簿記2級合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 日商簿記検定2級の合格体験記です。簿記においても、過去問を中心とした問題演習で試験勉強を組み立てましょう。独学は、テキストと問題集の「良し悪し」で決まります。そのあたりを見極めが肝心です。

 簿記2級の合格体験記です。2級の受験までは、まったく「数字」というものがわからず、帳簿や勘定やらの用語は、彼岸の世界の言葉でした。

 非常なる苦手意識をもっていましたが、問題演習(過去問演習)を試験勉強の中心に据えて、何とか合格できました。

データ的なこと

・受験回数/1回。運がよかったですね。

・受験勉強期間/3週間くらい。

・使用テキスト・問題集/最初は、中央経済社の「簿記講義」というテキストと問題集を利用する。しかし、授業用を前提としてるのか、よくわからない記述が多々あり理解に苦しむ。対して、過去問はネットスクールの過去問を利用したが、あまりの使いやすさに驚く。この過去問がなければ、合格できなかった。

・模試/受けず、というかもう募集してなかった。

・予算/あまり憶えていませんが、安く上がったのは確かです。なぜなら模試を受けなかったからw

体験めいたもの

 「簿記」なんてものは、そもそも受験しようと思うまでは、何1つ興味もなく、内容についても少しも聞いたこともなく、さっぱりわからない分野でした。

 数字も苦手でしたし・・・。ま、自分の知らない世界にチャレンジという意味で、簿記資格をとろうと思った次第です。

 最初は皆目わからなかったので、まずは、3級の勉強から始めました。3級は1週間あれば取れる、と聞いていましたがまさにその通りでした。

 簿記3級は基本的に、仕訳の原則と勘定科目を憶えれば終わりであったので、3級の勉強は難なく終了しました。(ちなみに3級は受けていません。)

簿記にパターンあり

 簿記2級には、商業簿記と工業簿記の2種類の試験科目があります。

 商業簿記は、言ってしまえば、3級の拡大発展版ですので、支障はそれほどないのです。要するに、「つづき」であって、ちょっとしか目新しいものがないからです。

 対して、工業簿記は、新しい科目のために、あまり要領を得ないように思います。オーソドックスにテキストを読み、問題集を解いたのですが、一向に要領を得ない感じがしました。

 で、要領を得ないまま、過去問に進みました。そして、過去問演習にいたってようやく、「簿記の試験勉強」が何たるかがわかりました。

 簿記の問題って・・・ほとんど解き方があるのです。

 確かに、テキストの難解な説明通りに考えながらやれば、解けることは解けるのですが、試験とは時間との戦いなので、解法やパターンがあるのならば、そっちを憶えたほうがよほどに点数になるのです。

 過去問には、ネットスクールというTACから独立した出版社が発行している過去問を利用したのですが、内容は完全に受験向けで、解き方がいろいろと大きな図で解説されており、ようやくわかってきた、という次第です。

 先も言ったように、工業簿記は要領を得なかったのですが、とにかく過去問に出たものだけは解けるようにしておいて、試験会場に向かいました。

 運良く、出題がオーソドックスであったので、無事、合格できました。

 簿記の試験勉強は、「パターン」さえ重点的に学習してしまえばOKというのが基本なんだなぁ、と思ったものでした。

独学ワンポイント

 簿記は、教科書的な理論的なことをするよりも、「慣れ」の比重の方が大きいと思います。

 合格最大の要因も、うだうだとテキストを読み込む以上に、どんどん問題を解いて、びしばし電卓を叩いたことにあるかと思います。

 思考力、理解力、記憶力以上に、「慣れ」ですな。「慣れ」は、上記3つを凌駕します。

 頭でとやかく考えず、とにかく身体に憶え込ませて行きましょう。簿記の合格の秘訣は、「やる」の2文字、「電卓を叩く」の5文字です。

 さて、問題演習を通して、簿記の世界に慣れてきたら、次の課題は、電卓をいかにはやく正確に打つかが重要になってきます。

 計算機の習熟も、合否に大きな影響を及ぼしているので、当サイトの「簿記のコツ-それは計算機」のページでも読んで、正確に、速く打てるようになっておきましょう。

 また、簿記が苦手という人は、「良いテキスト、良い問題集」に使っていないことが多いと思われます。もう一度、自分の教材を見直してみてください

 わたしの簿記2級の合格の遠因も、ややこしくて小難しい中央経済社の教材から離れたことにあるように思います。

追記

 簿記試験にも、難化現象が多々見受けられます。過去問演習だけでは厳しくなってきているようなので、予想問題集等を積極的に活用してください。

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