第30回‐文章問題 過去問(令和4年3月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『材料評価損』の問題です。ちょっと注意しないと落としかねない問題です。パターン学習しかしていないと、思いっきり出題者の罠に引っかかります。「材料評価損」を問うているので、注意してください。今後の出題も予想されるので、「問われ方」を憶えておきましょう。テキストも読み込んでおきましょう。

第4問‐材料評価損

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「やや難」です。

ポイント

 本問で読み落としてはいけないのは、「材料評価損」を問うている点です。

 紛失等の「棚卸減耗費」の処理ではないので、注意してください。

 間違えないためには、まずもって、下のようなボックス図が書くことです。

 

 上記ボックス図の書き方は、暗記しておきましょう。

材料評価損

 

 問題文の数字や指示を、先のボックス図に書き込むと、上の画像のようになります。

 問題文には、「材料元帳の期末残高は数量が 1,200 kg」とあり、んで、「棚卸減耗 48 kg 」とあります。

 ですから、実地棚卸高は、「1200-48」の「1,152」kgとなります。

 次に、材料単価は、以前は「¥320」でしたが、今は「¥280」となっています。

 よって、損は、「320-280」の「¥40」です。

 これが「1,152」kgあるので、「1152*40」で「46,080」が材料評価損となります。

補足‐間違えやすい

 「棚卸減耗」分の「48」kgに、先の損の「¥40」を掛けて、「48*40」の「1920」といった解答をしないようにしましょう。

 また、棚卸減耗費と混同してもダメです。「棚卸減耗 48 kg 」に以前の単価@320を掛けて、「48*320」の「15360」などと答えないようにしましょう。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

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第30回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:新株発行処理

 2問:未払消費税・仮受消費税

 3問:減価償却 直接記入法

 4問:修正後工事進行基準

 5問:手形貸付

第2問:文章問題

 1問:本支店会計

 2問:減価償却 総合償却法 加重平均法

 3問:銀行勘定調整表

 4問:材料評価損

第3問 個別問題

 完成工事原価報告書 T字勘定

 完成工事原価報告書 実際記入

第4問 理論+計算

 理論問題

 部門費振替表

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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