独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

CFP・AFPとFP技能士の違い

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

ファイナンシャルプランナーの資格には、CFP・AFPと、ファイナンシャルプランニング技能士の2系統がある。どちらを受けるべきか、迷っている人に読んでもらいたい。勉強内容は、両者とも多くが被っているが、資格の維持に大きな違いがある。継続教育の有無は、結構、大きい。

FPの資格には、日本FP協会の「CFP・AFP」と、一般社団法人 金融財政事情研究会の「ファイナンシャルプランニング技能士」の2系統がある。

FPの資格を取ろうと思い立った場合、どちらを取ったらよいか、迷うことになる。

勉強する事は被っているし、それぞれに特徴はある。

「CFP・AFP」は、教育体制が充実している。通信講座やセミナーが充実しており、試験を受ける前に認定研修を受けたりするので、ゼロからでも基礎からキッチリ学べ、確実にFPとしての実力が養える。

対して、「ファイナンシャルプランニング技能士」は、事前の講習や研修がなく、「試験1発」で決まる。そして、他の資格、たとえば、宅建などの知識が流用可能なので、実に取りやすい。

一口で言えば、前者は「丁寧・執拗」で、後者は「シンプル・大雑把」なのである。

加えて、両者の大きな違いを挙げると、「資格の維持に、手間やコストがかかるか、かからないか」である。

CFP・AFPは、義務的コストがある。

端的に言うと、「CFP・AFP」を名乗るには、資格の取得後、「継続教育」を受ける必要があり、当該継続教育に手間とお金がかかる、という塩梅だ。

当該継続教育だが、各種セミナー・講習に参加したり、勉強会に参加したり、通信教育を受けたりして、「単位」を得て、資格の更新要件を満たすことになる。

当該単位取得にかかる費用は、千差万別である。

公式で挙げられている例を見ると、「継続教育テスト:インターネット受験」が「900円」で「3単位」だったり、「セミナー」の受講が「19,000円」で「6単位」といった塩梅である。

参考:AFP資格継続教育単位取得のモデルケース

なお、上位の「CFP」は、「30単位」が求められている。下位の「AFP」は、「15単位」が求められている。

まとめると、CFP・AFPは、「継続教育」という維持コストがかかり、CFP・AFPを名乗る以上は、当該コストを負担しなくてはならないのである。

ファイナンシャルプランニング技能士は、義務的コストがない

対して、「ファイナンシャルプランニング技能士」の場合、「継続教育」といった制度は“ない”。

試験合格後は、必ず○○を受けよといった“義務”はない。また、○○を受けないと資格を喪失する、といった規定もない。

よって、合格後の資格維持に必要な“義務的な”支出や負担がない、といった次第である。

技能士の場合、一度、試験に合格すれば、講習やセミナーを一切受講せずとも、「○級ファイナンシャルプランニング技能士」と名乗ることができるのである。

なお、勘違いしてはならないが、技能士は、各自が自主的に勉強する“努力義務”が課せられている。よって、本を買ったり勉強会に参加するなどすれば、当然、費用はかかる。

CFPから1級FP技能士への鞍替え話

わたしが1級FP技能士を受験する際の話だが、他の受験生が知り合い同士で、技能士試験を受ける理由を話していた。

その人は女性だったが、その人は「CFP」でもあった。CFPの人が、1級FP技能士を受けに来ていた、といった次第である。

で、CFPの彼女が言うには、やはり、「継続教育」がメンドウとのことであった。

当該「継続教育」を受けないと、CFP資格が剥奪される。よって、勉強会等に参加するなど、アレコレするわけだが、最初は新鮮だったが、何回も受けるに連れて、やはり、メンドウになった、よって、「継続教育」の義務のない1級FP技能士に、鞍替えしようとした、ってな次第であった。

コストのまとめ

こうして見ると、手間のかかるCFP・AFPよりも、FP技能士のほうが楽でいい、という感じがする。

しかし、ちょっと、考えてみる必要がある。

「継続教育」の「ある・なし」は、とても大きい。

やはり、試験に合格すると、知識は薄れていくし、最新の動向に疎くなってしまう。

当方、1級FP技能士の有資格者であるが、やはり、FP関連の書籍を読む量はかなり減っているし、FP関連の情報に接するのも少なくなっている。

わたしの例からして、「継続教育」を契機に、勉強していくのは、実力の維持にとって、有効といわざるを得ない。努力義務では、やはり、やらない。

次に、CFP・AFPの「継続教育」であるが、セミナーや勉強会に参加することで、人脈やネットワークが広がるという大きな利点がある。

今後、FPとして、“大いに、本格的に、”活動していくのなら、「継続教育」のあるCFP・AFPを考えてみるべきである。

んで、FPとしての専門を確立し、ある程度の実力や地歩を築いたなら、先の女性のように、CFP・AFPからFP技能士の方に鞍替えするのも、選択肢の1つとして、ありだとかなり思われる。

対して、FP資格の受験動機が、「お金の勉強がしたい」とか、「FPの知識を得たい」とか、履歴書用の「資格がほしい」とかなら、維持コストのかからない、FP技能士の方が適切だろう。

最後に、わたしは、FP技能士の優先順位は、かなり低いと思う。

FP技能士の受験について述べた、「FP技能士の独学」を、参考願いたい。ハロワでの求人数についても言及している。

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