独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第2種電気工事士の技能試験は合格率70%だが、絶対に「シビアで厳しい、気の抜けない試験」である。

第2種電気工事士の技能試験は、合格率が70%もあるので、数字だけ見ると「カンタン」そうに見えるが、絶対にそうではない、という雑文です。

初めて試験を受ける人は、こう仮定しておいた方が無難です。

「合格率は40%だ」と。

単純に考えるために、毎年、受験生は100人で、合格率は70%で70人が受かり、30人が落ちるものとします。

加えて、「落ちた人全員は、翌年に必ず再受験する」と、仮定します。

というのも、第2種電気工事士は必置資格なので、当該資格がないと、業務や仕事ができません。

ですから、ひとたび落ちたとしても、仕事ができないと死活問題になるので、再度挑戦するという寸法です。

で、2回目の受験はたいへん強いアドバンテージがあるので、「2回目の受験で全員合格する」と仮定します。

まとめると、「落ちた人は全員、翌年に再受験して、全員合格していく」と相なります。

そうすると、です。

「今年の合格者の70人」には、「昨年の不合格者である30人」が含まれていることになります。

ですから、はじめて受験して1回で受かったという人は、「40人」しかいないことになります。

受験生が100人と仮定しましたから、初受験の1発合格の割合は「40%」となる、といった次第です。

まあ、極端な仮定ですが、個人的には、「全くハズレていない」と考えています。

わたしはこれまでにいくつかの試験を受けていますが、実際に2電工を技能試験を受けてみて思ったのは、「厳しい」「シビア」でした。

2電工の技能試験ほど、時間に押された試験はこれまでになかったです。

大概の試験は、2~3回見直しをしても時間が余るくらいでしたが、当該技能試験は1回しか見直し時間を確保できず、時間がかなり厳しかったです。

しかも、ミスや間違いを見つけた場合、その修正は“作ったり施工したりする以上に”手間と時間を食うので、超絶に時間に押されてしまいました。

試験自体のプレッシャーも大きかったです。

1回重大なミス(欠陥)をやらかすと、即落ちするのが技能試験です。これが実に精神的にきつかったです。

技能試験の公表合格率は、「70%」と高い数字ですが、だからといって、油断して適当にしかやっていないと、落ちる公算はかなりドでかいと、述べおきたいと思います。

ある資格本の2電工の評価は、「やさしい!+ニコチャンマーク」で評価されていたので、オイっ!受けたことのあるのかよっ!お前電気工事のプロかよっ!、と三村風に突っ込んだ次第です。

2電工の技能は、決して「やさしい試験」ではありません。

厳しくてシビアです。

きっちり練習すれば受かりますが、練習していないと間違いなく落ちるので、油断せず練習に勤しんでください。

第2種電気工事士の技能試験のDVDは全部見る必要はない

端的に言うと、「技能試験のDVDは全部見る必要はない」という次第です。

DVDを見れば上達するわけではありません。

練習で上達します。

DVDの視聴は、練習ではありません。DVDの視聴は、単なる『確認』でしかありません。

技能試験の作業の多くは、候補問題相互で被っています。

たとえば、ケーブルの寸法取りや切断や絶縁剥ぎや、スイッチ・コンセントの組み立てなどは、候補問題でほとんど一緒です。

ですから、これらの作業は、ある程度慣れたら、それらの作業DVDなど、見る必要はありません。

学校の授業じゃないのですから、DVDを液晶の前でマジメに全部見てから、作業に取り掛かるなんてことは、しなくていいです。

当のわたしは、技能試験のDVDを一度も通してみたことがなく…、

①固有部分の作業と、

②自分の失敗したところと、

③時間のかかったところや、不安になったところだけを、

…集中的に何回も何度も見ていました。

わたしの場合、「3路スイッチ」の施工に不安があったので、当該作業の5~6分だけを、総計で1時間以上は見たものです。

また、何度も見たところは、DVDの巻数と時間(分と秒)をメモして、気になったときに、すぐに再確認できるようにしておきました。

こうしてメモしておくと、勉強したくないときに、ビール片手のDVD鑑賞会で凌ぐことができます。

ある日の技能試験の勉強など、「DVDの気になるところ★ほろ酔い★チェック」で済ませたくらいです。

「見る」のは、大事なことなのです。

百聞は一見に如かずで、テキストの写真ではよくわからなかったことが、動画でおっさんの実際の「手」を見れば氷解することが多々あります。

しかし、のんべんだらりと、ただただDVDの画面を眺めていればいいものでもないので、メリハリ付けて、DVDや動画を視聴すべきかと思います。

こうすると、ただでさえない時間を有効に活用できます。

できることには余り時間をかけず、できないことや苦手なこと、不安なところに、大きく時間を割くのが、第2種電気工事士の技能試験の練習の要諦です。

酒を飲みながらやってもいい、第2種電気工事士の技能試験の勉強の種類

まず、日本語をキッチリ読み取ってください。

「第2種電気工事士の技能試験の勉強は、酒を飲みながらやってもいい」では、決してありません。

技能の試験勉強のうち、「酒を飲みながらやってもいい」ものを、以下に列挙するという塩梅です。

理想を言えば、アルコールを飲まずに勉強したほうがいいです。

でも、現実はそうじゃないし、酒飲みの詭弁ですが、“少々酒が入っていた方がはかどることもあるので、雑文としてまとめるものであります。

とりあえず、『ダメ』から言っておきます。

「酒を飲みながらでは絶対ダメ」なのは、電工ナイフを使う作業です。

大半の方は、ストリッパを使うと思いますが、電工ナイフを愛用の方だと、手を“ざっくり”切る危険があるので、アルコールを伴う練習は止めます。

次に、候補問題の全体練習(一通り、最初から最後まで組上げる練習)です。

酒が入っていると集中力や注意力に欠け絶対に手間取るため、練習したことになりません。

一口で言えば、教材の無駄です。

全体練習は、酒を飲みながらやってはいけません。

では、「酒を飲みながらやってもいい」練習はというと…、

『苦手部分』の練習です。

苦手というのは、練習したのに上達しない、時間がかかるという状態です。

まじめに真剣にやって「苦手」なら、別のアプローチを取らなくてはいけません。

ゆえに、アルコールを少し入れて、リラックスした状態で、苦手部分を練習するという寸法です。

目標タイム云々は頭から度外視して、時間に終われることなく、ゆっくりと、作業をします。

で、どうしてここでとちんのかなーなどと、思いを馳せながら、これまでの練習風景を頭に浮かべつつ、作業をしてみます。

テキストのお手本や、DVDのおっさんの作業を、今一度、注意深く見てみます。

多少酒の入ったリラックスした状態だと、やるべき手順をその通りにやってなかったり、はしょっていたり、見落としていたりしていたことを発見するものです。

また、同時に、ヘンに気負っている自分や、練習の数が少ないのにそれに目をつぶってイケルイケルと思い込んでいる自分を発見するものです。

少しアルコールが入るだけで、「苦手」が苦手となっている原因が見つけやすくなります。

常態化するとダメですが、“口を酒でしめらせた練習”は、時々なら、予想以上の効果があります。

以上、いつもは素面でまじめに練習をしているのなら、時折、お酒を入れてリラックスしてやってみてください、という「まじめな人向け」のアドバイスです。

繰り返しますが、“常態化する”とダメです。

なお、苦手部分以外も、少し酒を入れてやってみるのもいいです。

少し酔って集中力や注意力が散漫になっているのに、『正確に』『目標タイム以内で』『スムーズに』施工や組み立てや結線ができるなら、“身体が憶えている”一番いい状態になっている証左です。

素面ならまず失敗しないという次第なので、「本当にできているかどうかを試す」意味でも、少しのお酒は有用かと存じます。