第30回‐文章問題 過去問(令和4年3月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『銀行勘定調整表』の処理です。銀行勘定調整表のおなじみの問題です。仕訳をして表を作るだけの問題です。第2問ではよく出る論点なので、確実に解けるようになっておきましょう。

第3問‐銀行勘定調整表

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

解説

 おなじみ「銀行勘定調整表」の問題です。

 

 まずは、上記のような「表」を書きましょう。

 んで、①から③までの処理をして、記入していきます。

①の処理

 ①の「決算日に現金¥20,000 を預け入れたが、銀行の閉店後であったため、翌日の入金として取り扱われていた」ですが、これは、いわゆる、「時間外預け入れ」です。

 時間が経てば、銀行が入金処理をするので、「銀行側」に「加算」します。

②の処理

 ②の「S社への材料代の支払のため小切手¥35,000 を作成したが、S社にまだ渡していなかった。」ですが、これは、「未渡小切手」です。

 設問の取引の仕訳は…、

 借方:工事未払金 35,000

 貸方:当座預金 35,000

 …だったわけです。

 しかし、まだ、小切手が相手方に行ってないことが判明したので、当該取引は、「なかった」ことになっています。

 よって、当該取引の修正仕訳を行うと…、

 借方:当座預金 35,000

 貸方:工事未払金 35,000

 …となります。

 よって、「企業側」に「加算」します。

③の処理

 ③の「③電気代¥12,000 が引き落とされていたが、その通知が当社に未達であった」ですが、いわゆる、「連絡未通知」です。

 仕訳を切ると、当該取引は、「費用」の「発生」と「資産」の「減少」なので…、

 借方:水道光熱費 12,000

 貸方:当座預金 12,000

 …となります。

 よって、「企業側」に「減算」します。

まとめ1‐銀行側処理

 

 上記①~③の処理をまとめると、上記の表のようになります。

 「銀行側」を計算しましょう。

 問題文には、「決算日現在における銀行の当座預金残高が¥331,000」とあります。

 ここに、①の「20000」を加算すると…、

 未達事項の処理後の数字は、「331000+20000」で「351,000」となります。

まとめ2‐企業側処理

 整理後の残高は、企業側と銀行側で同じになるので、企業側の整理後残高も、「351,000」となります。

 さて、整理前残高を「x」としましょう。

 「x」に②の「35,000」を加算し、③の「12,000」を引いたものが「351,000」となります。

 方程式を作ると…、

 「x+35,000-12,000=351,000」

 …となります。

 「x」で整理すると…、

 「x=351,000-35,000+12,000」

 …の「328,000」となります。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

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第30回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:新株発行処理

 2問:未払消費税・仮受消費税

 3問:減価償却 直接記入法

 4問:修正後工事進行基準

 5問:手形貸付

第2問:文章問題

 1問:本支店会計

 2問:減価償却 総合償却法 加重平均法

 3問:銀行勘定調整表

 4問:材料評価損

第3問 個別問題

 完成工事原価報告書 T字勘定

 完成工事原価報告書 実際記入

第4問 理論+計算

 理論問題

 部門費振替表

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

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 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

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独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

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 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

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建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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