本問は『修正後工事進行基準』の仕訳。第30回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。配当金の支払処理です。本問は、建設業経理士2級で超絶定番の「工事進行基準」の処理です。公式を暗記してないと解けないので、キッチリ憶えておきましょう。本問は、過去にない出題なので、復習だけはしておきましょう。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォークを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフを持ったり、配偶者にサヨナラをするときに振る方です。
本問のポイントは、「工事進行基準」の「見積変更」のところです。
多いのは、工事原価の見積変更なのですが、本問では、請負総額の見積変更です。
やることは同じなので、落ち着いて解答してください。
本問ですが、「前期」から「工事進行基準」を適用しているとあります。
んなもんで、前期の工事収益から計算します。
本問ですが、問題文には、「S工事の工期は4年、請負金額¥45,000,000、総工事原価見積額¥37,500,000、前期の工事原価発生額¥7,500,000」とあります。
「工事進行基準」の公式は…、
…となっています。
上記公式に、問題文の数字を入れていくと…、
「45,000,000*(7,500,000/37,500,000)-0」
「9,000,000」
…となります。
前期の工事収益は「9,000,000」なことがわかりました。
さて、問題文には、「なお、当期において得意先との交渉により、請負金額を¥5,000,000 増額することができた。」とあります。
当該記述より、請負金額を修正することになります。
元の請負金額は、「¥45,000,000」です。
増額は、「5,000,000」ですから…、
「45,000,000+5,000,000」
…「50,000,000」となったことがわかりました。
請負金額は、修正後の「50,000,000」を用いて、計算します。
よって、下の画像の…、
…「修正」があるときの公式を用います。
総工事原価見積額は、「37,500,000」で、変わらずです。
んで、前期の工事原価発生額は、「7,500,000」です。
当期の工事原価発生額は、問題文より「11,250,000」です。
最後に、前期の工事収益は「9,000,000」でした。
これらの数字を公式に入れると…、
「50,000,000*(7,500,000+11,250,000/37,500,000)-9,000,000」
「50,000,000*0.5-9,000,000」
「25,000,000-9,000,000」
「16,000,000」
…となります。
当期の完成工事高ですが、「16,000,000」となることがわかりました。
単に収益を認識しただけなので、「掛け」状態です。
んなもんで…、
借方:完成工事未収入金 16,000,000
…と相なります。
相手方の勘定科目ですは、「収益」の「認識」なので…、
貸方:完成工事高 16,000,000
…と相なります。
仕訳をまとめると、答えは…、
借方:完成工事未収入金 16,000,000
貸方:完成工事高 16,000,000
…と相なります。
後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。
本問には、注意事項があります。
本問では、「完成工事高」についての仕訳を求めています。工事原価の仕訳は求められていないので、注意してください。
過去の「工事進行基準」の出題では、完成工事高と完成工事原価の両方が求められることが多いのです。
本問の勘定科目群には、「完成工事原価」や「未成工事支出金」といった勘定がないので、大丈夫ですが、以降の試験では、勘定科目群に先の2つの勘定がひょっこり出てくる可能性があります。
ついウッカリ、過去問演習のクセが出て、求められてないものまで、解答用紙に書かないようにしてください。
先の仕訳に、勘定科目の記号を付与すれば、答えは…、
…です。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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