独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

お悩み枕詞:その1

お勉強の障害は、お悩み事でございます。
いったんココロに悩みの影が生じると、お勉強の努力効率はみるみる下がるのでございます。
お悩みの度合いを、乗数とお考え下さればと存じます。
おなかの周辺という悩み、お悩みレベル1を抱えておれば、乗数は×0.9といたしましょう。
愛する人に振られたのは、お悩みレベル3の×0.7。夜の生活がトンとご無沙汰というのは、人生の難大事、レベルの5、×0.3と致しましょう。
お悩みレベル1なら、100のお勉強に×0.9で、90の効果しか発揮できなくなるのでございます。
要は、せっかくがんばったお勉強効果が、お悩みレベルで左右されるてしまうのでございます。
そこで、独りで出来るお悩み対策をご紹介いたします。
日本語には枕詞という、より一層、感を深め、引き立たせる修辞法がございます。
天の原(あまのはら)といえば、ふりさけ見れば春日なる、といった塩梅でございます。
お悩み枕詞は、「つまらない悩みだが」でございます。
この句をつけると、たいがいのことが馬鹿馬鹿しくなってまいります。
日常生活のこまごまとしたことは、この「つまらない悩みだが」をつけるだけで、雲散していくものでございます。深刻なお悩みには効き目が少ないのが、難点ではございますが。
「つまらない悩みだが、会社の成績が上がらない」
「つまらない悩みだが、女房・子供が帰ってこない」
「つまらない悩みだが、子供がいじめにあっている」
それぞれ、「死にはしないし、なんも担保に取られてないでしょ」「神様がお与えくださった、いい人を見つけるチャンスタイムですよ」「エジソンって知ってる?ある意味、才能があるからでしょ。子供は千差万別。エジソンの母に倣いなさい」てなわけでございます。
「つまらない悩みだが」をつけることで、現状の再度あらためる事ができるのでございます。
「問題の前提に戻る」

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傾き

スポーツも勉強もできる人が、1クラスに1人は居たものでございます。
文武両道でありながら、趣味も話題も豊富な、スーパーマンが如き御人が居たものでございます。
今でもそういう人にあやかっているのですが、振り返ってみると、このような人種の人たちは、非常にバランス感覚が優れていたと思い出すのでございます。
クラス会議やなんらやの取り決めでも、極端な特定の意見に偏らず甲乙論の癖のある論者たちをうまーくまとめ上げていたと考えるのでございます。
「よくできた人」とは、クラス委員になったり、なんらかの長についていたりと、全体のバランスを取れる人がよく選出されていたナァと考え至ったのでございます。
現在でも、身の回りのよくできる人をアレコレと思い浮かべて共通項を考えてみると、バランス感覚にたどり着いたのでございます。
バランス感覚に優れた人は、そこはかとなく、余裕があるのでございます。
日々、お勉強やお仕事、日常の雑務であくせくしているときというのは、なにかに傾きすぎているのでございます。
バランス感覚とは、傾きの敏感になることでございます。
急な仕事や事件で、どたばたして、お勉強に手が付かないことなど日常茶飯事でございます。
知らず知らずに深みに入り、グラグラと前のめりになっているのでございます。
そんなケツが落ち着かないときに、お勉強をしても、ふわふわの上滑りをするがオチでございます。
自分が陥っている状態を意識できれば、「ま、こんな状態なんで、しゃーないね」と深い落ち着きに到達できるのでございます。
自分の現状と、こうありたい状態とを、まずは知ることでございます。
本腰を入れられない、と意識できれば、そんなときでもできるお勉強に気づくものでございます。
一本調子では、同じ時間を確保できないものでございますから、そのためのバランス感覚なのでございます。

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明日もある

お勉強は、毎日やらないと効が薄いのが玉にキズでございます。
1日でドカンとこなしても、苦労に見合うものはないのでございます。
調べごとや資料作りなどは、一気にドカンと済ましたほうがよろしいのでございますが、お勉強には当てはまらないのです。
お勉強に大切なのは、連続性でございます。
次に、いかように続けていくかが大切なのでございます。
今日のお勉強を、明日にどのように続けるか。
日々のお勉強を、次週にどのように反映させるか?
週単位のお勉強を、月々にどう影響させるか?
時間意識を持って、お勉強を進めていくことが肝要でございます。
お勉強の基本単位は1日でございます。
今日やる1日があるからこそ、明日に、あさってに繋がっていくのでございます。
わたくしは、時間がなくても、テキストや問題集を1ページだけでもすすめたり、それすらできなければ表紙を撫でたり、または、もくじをパラリと見たりするのは、お勉強には「次」があるからでございます。
1日でもなーーんもしないでおくと、そこに空白が生まれるのでございます。
今日のワタシは、昨日のワタシの連続である。
このような哲学めいたお言葉がございます。
毎日決まった時間に寝起きする人は、昨日寝た時間に寝ようとポンヨリするし、昨日起きた時間にパッチラ起きようとするのです。
毎日6時に起きる人は、休みの日でも6時に目が醒めますし、次の日が休みでも、いつも寝る時間に寝ようとするなのでございます。
なんもない空白から、何らかの行動を起すのは、それだけでしんどいのでございます。
いわんや、ややこしや〜ややこしや〜のお勉強でございます。
今日のお勉強は、昨日のそれを取っ掛かりに行動化され具現化するのでございます。
1日の空白ができると、次の日のお勉強は、その空白を埋めることに費やされるのでございます。
少しでも進めてさえおれば、このゼロの空白の抵抗が、劇的に小さくなっているのでございます。

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