難易度は「やさしい」。本問は、「ビニルコード」の問題で、ド定番・ド頻出である。何回もテキストを読んで、また、実物に触れて、ポイントを押さえておく。平成28年の後期の筆記試験の第14問の過去問を解説。文系ド素人や独学者向け。
第14問は、「ビニルコード」がテーマの問題です。
本問は、問題文に少々難があります。
問題文には、「移動電線」云々とあるので、「???」となりがちです。
しかし、ふつうの、身の回りにある「電気コード」を思い浮かべればそれでOKです。
「コード」は、小形機器の電源供給用の電線で、移動して使うために曲げやすくしたものです。
言うなれば、電気を通すもの(たとえば、ケーブルなど)は、基本、固定して使うわけですが、例外的に、「電気コード」は動けるようにしている、といった塩梅です。(後述しますが、逆を言えば、電気コードは固定してはいけないのです。)
「移動電線」とは、ふつうに目にする、たとえば、電気アンカや扇風機のコードを指しているだけです。
問題文の前提に引っかからず、ふつうに解答してください。
こんな回りくどい言い方になるのも、出題者側は、正確に用語を使わないと受験生からクレームが来るからです。
本問は、「コード」のド定番論点「ビニルコードは、発熱する機器には使えない」を問うています。
ですから、選択肢から、「熱の出るもの」を除外すればよい、という次第です。
先だって述べたように、「ビニルコードは、発熱する機器には使えない」ので…、
「イ」の「電気トースター」は、「×」です。
「ロ」の「電気コタツ」も、「×」です。
「ニ」の「電気コンロ」も、「×」です。
んなもんで、ビニルコードが使えるのは、「ハ」の涼しい「電気扇風機」と相なる次第です。
先の「イ」「ロ」「ハ」には、「ビニルコード」ではなく、「電熱用コード」を使用します。
万が一、分からない場合、試験テクニックとして、「異色のものを選ぶ」があります。
先の選択肢を吟味すれば、「ハ」の扇風機だけ、用途が違うのがわかるかと思います。
んなもんで、「ハ」を選ぶ、といった次第です。
本問のテーマの「ビニルコード」は、本当によく出るので、必ず正解できるようになってください。
また、当該論点は、「ビニルコードは、固定して使えない」も定番で、加えて、「ただし、ショウウィンドウ内は例外的に、固定できる」も、併せて憶えておきたいです。
ま、文系ド素人でもぜんぜん取れるので、押さえておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月7日 10:36 AM
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