第30回試験の第5問『精算表』の設問4を解説するページです。当該設問は、「減価償却費」を処理する問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
◇問題全文◇
◇解答用紙◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。
おなじみ「減価償却費」の処理です。
問題文のなお書きには、「なお、当期中に固定資産の増減取引は発生していない。」とあります。
期中の減価償却をしなくて済むので、楽チンです。落ち着いて計算しましょう!
問題文には…、
「① 機械装置(工事現場用) 実際発生額 ¥62,000」
「なお、月次原価計算において、月額¥5,000 を未成工事支出金に予定計上している。当期の予定計上額と実際発 生額との差額は当期の工事原価(未成工事支出金)に加減する。」
…とあります。
「月額¥5,000 を未成工事支出金に予定計上」とあるので、今年度の合計計上額は、「5000*12」の「60000」となります。
「実際発生額 ¥62,000」となっているので、不足する「62000-60000」の「2000」を、追加計上することになります。
当該機械装置は、工事現場用とあるので、ゆくゆくは工事原価になる「未成工事支出金」で処理することになります。
仕訳は…、
借方:未成工事支出金 2,000
貸方:機械装置減価償却累計額 2,000
…と、相なります。
②の備品ですが、(本社用)となっています。
「解答用紙」を見ると、ご丁寧にも「備品減価償却費」とあるので、これを使用することになります。(くれぐれも、販管費で処理しないでください!)
問題文の数字を挙げると、「取得原価¥48,000 残存価額 ゼロ 耐用年数 3年 減価償却方法 定額法」です。
残存価額ゼロで定額法なので、「¥48,000」を「3」年で割るだけです。
「48000/3」で、「16,000」が償却されます。
仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、
借方:備品減価償却費 16,000
貸方:備品減価償却累計額 16,000
…と、相なります。
以上で、「4」の処理が終了です。
落ち着いて、指差し確認をしながら、「整理記入」に、転記してください。
当該設問の仕訳は、「こちら」です。
あと、念のために、問題全体の答えですが…、
…こうなっています。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする