独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第2種電気工事士の技能試験で、自分のやり方が、回りと異なるからといって、怯むことなどない

端的に言うと、技能試験の候補問題の解き方は、ホント「いろいろ」なので、他の受験生が自分と違うようにやっているからといって、焦らないようにする、という次第です。

技能試験の進め方、解き方、攻略法、アプローチは、千差万別です。

テキストが異なれば違うでしょう。学校や指導機関によっても違うでしょうし、講師によってさえ、異なることでしょう。

ですから、本試験では、「自分とは違うやり方をする人」がたくさんいることを、頭の片隅に置いておきます。

わたしが技能試験でたまげたのは、試験開始後、すぐに“バチン!!バチン!!”とケーブルを切る音が会場全体に響きだしたことです。

そう、試験会場の多くの人は、試験が始まると即、ケーブルの寸法を取って、切断を始めたのです。

(え?!みんな先に全部切るの?!)と、テキスト通りにしかやってきていないわたしは、かなり驚いて、そして、内心焦ったものです。

その時は、「練習では、自分のやり方でちゃんと30分前後でできていたのだから大丈夫!気にするな!」と考えて焦りをコントロールして、事なきを得ました。

が、下手をすれば、焦りに負けて、ミスを大連発していたことでしょう。(ちなみに、当時のわたしは、リングスリーブを選び間違うという重大欠陥をしており、見直し時に慌てて修正しました。)

試験中に、全然自分と違うことをやっている人が多数いれば、「アレ?オレ、間違ってる?」的な混乱に陥るものです。

しかし、そこで、足をすくわれてはいけません。

結局、技能試験は、①時間内に、②欠陥なく、③問題文の要求どおりに組み立てられていればいいだけなのです。

終わり良ければすべて良し!!途中の組み立て方は、何でもいいのです。

自分のやり方が、回りの前後左右と異なるからといって、怯むことなど全くありません。

練習でやってきたことを信じて、周りを気にすることなく、試験に臨んでください。

第2種電気工事士の技能試験は合格率70%だが、絶対に「シビアで厳しい、気の抜けない試験」である。

第2種電気工事士の技能試験は、合格率が70%もあるので、数字だけ見ると「カンタン」そうに見えるが、絶対にそうではない、という雑文です。

初めて試験を受ける人は、こう仮定しておいた方が無難です。

「合格率は40%だ」と。

単純に考えるために、毎年、受験生は100人で、合格率は70%で70人が受かり、30人が落ちるものとします。

加えて、「落ちた人全員は、翌年に必ず再受験する」と、仮定します。

というのも、第2種電気工事士は必置資格なので、当該資格がないと、業務や仕事ができません。

ですから、ひとたび落ちたとしても、仕事ができないと死活問題になるので、再度挑戦するという寸法です。

で、2回目の受験はたいへん強いアドバンテージがあるので、「2回目の受験で全員合格する」と仮定します。

まとめると、「落ちた人は全員、翌年に再受験して、全員合格していく」と相なります。

そうすると、です。

「今年の合格者の70人」には、「昨年の不合格者である30人」が含まれていることになります。

ですから、はじめて受験して1回で受かったという人は、「40人」しかいないことになります。

受験生が100人と仮定しましたから、初受験の1発合格の割合は「40%」となる、といった次第です。

まあ、極端な仮定ですが、個人的には、「全くハズレていない」と考えています。

わたしはこれまでにいくつかの試験を受けていますが、実際に2電工を技能試験を受けてみて思ったのは、「厳しい」「シビア」でした。

2電工の技能試験ほど、時間に押された試験はこれまでになかったです。

大概の試験は、2~3回見直しをしても時間が余るくらいでしたが、当該技能試験は1回しか見直し時間を確保できず、時間がかなり厳しかったです。

しかも、ミスや間違いを見つけた場合、その修正は“作ったり施工したりする以上に”手間と時間を食うので、超絶に時間に押されてしまいました。

試験自体のプレッシャーも大きかったです。

1回重大なミス(欠陥)をやらかすと、即落ちするのが技能試験です。これが実に精神的にきつかったです。

技能試験の公表合格率は、「70%」と高い数字ですが、だからといって、油断して適当にしかやっていないと、落ちる公算はかなりドでかいと、述べおきたいと思います。

ある資格本の2電工の評価は、「やさしい!+ニコチャンマーク」で評価されていたので、オイっ!受けたことのあるのかよっ!お前電気工事のプロかよっ!、と三村風に突っ込んだ次第です。

2電工の技能は、決して「やさしい試験」ではありません。

厳しくてシビアです。

きっちり練習すれば受かりますが、練習していないと間違いなく落ちるので、油断せず練習に勤しんでください。

第2種電気工事士の技能試験のDVDは全部見る必要はない

端的に言うと、「技能試験のDVDは全部見る必要はない」という次第です。

DVDを見れば上達するわけではありません。

練習で上達します。

DVDの視聴は、練習ではありません。DVDの視聴は、単なる『確認』でしかありません。

技能試験の作業の多くは、候補問題相互で被っています。

たとえば、ケーブルの寸法取りや切断や絶縁剥ぎや、スイッチ・コンセントの組み立てなどは、候補問題でほとんど一緒です。

ですから、これらの作業は、ある程度慣れたら、それらの作業DVDなど、見る必要はありません。

学校の授業じゃないのですから、DVDを液晶の前でマジメに全部見てから、作業に取り掛かるなんてことは、しなくていいです。

当のわたしは、技能試験のDVDを一度も通してみたことがなく…、

①固有部分の作業と、

②自分の失敗したところと、

③時間のかかったところや、不安になったところだけを、

…集中的に何回も何度も見ていました。

わたしの場合、「3路スイッチ」の施工に不安があったので、当該作業の5~6分だけを、総計で1時間以上は見たものです。

また、何度も見たところは、DVDの巻数と時間(分と秒)をメモして、気になったときに、すぐに再確認できるようにしておきました。

こうしてメモしておくと、勉強したくないときに、ビール片手のDVD鑑賞会で凌ぐことができます。

ある日の技能試験の勉強など、「DVDの気になるところ★ほろ酔い★チェック」で済ませたくらいです。

「見る」のは、大事なことなのです。

百聞は一見に如かずで、テキストの写真ではよくわからなかったことが、動画でおっさんの実際の「手」を見れば氷解することが多々あります。

しかし、のんべんだらりと、ただただDVDの画面を眺めていればいいものでもないので、メリハリ付けて、DVDや動画を視聴すべきかと思います。

こうすると、ただでさえない時間を有効に活用できます。

できることには余り時間をかけず、できないことや苦手なこと、不安なところに、大きく時間を割くのが、第2種電気工事士の技能試験の練習の要諦です。