お勉強といいますのは、一筋縄では行かないものでございます。
お勉強がすらすら・さらさらと、清流や小川の流れのように進むのは、ほんの数えるくらいでありまして、大概は暗夜航路・荒地凸凹山道を行くが如しでございます。
お勉強が遅れがちになってまいりますと、予定表や計画表、手帳のやるべきリストが溢れんばかりに増えるようになるかと思います。
しかし、ここで申し上げたいのは、そのすべきリストの全てをやろうとしないことでございます。
溜まったものは、溜まる前の3倍はしちめんどくさいことになることを、ご理解頂ければと存じます。
たとえば、カンタンな雑用を思い起こしてくださればと存じます。
雑用といいますのは、溜まれば溜まるほど、めんどくさく、時間もよりかかるようになるものでございます。
汚れた皿を洗う、溜まった汚れ物の洗濯する、靴磨き、メールの返信、各種連絡、お礼状、電話、はがきの返信、データのバックアップ、領収書・レシート整理、季節物の整理・衣類の入れ替え、クリーニングに出す・取り込むなどなど、雑用といいますは、どれも溜めると作業の難易度と解消に要する時間はアップするものでございます。
溜まった皿洗いはいわずもがな、ぬるぬるした水垢やこびりついた脂汚れを取るために余計な手間が費やされますし、洗濯機を2回も3回も回そうとすると結構な時間がかかりますし、量を洗うためか、意外に汚れや臭いが落ちていないものでございます。
データのバックアップなど、こまめにやっていないと、何を保存しておくかを決めるだけで、午前中の貴重な時間が流れ去って行くものでございます。メールの返信など、すぐ返せばいいのに、何故か受信日から時間が経つにつれてより返しにくくなるものでございます。
このように、雑用の各々を見て行くと、溜めないのが華と相成るわけでございます。
お勉強も理想を言えば、溜めない方が良いのはいうまでもありません。さらに着手するのにめんどくさく、手間の量、消化する時間がかかってくるからでございます。
(あれ、見ておこうかな)とふと思い立ち、やるべきリストに入れても、機を逸していると何故見直すのか忘れてしまって、心の付いて行かないお勉強になるものでございます。
(復習しておこう)と思ってもやらずじまいだと、時間の経過とともに、復習内容を忘れていって取り戻すのに苦労するわけでございます。
まずは、お勉強については、溜めないことが一番であることを憶えておいてくださればと存じます。時間を見つけては、やるべきことは消化してくださればと存じます。
とはいえ、現実には、トラブルやアクシデントで、そうそうにうまく行かないのが現実でございます。
では、溜まったときにはどうしたらいいか、でございます。
それは、やるべきリストのことを静止して、割り切って捨てることでございます。必ずやらないといけないこと・やっておくといいこと・時間があればやっておくこと、といったように、優先順位を付けて、必ずやっておくことのみを消化しようと試みるわけでございます。
先ほどいいましたように、やるべきことというのは、溜まれば溜まるほど、やり難くなるものでございます。
時間もかかるし、手間も倍食うようになります。そうであるのに、そんなパワーアップしたもの全てをこなそうとしても、詮はないものでございます。
やる気はわかりますが、わたくしたちには手は2本・頭は1つ・心も1つしかありませんから、やるべき価値のあることに対して力を分配すべきなのでございます。
2兎追う者は1兎も得ずといいますが、お勉強でも同様の実情でございます。
できなかったことは仕方ありません。変わってくるのは、その事態に対してどう対応するかでございます。
本当に消化すべきことに絞って絞って、溜まったものを消化していってくださればと存じます。
全部やろうとするとぐったりして、この先7日分のやる気を全て前借するかのような疲労を憶えるかと思います。やる気を先取りしたがために、また、やるべきリストが増えてしまえば、今日がんばった意味がなくなってしまいます。
切り捨てたこと・残った物は小分けして空き時間や手持ち無沙汰な時間に消化していけばいいのでございます。意外にできます。
以上、お勉強は溜めるべきではないが、溜まったときの対処法を述べさせた頂きました。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月28日 10:58 AM |
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どんな難しく見えることでも、解決は可能でございます。
解決する手段や方法は確かにあるのでございます。しかし、わたくしたちは、それらが見えていないために苦労するわけでございます。
昔、遭遇した難しい問題や課題を思い起こしてくださればと存じます。
当時は、頭から脂汗が流れんばかりに考えたことでも、今の自分ならもっとうまくやったろうなあと思えるものでございます。
では当時と今とで大きな変化が生じているのかといいますと、そうでもありません。
往時と今では、ほとんど変わっていないかと思います。
しかし、なぜだか、できる感がするのでございます。
基本的に、わかる/わからない、できる/できないといいますのは、紙一重でございます。
わからない・できない問題の真っ只中にあるときは、この問題いつ解決するのか、本当に解決するのか困り果てるものですが、意外にそうではありません。
単にそのときにできないだけで、後から振りかえれば、なんであんなことでうんうん唸っていたのだろうと不思議に思うことは多々あるものでございます。
わかる/わからない、できる/できない関係は、あっけなく壁が崩れるのでございます。
これまでの障害や難題のことを思い出すにつけて、実感できるのではないでしょうか。(単に、あーして、こーしていけばいいだけじゃん)と思うものでございます。
たとえば、車の車庫いれ、キーボードでの文字入力でございます。当時はあんなに苦労したのにいまや、アンパンをかじりながらでもできてしまうことでしょう。
お勉強に忍耐力が求められるのは、単に机の前に座り続けることや長い難解な文章の載ったテキストを読むためとか問題集の問題と戦うためと考えられがちですが、もうひとつ重要な意味があって、すっ〜と理解が及ぶまで待ち続けられるかどうかに関わっているからでございます。
それがどんなに難しく見えようとも、お勉強多くの問題や課題、障害はまず解決可能であることを意識してくださればと存じます。
ちょっとしたことで、多くのことは、すっ〜と理解が及んだりできたりするのがお勉強の事実でございます。
ですから、問題の解決には、ちょっとしたことを多数やってみるのが近道であるかと存じます。
こーしてみよう、あーしてみよう、こう考えてみよう、ああ考えてみよう、この切り口から、この角度から見てみよう云々。
なんと何がわからないのか検索してみよう云々。違う風には考えられないのか云々。やる必要はあるのか、他のところで取り戻せないところか云々。
問題点を限定して考えてみよう云々。小分けしてみよう云々。距離や時間を取っているか云々。
試行錯誤を繰り返して行くうちに、必ず1〜3日中にぱっ!と閃くものでございます。
「あ!こーしたら!」と。
そして、この閃いたことをもとに、また、あれこれ問題や課題と格闘するわけでございます。
わたくしの経験からいいますと、「あ!こーしたら(いいんでないかい)」という発見が3回出ますと、多くは解決に向かうかと存じます。
多くても5回、「あ!こーしたら」がありますと、すぅと理解に及んだり、問題の解決の糸口、ゴールまでの筋道が見えてくるように思います。
お勉強には、試行錯誤とひらめきを待つための忍耐力が必要でございます。これらふたつは、特別な能力の持ち主にしか持ち得ないものではありません。
再度申し上げますが、多くの問題、大半の障害は解決可能でございます。単にわたくしたちが、解決の方法や手段が見えていないだけなのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月27日 10:57 AM |
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お勉強といいますのは、ずうっと机の前にいれば捗るものではありません。
特に、何かを記憶したり暗記しなければならないとき、それは顕著でございます。
お勉強というのは、切れ切れになった時間を有効に利用することで、机の前に座る勉強以上に、効率的になって行くのでございます。
ですから、お勉強の時間を取れない人でも、通勤・通学といった移動時間や待ち時間、手持ち無沙汰の時間、お湯の沸く時間、何かを煮る時間などなどの切れ切れとなった時間をお勉強に充てることができれば、時間の不足をカバーできるわけでございます。
切れ切れになった時間のことを、細切れ(コマ切れ)時間と申します。
お料理におきましては、豚コマや牛コマといったコマ肉の使い方を憶えれば、一気にレパートリーが増し、味もよろしくなります。大根を炊いただけだと一味足りませんが、コマ肉を少し入れればぐっと味が引き立つものでございます。カレーにおきましても、味の基本ベースはコマ肉で仕立てて、高い肉はさっと炒めて後でカレーの上に載せると、煮込んだ肉の味とローストした肉の味を味わえますので、肉の風味を低価格で存分に楽しめるわけでございます。スーパーの中食やコンビニ惣菜に飽きたら、コマ肉を買ってきて塩コショウをするだけでも良いつまみになりますし、水にコマ肉キャベツタマネギにんにくしょうがを入れて塩コショウしょう油をすれば、それだけでいい汁物になります。コマ肉を塩コショウしてオイスターソースかXO醤で味付けしたものをレタスで頂くとこれほどラクな料理もありません。コマ肉は脂肪が多いので、注す油要らずであり、実に家計に優しい食材なのでございます。
コマ肉をうまく使えればお料理上手となるように、お勉強におきましても、細切れ時間を有効利用できるようになれば、お勉強上手といわれるわけでございます。
さて、では、どうすれば細切れ時間を有効利用できるようになるかというと、あらかじめ勉強のこまごまとしたことをメモしておいて、細切れ時間中にそれを覗くというのが最も手軽であるかと思います。
メモの内容には、憶えたいことや暗記しておきたいこと、理解したいことをまとめることになりましょう。
しかし、このお勉強メモを作りには、2つの注意点がございます。
それは、メモ作りに一生懸命にならないこと、そして、メモに詰め込みすぎないことでございます。
メモ作りの過程は、ある程度の理解や記憶の足しになりますが、一生懸命になってメモを作ったから実力がアップするわけではありません。お勉強の意味を履き違えないようにしてほしく存じます。
そして、2点目の注意点ですが、あれもこれもメモに書き過ぎないことでございます。
5つ以上はたくさんだといいますように、どんな作業でも、5つを超えると途端に難しくなってきます。
細切れ時間にメモを取り出したのはいいが、メモの内容を把握するのに骨が折れていれば、元も子もございません。
うーんと頭を捻っているうちに、細切れ時間は吹き飛んでしまいましょう。
お勉強のメモに書くことは、絞りに絞り、たくさん書かず、簡潔且つ簡便に記しておくことが肝要でございます。
具体的には、メモに書く内容は5つを超えないようにします。最大でも7つまでで、それを超えるようであれば、複数枚にするか分割して行かねばならないのでございます。
細切れ時間を使えない人、遣うのが苦手な人は、得てしてその時間に適したことをやっていない感が致します。
電車移動の15分でもテキストを読むのは結構ですが、頭に入って入るのでしょうか。
テキストの中の長ったらしい文章はやはり、机の前で黙々念々を読んだ方が効率的でありましょう。
待ち時間の合間に問題を解くのはいいのですが、きっちり解けているでしょうか。
過去3回は説いたことのある問題なら細切れ時間の演習でも大丈夫でしょうが、そうでない場合は、きちんと解けていることになっているのでしょうか。選択肢のひとつひとつ、解説の個々をしっかりものにできているのでしょうか。
細切れの「時間」に適したことをするのが、時間の真の有効利用であるかと存じます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2009年8月26日 9:40 AM |
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