であることははっきりしておりますので、皆様はこの2点を踏まえて、あれこれと分析探求してくださればと存じます。
そして、この2点以外に良い状態を阻害するものや良い状態になりやすいものをご発見くださればご一報くださればと存じます。

(さらに…)