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為替手形の「振出人」「指図人」「名宛人」の憶え方-簿記3級の難所攻略

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

簿記3級の難所である、為替手形の各取引主体(振出人,名宛人,指図人,受取人,支払人,引受人)の憶え方のページです。

簿記3級の難所で、初心者キラーとして定評のある、為替手形の憶え方です。参考にしてみてください。

為替手形の関係図-振出人・名宛人・指図人

答えから言うと、振出人(自分)『○○さん!!××さんに払ってね』です。

為替手形が難しいのは、まつわる語句がゴチャゴチャしているからです。

参考:為替手形が難しい理由

ですから、以下のようにイメージして語句を整理しておくと、今後、ド混乱することはありません。

まず、「振出人」である「あなた」が、【名宛人】である【○○さん】と話している場面をイメージします。

最初に「振出人」を「あなた」に、つまり「自分」とするのは、関係を固定するためです。

為替手形は、取引の主体が入り組むので、「とりあえず、自分が振出人」にして、3者の関係を見ていくという次第です。

で、あなたが、[指図人]である[××さん]を指さしながら、先のセリフ『○○さん!!××さんに払ってね』と言っている情景をイメージします。

わざわざ「指差し」と限定しているのは、後々で、必ず指図人と名宛人の混同が生じるからです。

正直、日本語がよくないのです。

「宛」なんて字が入ってますので、(あれ、なになに宛という意味で、名宛人に対してお金が動くんだっけ?)なんていう混同が生まれます。

ですから、「指差し」を頭に描いて、指を指されている人が[指図人]という風に憶えるって塩梅です。

で、3つを3つ憶えるよりも、まず、2つを押さえて、残りが「なんたら」と言う風に憶えると、後々混同が生じません。

つまり、「わたし」が「振出人」で、指を指されている人が[指図人]ですから、残った人が残る【名宛人】と相なります。

もう一度、関係図をよく見ておいてください。

為替手形の関係図-振出人・名宛人・指図人

言い替えをマスターする

次に、為替手形を最強に混乱させている「言い換え」ですが、まず、言い換え語句が全部で「6個」あることを憶えます。

①まず、振出人には、言い換えがありません。

振出人は振出人のままです。これで1つ終了です。残り5つです。

②指図人は受取人

再度、振出人『○○さん!!××さんに払ってね』を思い浮かべます。

為替手形の関係図-振出人・名宛人・指図人

指図人からすると、自分に払ってあげてと、“指を指されながら言われている”ので、当該指さされ人である自分が、お金を受け取ることになります。

ですから、「受取人」となります。

指図人は受取人で、これで2つ終了です。残るは3つです。

③「払ってね」と言われている人が、「名宛人」で「支払人」で「引受人」

再度、振出人『○○さん!!××さんに払ってね』を思い浮かべます。

為替手形の関係図-振出人・名宛人・指図人

「払ってね」と言われているのですから、そのまま「支払人」となります。

「払ってね」とのお願いを引き受けるので「引受人」です。(正確に言うと、為替手形という約束事を引き受けます。)

で、まとめると、「名宛人」は「支払人」で「引受人」となるって寸法です。

これで3つ終了で、6個全部が済んだという塩梅です。

少し乱暴な憶え方ですが、このように憶えると、名宛人が何で引受人が何で支払人がどれ?なんてことがなくなると思います。

簿記3級の初心者殺しである為替手形。

無事、虎口を脱出できるようお祈りいたします。

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