登録販売者試験の試験問題の傾向について。登録販売者試験は、「1字1句」の細かいところを突いてくる。文中の1語句がさっくりと、こっそりと入れ替わっているため、読み飛ばす可能性が高い。極力、読むスピードを落として、選択肢を読む必要がある。わたしがずっこけた例題を挙げて、試験傾向を説述する。
登録販売者のコツは、「1字1句」に注意することです。
登録販売者の試験傾向ですが、「文言の一部を変えただけの問題」が目立ちます。
1文句1文言が、こっそり、しれっと、“入れ替わっている”ので、問題を解くに当たっては、読み飛ばさず、1つ1つを確かめながら読まなくてはいけません。
以下に、わたしが、ずっこけた「ひっかけ問題」を挙げておきます。
「登録販売者」とは、こういう試験です。典型的な「ひっかけ」を、つかんでおいてください。
問題は、上記画像のような問題です。解けるでしょうか?
たぶん、間違う人のほうが多いと思います。
まず、選択肢のaですが、「胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を大腸へ分泌する」という内容です。
当該選択肢は、心中に不安があったり、時間に急かされ焦っていたりすると、さっくり間違えると思います。わたしは間違えました。
…ご存知のように、膵液は「十二指腸」に分泌されます。んなもんで、後半部分にある「大腸」が「誤り」となります。
“同じ腸つながり”で、語句を替えてくるといった寸法です。
次に、選択肢bとcですが、これは、典型的な知識問題です。両方とも「正」です。
ド定番事項なので、できないといけません。
で、選択肢のdですが、これは、超ド級の「ひっかけ問題」です。
内容は、「膵臓は消化管であるとともに、血糖値を調整するホルモン(インスリンおよびグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある」となっています。
…答えから言うと、この選択肢dは「×」です。
膵臓は、消化“管”ではなく、消化“腺”だからです。
当該選択肢dが厄介なのは、「間違いポイント」が選択肢の最初にあるのと、後半部分は「正しい」からです。
日本語の特徴として、「結論が、文の最後に来る」があります。
たとえば、「わたしの配偶者は、若くて、美しくて、やさしくて、優雅で優美、野鳥が嫉妬する美声で、黒真珠を溶かした長髪で、座れば芍薬・立てば牡丹・歩く姿は百合の花、まさに、大和撫子の真髄である、というわけではない」です。
最後の最後でひっくり返っているわけで、わたしたちは、知らず知らず、文言の最後に注目するようになっています。
当該選択肢dでは、選択肢の吟味を、得てして後半部分に置きがちです。
んで、すべて正しいため、文頭の「膵臓は消化管である」を見落としてしまう、といった次第です。わたしは間違えました。
本問は、こういう塩梅で、そこそこ実力のある受験生でも、落としてしまうのではないかと思います。
自信満々に解答したが、間違えていることは、登録販売者では、よくあります。
登録販売者の試験問題は、「1字1句」を突いてくるため、極力、読むスピードを落として、読み込んでいってください。
こうした次第で、選択肢の正誤は、「a→×、b→○、c→○、d→×」となり、最終解答は、「4」と相なります。
なお、試験勉強の詳細や医薬品の勉強については「登録販売者の独学」を、独学向け教材については「登録販売者の教材レビュー」を参考をば。
2017年11月11日 10:33 AM
★みんなとシェアする
皮膚に用いる薬と公衆衛生用薬の「殺菌消毒成分」の定番論点に、「ウイルスに効くかどうか」があります。 ...続きを見る
「皮膚に用いる薬」の「抗菌作用を有する配合成分」の成分ですが、本試験では、基本の「名称‐効能」が問わ...続きを見る