独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第4追記:東日本大地震・個人でできること1「個人単位で物資は送らない」

東日本大地震で被災された方々に、心よりお悔やみ申し上げます。

わたくしは、関西住なので被災に遭いませんでしたが、各地の被害状況を見るにつけて、心が潰される気がしております。

そこで、個人でできることをまとめましたので、今回のススメとさせていただきます。

個人でできることは、限られておりますが、最も効果的なのは、「お金」の寄付でございます。

個人で支援物資を送るのは、被災地にとってあまり効果がない、とのことでございます。

理由は、被災地に物資が届いても、仕分けに甚大な手間がかかるからでございます。また、物資の受け取り・管理にも人員を割かねばなりません。

被災地においては、何よりも人命救助に人員を割かねばなりません。そして、そのほかに、やるべき優先順位の高いことがたくさんございます。

わたくしたちは、役には立つかもしれないが役に立たせるのに手間のかかる物を送ることで、被災地の人員を無駄にしないよう、心がけるべきかと存じます。

また、物資の保管にもスペースを割かねばならず、要らぬ場所取りになる可能性がございます。

加えて、個人で水や毛布、食料を送るということは、その他の荷物が送れなくなる可能性がございます。

輸送のリソース(道路の占有・トラックの数・輸送に関わる人員)は有限でありまして、被災地に最も必要なものを送るために、輸送資源は使われなくてなりません。

輸送資源は、緊急に必要となる医薬品、水、ガソリンでありますから、脇から個人的な憶測で物資を送るのは、そういった輸送資源の邪魔になる可能性がございます。

個人で、たとえば、毛布5万枚、水10万本といったように、まとまった量を送るのであれば、現地では人員を割く価値がありますが、数本数枚贈ったところで、焼け石に水でございます。

個人単位で支援物資は送らない。

これが、現時点での結論でございます。千羽鶴も、気持ちはわかりますが、送らないことが被災地のためになります。

よって、わたくしたちは、『物』でできることはそうありません。

『物』を送る以上に、市役所や県庁で募集するであろう支援金に応じる、または近くの郵便局、銀行、公的機関の義捐金箱に幾ばくかのお金を入れることが、現時点のわたくしたちにできる、被災地にとって最も効果的なことではないかと結論付けるものでございます。

・2011/03/16追記1

NHKの報道より抜粋。

あらためて、個人単位での物資の送付は、現地の受け入れ態勢が整っていないため、保管・整理も難しく、無駄であるとのこと。

被災地のHPで、物資の受け入れ状況を確認する。現時点で、受け入れている被災地はない。

だから、今は、個人単位で毛布や水、服、食品を送らない。無理やり送って現地でカビては元も子もない。

しかし、それでも送りたい人は、住んでいる自治体が物資の受け入れをしているかどうかを、確認する。

つまり、各自治体で寄進物資の整理を行ない、自治体単位でまとめ、現地ですぐ活用できる仕分け済み物資を被災地に送付する、という手はず。

・2011/03/17追記2

枝野官房長官よりの会見から。

・支援物資の送付スキームは、以下の通り。

『個人・組織・企業→都道府県・市町村→自衛隊→被災地』

個人・組織・企業で支援物資を送る人は、窓口である都道府県・市町村に受け入れ態勢の状態を調べる。

受け入れているようなら、その該当窓口に持っていく。

物資は、都道府県経由自衛隊が輸送。

直接、自衛隊の駐屯地に物資を持っていかない。対応の重複、混乱の元。

・支援物資について

食料品は腐らないもの・傷まないものを。つまり、生ものは不適当。

新鮮な野菜や果物を送りたい気持ちはわかりますが、今はご自制をば。

・2011/03/18追記3。重要!

募集している支援物資は自治体ごとに異なる模様。

受け付け可の物資は、自治体ごとに異なるようなので、持って行く前に必ず確認する。そうでないと、お互い嫌な思いをする。

たとえば、大阪府では、支援物資の受付は今のところ行なっておらず、寄付金・義捐金にて被災地の支援を求めている。

いっぽうで、たとえば、名寄市では、現時点で以下の12の物資の受付をしている。

(1)大人用紙おむつ
(2)子供用紙おむつ(いずれのサイズを含む)
(3)幼児用紙おむつ
(4)新生児用紙おむつ
(5)尿取りパッド
(6)毛布
(7)タオル(バスタオル含む)
(8)生理用品
(9)使い捨てカイロ
(10)乾電池(単1?単4)
(11)石けん
(12)乳児用調製粉乳(新生児用粉ミルク)

※ 以上のリストは確定事項ではなく、支援先の物資の多寡によって変更あり。

※ なお、必ず、自治体が受け入れる支援物資の条件を確かめる。

たとえば、受付ける数量、新品のみなど、である。

名寄市では未開封・新品のものしか受付ていない。

おそらく、古着だとカビたり、においがするなどで、現地で忌避されるからであろう。

なお、名寄市の受付支援物資について、詳しくは下記リンクをば。

http://www.city.nabari.lg.jp/hp/menu000012300/hpg000012283.htm

いつ物資による支援が始まるかわからないが、今から準備をするのであれば、まず、毛布・タオル・バスタオルは鉄板であると思われる。

次いで、粉ミルク、幼児用・介護用のおむつ、生理用品も必須。

次いで、防寒用カイロとラジオ等の電源となる乾電池、そして、衛生用品。

次いで、受け付けると思われるのが、飲料水。甘い飲み物は逆にのどが渇くので相応しくない模様。従って、お茶か水となる。

食料品は、腐らないもの。カビないものに限定されるように思われる。

報道にて保管場所を目にするが、普通の体育館や倉庫であって、微妙な温度管理設備はない模様。

ただ、支援を行なう者として、重要なのは、支援のために過度に物資を買い込まないこと。

既知のとおり、被災地外で買いだめが進めば、買いだめをしなかった人をも買いだめに奔らすこととなる。

わたしたちがこまごまと買い込んで、物資受け入れ会場に持っていくよりも、生産した工場から巨大トラックで輸送した方が、効率的に決まっている。

買いだめは被災地の復興を遅らせるのみであるから、家の押入れ・倉庫に、使ってない余分な物があるなら供出をするという形で、支援物資の検討を始めるのがよいように思われる。

個人的に推奨するのは、現金を赤十字などに寄付すること。物資は、仕分けや輸送にかなりの人的資源と時間を食う。

・2011/03/18追記4。重要!

サンケイの報道によりますと、

物資の受け入れる場所も、各都道府県で異なっている模様です。

物資を持っていく場所は、物資の輸送を担当する自衛隊の指定する場所とのこと。

たとえば、ある市は市役所のホールだったり、ある町は体育館だったり、ある県では高速に近い交通の便のいい民間の倉庫だったりします。

二度手間にならないためにも、せっかくの善意を無駄にしないためにも、受付担当者の手間とならないためにも、まず、、、

物資の受け入れをしているか。

受け入れ中物資の種類、物資の条件、状態、受付数量。

物資を持っていく場所。

上記3点を確認してから、支援物資の活動をお取りください。

参考:
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031800210003-n1.htm

西日本は生きてます。買いだめは無意味

報道によって、買いだめを止めるよう言われております。

ほんとうにやめてください。買いだめは無意味!と声を大にして申し述べたく存じます。

買いだめに奔っておられる方は、いま一度、ご自制ください。

東北や北関東圏の惨状を毎日見るにつけて、不安が募るのはわかります。

しかし、ほんとうに、こういうことを言うと申し訳ないのですが、西日本は物資に溢れてございます。

西日本の生産設備は丸々残ってございます。

わたくしは大阪在でございますが、物資はいつも通りでございます。

おととい、昨日とスーパーに行きましたが、いつもどおりの買い物風景で、単一商品を買い込んでいる人は、ほとんど見なかったことを、1生活者の観察として申し述べておきます。

関東圏の殺伐とした雰囲気は無く、相変わらずの買い物風景でございます。

わたくしの町はスーパー・商店の激戦区で、売りに売るため、歩道に溢れんばかりに商品を陳列してございます。

変わりなく溢れておりましたし、雨が降ったときくらいしか、撤去されることはありません。

ガソリンスタンドの車列など、一度も見ておりません。

これが、関西の現状でございます。

被災地の物資不足を思うと心が痛みますが、今買いだめに向かっている方の住んでいるところは、物資が無いのでなく、流通さえ確保されれば、すぐさま供給される態勢でございます。

当たり前といえば当たり前でございます。

被災地に物資を送ろうとするなら、まずは、最も近い関東圏の残存稼動設備から物資を生産・送付するわけで、どうしたってそちらでは品薄となります。

ですから、一時的なものでしかありません。

逆を言えば、そちらで買いだめが起これば、どうしたって、その買いだめのために、物資が供給されてしまいます。

すると、被災地に向かう物資の量が相対的に少なくなるわけで、そうすると、被災地の復興もそれだけ遅れます。

そうすると、また、関東圏が品薄が続くという塩梅で、全く不合理でございます。

わたくしたちは、つい昨年まで、デフレ不況という供給過多で悩んでいたことを思い起こして下さればと存じます。

先もいいましたように、関西圏以西の生産設備は丸々残ってございます。

こういうと心が痛みますが、関西圏の生産設備はフル回転で、人手不足になる工場も出ております。求人の増加もちらほら見られております。

そして、流通経路も回復基調にございます。

10万人を超える空前の人数の自衛隊が、復興に動員されているのでございます。

日米協力した、空前の補給・支援体制も整いつつございます。遅すぎるくらいですが、今後、大きく被災地の現状は変ります。

関西圏の物資の安定供給振りを見るにつけて、関東圏の品薄・買いだめは、不安に苛まれた行為であると思わざるを得ません。

個々では合理的な買い物をしているようですが、回りまわって自分の首を絞めているだけでございます。

いま一度、自制の程を、そして、インターネットという情報網をフルに利用して、買いだめに奔る人がひとりでも少なくなるよう、祈るばかりでございます。

一人一人が、被災地の人たちに心を寄せることが、復興の最たる道であると思わざるを得ません。

http://twitpic.com/49zcwy

上記ポスターを拡散の程、お願い申し上げます。

武士は相身互い

武士ほど、運に左右される職業もありません。

どれほどいくさで首級を上げても、属した大名が負ければ、何の価値も見返りもないのでございます。

武士は相身互いと申します。

いくさに負けて落ちていく武者に、知り合いの者がいたときは、見なかった振りをするのが、戦国武士で習いございます。

それは、いつ我が身が逆の立場になるかわからないためであるからでございます。

たまたま、そのいくさでは、勝てた方に属していた、だけなのでございます。

わたくしを含め、関東・東北圏以外の人は、たまたま災害に遭わなかっただけであって、いつ、同強度の災害に遭うのかわかりません。

被災地の寄付は、いわば、将来的に自分が同じ境遇になったときに受け取れるだろう、無記名・無証書の保険でもあるのでございます。

わたくしは、100%の善意など、ないものと考えます。

わたくし自身は、将来的に何らかの見返りがあるだろうと思うから、お金を出すものでございます。

100%の善意など、釈迦かキリストくらいの歴史的な偉人にしかできないものでございます。

100%の善意で寄付をするのなら、その人自身が最低限度に生きていけるもの以外はすべて売り払って、寄付しなければならなくなります。

それこそが、純度100%の善意であって、自分の家屋敷、車を売ってまで寄付する人など、いないことでありましょう。

わたくしは、心情がどうであれ、動機がどうであれ、結果的に、お金が被災地に行くことが大事と考えるものでございます。

多くは方便でございます。

100%に近い95%の純度の寄付は良くて、50%の純度は良くない、という線引きが可能でしょうか。

純度は落ちても、いつ返って来るかわからないけれども、自分に返ってくると思って寄付して、そのお金が、被災地の水や食料になるほうが遥かによいことでありましょう。

純度の差はあれ、お金はガソリンに、水に、医薬品に、おむつに、そして、それらを輸送する人、分配する人、店頭に並べる人の原資になるものでございます。

寄付の動機が、「情けは人のためならず、自分のため」でも、全くよいように存じます。