第30回試験の第5問『精算表』の設問6を解説するページです。当該設問は、「貸倒引当金」を処理する問題です。問題文をよく読んで、普通の債権と懸念債権とを整理しながら、処理しましょう。基本レベルです。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
精算表で毎年のように出る問題です。
過去問をシッカリ解いて、要領をつかんでおいてください。
貸倒引当金の処理ですが、「売上債権」を計算する必要があります。
当該「売上債権」ですが、おおむね、完成工事未収入金の決済や、受取手形の貸倒処理などがあって、変動するのが常です。
本問の計算に着手する前に、「受取手形」や「完成工事未収入金」に変動がないか、変動する仕訳がないか、すべての設問をチェックしてください。
さて、「売上債権」ですが、解答用紙をチェックすると、「受取手形」と「完成工事未収入金」の2つがあることがわかります。
「受取手形」には、処理がなかったので、そのまんまの「47000」を使用します。
次に、「完成工事未収入金」ですが、これは、設問5の仮受金の処理で、「10000」の減少がありました。
んなもんで、「693000-10000」の「683000」で計算することになります。
本問の売上債権は、「47000+683000」の「730000」と、相なります。
さて、問題文には、「売上債権の期末残高に対して 1.2 % の貸倒引当金を計上する(差額補充法)。」とあります。
売上債権は、「730000」です。
計上額は、「1.2%」です。
「730000*0.012」の「8760」が計上額となります。
処理は、「差額補充法」です。
解答用紙をチェックすると、T/B上には、貸倒引当金が「7,500」計上されています。
んなもんで、「8760-7500」の「1,260」を計上します。
解答用紙をチェックすると、T/B上には、「貸倒引当金繰入額」の勘定があるので、これを使うことがわかります。
仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、
借方:貸倒引当金繰入額 1,260
貸方:貸倒引当金 1,260
…となります。
以上で、処理が終了です。
落ち着いて、指差し確認をしながら、「整理記入」に、転記してください。
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
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とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
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教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
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100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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