第30回‐文章問題 過去問(令和4年3月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『減価償却 総合償却法 加重平均法』の問題です。建設業経理士2級のド定番論点です。建設業経理士2級の減価生薬では、いろいろな処理が問われる傾向にあります。当該加重平均法も、しばしば出る償却方法です。公式を暗記すれば解けるので、テキストで押えておきましょう。

第2問‐減価償却 総合償却法 加重平均法

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「総合償却法」の「加重平均法」を知らないと解けません。

 遠い叔父のように、ふらっと出題される傾向にあります。

 テキストで確認しておきましょう。

総合償却法の加重平均法

 本問の処理ですが、「加重平均法」での「平均耐用年数」を求める公式は…、

 「要償却額合計/定額法による年償却額合計

 …です。

 要償却額を計算し、次いで、年償却額を求め、割り算をするってな次第です。

要償却額

 3つの固定資産の要償却額は、残存価額がゼロなので、それぞれの取得原価の合計となります。

 計算は、「1,300,000+2,800,000+600,000」の「4,700,000」です。

機械装置Aの年償却額

 機械装置Aですが、問題文には、「取得原価¥1,300,000、耐用年数5年、残存価額ゼロ)」で「定額法」となっています。

 残存価額は、ゼロです。

 当該機械装置Aの年償却額は、「(1300000-0)/5」で「260,000」となります。

機械装置Bの年償却額

 機械装置Bですが、問題文には、「取得原価¥2,800,000、耐用年数7年、残存価額ゼロ)」「定額法」となっています。

 残存価額は、ゼロです。

 当該機械装置Bの年償却額は、「(2,800,000-0)/7」で「400,000」となります。

機械装置Cの年償却額<

 機械装置Cですが、問題文には、「取得原価¥600,000、耐用年数3年、残存価額ゼロ)」「定額法」となっています。

 残存価額は、ゼロです。

 当該機械装置Cの年償却額は、「(600,000-0)/3」で「200,000」となります。

ABCの年償却額

 ようやく、「年償却額」が計算できます。

 上記の3つの計算で求めた数字の合計額は、「260,000+400,000+200,000」の「860,000」となります。

平均耐用年数

 公式は、先に見たように、「要償却額合計/定額法による年償却額合計」です。

 「要償却額」は、「4,700,000」です。

 「年償却額」は、「860,000」となります。

 「4,700,000/860,000」で「5.46511…」となります。

 問題文には、「小数点以下は切り捨てるものとする。」とあるので、「5」年が答えとなります。

補足‐注意事項

 本問は、当該なお書きを読み落として、間違って「四捨五入」しても、「5」に変わりがないので、大丈夫なのです。

 しかし、傾向が変わって、たとえば、「5.“5”658947…」などとなる可能性もあります。

 この数字だと、小数点以下を四捨五入すると、「6」になるので、「×」となってしまいます。

 こういう、「なお書き」に従っているかどうかを問う問題も、出題されそうな感じです。

 問題文をよく読むクセを、今のうちから付けておきましょう。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

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第30回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:新株発行処理

 2問:未払消費税・仮受消費税

 3問:減価償却 直接記入法

 4問:修正後工事進行基準

 5問:手形貸付

第2問:文章問題

 1問:本支店会計

 2問:減価償却 総合償却法 加重平均法

 3問:銀行勘定調整表

 4問:材料評価損

第3問 個別問題

 完成工事原価報告書 T字勘定

 完成工事原価報告書 実際記入

第4問 理論+計算

 理論問題

 部門費振替表

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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