第30回‐総合問題 過去問(令和4年3月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『精算表』の問題。第30回試験の第5問‐総合問題の難易度は「ふつう」。本ページでは、問題全体について、総評的に述べるほか、各設問を解説したページのリンクを掲載しています。また、精算表を解く上での注意事項についても、言及しています。

第5問‐精算表

 ◇問題◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 とはいえ、要注意の問題もあります。

 (5)の「仮受金」の「現場スクラップ」の処理です。

 本問のように、シッカリと問題文を読んで、処理を決める問題は、今後も出題されると思います。

 パターン化した解答をしないよう、問題文をよく読むクセを付けておきましょう。

 んでは、設問ごとの解説ページのリンクを挙げてから、精算表のコツなどを述べていきます。

各設問リンク

 設問(決算整理事項)の解説は、以下のとおりです。

 ・精算表:設問1

 ・精算表:設問2

 ・精算表:設問3

 ・精算表:設問4

 ・精算表:設問5

 ・精算表:設問6

 ・精算表:設問7

 ・精算表:設問8

 ・精算表:設問9

 ・精算表:設問10

精算表は、練習が要る

 設問の1つ1つは、カンタンな仕訳問題なのです。

 しかしながら、仕訳の結果を、解答用紙に、間違いなく転記するのが、実に、難儀です。

 よくある間違いは…、

 ・記入箇所の間違い・・・“枡目”がずれていたりする。

 ・転記忘れ・・・借方・貸方の片方しか転記していない。

 ・転記ミス・・・切った仕訳の数字を、間違って記入している。

 …です。

 こういうミスをなくすには、“表の埋め方”を、何度も練習するしかありません。

 精算表の問題は、慣れさえすれば、「満点」が取れます。

 解答用紙は、公式にて、PDFで公開されています。

 他の問題は、何とでもなりますが、第5問だけは、実地で練習しないと、“絶対に”実力が付きません。

 解答用紙は、3~4枚はコピーして、“ミスをしなくなるまで”、繰り返し練習してください。

自分のやり方を模索しよう

 精算表ですが、大事なのは、間違いのない「自分のやり方」を、模索することです。

 精算表は、方法論が決まっていません。

 んなもんで、自分が最もやりやすくて、ミスの少ないやり方であれば、それで、OKと言う塩梅です。

 いろいろ、やり方はあります。

 設問の仕訳を切ったら、即、整理欄に記入する。

 設問全部の仕訳を切ってから、整理欄に記入する。

 変動のありそうな設問は後回しにして、確定的な設問から、整理欄に記入する。

 やさしい設問・カンタンな設問は即、整理欄に記入して、そのまま、B/S、P/Lもやってしまう。ややこしいものは飛ばす。(こうすると、即、部分点が確保できる。)

 …などなどが、考えられます。

 どれでもいいです。ミスがなければ、それが最上です。

 わたしの場合、「決算整理の仕訳を全部切る→しかし、法人税等はパスする(合わないだろうから)→仕訳や処理に間違いがないかチェック→仕訳を、1つ1つ指差し確認しながら、整理欄に記入する→損益計算→指差し確認しながら、B/S、P/Lに記入」といった感じです。

 わたしは、本当に何回も、書くところを間違うのです。借方貸方がずれている、上下にずれているなどなどで、くだらない失点をしました。よって、「指差し確認」をして、書く場所(枡目)を確かめた上で、転記をしています。こうすると、馬鹿馬鹿しいミスは、格段になくなりました。

 繰り返しますが、自分が最もやりやすくて、ミスの少ないやり方であれば、それで、OKです。

 過去問演習では、正解・不正解も大事ですが、どうすればミスをしないか、ミスをしないのはどういうやり方かについても、研究してみてください。

 んでは、設問(決算整理項目)を見ていきましょう。

 >>> 精算表:設問1へ。


第30回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:新株発行処理

 2問:未払消費税・仮受消費税

 3問:減価償却 直接記入法

 4問:修正後工事進行基準

 5問:手形貸付

第2問:文章問題

 1問:本支店会計

 2問:減価償却 総合償却法 加重平均法

 3問:銀行勘定調整表

 4問:材料評価損

第3問 個別問題

 完成工事原価報告書 T字勘定

 完成工事原価報告書 実際記入

第4問 理論+計算

 理論問題

 部門費振替表

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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