難易度は「ふつう」。文系ド素人は必ず取らねばならない問題。本問は図記号の基本問題であるが、記憶の混同が生じやすいので、正確かつ確実に憶えておく。「B」は「配線用遮断機」、「E」は「漏電遮断器」、「BE」は「漏電遮断器(過負荷保護付)」と何回も口にして身体に憶えこませる。平成28年の後期の筆記試験の第36問の過去問解説。
第36問は、第2種電気工事士の面子のかかった「知識問題」です。
一口で言えば、“なめた問題を出しやがって”です。
出題者は、“わざと混同しやすい図記号”を繰り出して、我々を試しに来ています。
似たような記号だからわからんだろ、お前たち的な、「人を食った出題者の意図」を粉砕しなくてはなりません。
点数のことは言うまでもありませんが、プライドの問題でもあります。
本試験で間違えると恥です。過去問演習では間違えてもいいですが、二度と間違えないように、正確に憶えましょう。
問題は…、
…のように、四角囲いの「BE」が何か?という問題です。
答えは「イ」の「漏電遮断器(過負荷保護付)」です。
コツは「1つ1つ、正確に憶える」です。
本問が難しいのは、「漏電遮断機には2つある」ためです。
「漏電遮断機」には…、
ノーマルな「漏電遮断機」と…、
先の過負荷保護付の「漏電遮断機」とがあるのです。
図記号もそれぞれに設けられており…、
ノーマルな「漏電遮断機」は「E」で…、
過負荷保護付の「漏電遮断機」が、問題の「BE」といった塩梅です。
「BE」は、過負荷保護付の「漏電遮断機」と、かっちり憶えましょう。
本問で最も間違えやすいのは、「二」の「配線用遮断機」です。
おそらく、数百人の受験生は、ついウッカリと、「BE」の「B」の字を、「ブレイカー」と読み違えているはずです。
「BE」の「B」はブレイカーじゃねえ?ブレイカーといえば遮断器でしょ、的なノリで「ニ」の「配線用遮断器」を選んでいる、ってな寸法です。
ニヤリと微笑する出題者を、私たちは忘れてはいけません。
「配線用遮断機」は、「B」のみです。
配線用遮断機には、余分なアルファベットはなく、単に「B」のみです。
繰り返します。「配線用遮断機はBのみ!」と、フレーズをつけて憶えこんでください。
当該論点は、勉強したときは頭に残っているのですが、時間が経つと、「ハテ、Bはなんだっけ?」となるのであります。
当該なんだっけ?こそ、出題者が当該論点を出す最大の要因であります。
本試験まで記憶の混同が生じないように、「配線用遮断機はBのみ!」と、通勤・通学中に100回は唱え込んで、満員電車なのにあなたの周りだけ空間が生まれようとも、ブツブツ言って憶えこんでください。
選択肢の補足です。
「ロ」は漢字に注意です。
「漏電遮断器」かなと思っていたら、よく読めば、「漏電警報器」となっており、消防設備士の出番と相なっております。
「ハ」の「モーターブレーカ」の図記号は…、
または…、
…となっています。
当該モーターブレーカは、字面や雰囲気から、すぐわかるので問題ないかと思います。
なお、当該モーターブレーカの写真鑑別も、地味に出るので、テキストでおさらいしておきましょう。
本問は、受験生の面子をかけて、絶対に正解しなくてはいけません。
また、先ほど述べたように、試験の中盤から序盤で、記憶の混同が生じる図記号となっています。
「B」は「配線用遮断機」。
「E」は「漏電遮断器」。
「BE」は「漏電遮断器(過負荷保護付)」。
…と、正確に憶えこみましょう。
本問は、本当によく出るので、確実に正解します。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 9:14 AM
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