独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

世は半値八掛二割引

世は、たいがいが多く見積もられているものでございます。
例えば、不安でございます。
今気にしていることの8割は、まず実現しないものでございます。
病気や大怪我、事故に遭わないだろうかと心配しても、ほとんど遭遇しないものでございます。
おなかが冷えたり、財布を忘れてレジで往生するくらいが関の山でございます。
世間に流布されるウワサや伝聞の類も得てして、多く見積もられているものでございます。
人のうわさなど、面白おかしく語られるうちに大きく膨らむものでございます。
半値八掛二割引と申します。そのくらい割り引いたのが、真実の姿、実体であるという古人の言でございます。世の御婦人の御顔に当て嵌めれば理解千里を走るかと存じます。
人間の認識とは、ズレがあるものでございます。大きく間違ってはいないが、すこしく過っているものなのでございます。
それを如実に感じるのは、お勉強のムズカシさでございます。不思議なもので、受験生のときは難しく難解に感じるのに、合格した途端カンタンに感じるから現金なものでございます。
我ながら、見方が甘いものよのぅと振り返っては思うものでございます。コレまでの多く、そんなに気にすることも考えることもなかったのに、と。
世の過ぎし事に、この割引率「半値八掛二割引」は適するものでございます。
旦那や嫁、友人同僚上司部下、「アレをしてくれない、コレをしてくれなかった」と恨み辛みをする前に、半値八掛二割引。
計算してみれば、そんなことやるハズもなし、大きく買いかぶりすぎていた自分を発見するものでございます。
逆に、アレもしてくれてる、コレもしてくれてると感謝の念すら憶えるのでございます。他人の気働きを買うなかれ、でございます。しかも無給、チップもない間柄でございましょう。
生きるとは、面白きなき世を面白くするもの、ある維新の志士の歌を思い出したわたくしでございます。

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努力は株価の如く

努力というのは、すぐに血となり肉となるものではございません。
努力の結果とは、投下に応じて正比例するものではないのでございます。この点、恋とよく似たものでございます。あんなに尽くしたのに、あんなにプレゼントしたのに。
ま、勉強の努力は一応の成果になるので、そこは違って救済はあるのでございます。
努力は、以下風に語られるかと存じます。
コツコツやる、焦らずやる、飽くことなくやる。
そうでしょうか?
努力は堅実と語られますが、実はそうではないのでございます。
努力と実力の伸びは、株価の如しなのでございます。
ずーーと平行線、またはやや下降気味というのが、努力の真実の姿なのでございます。
しかし、ときにぽーーんと天井を抜けるように上昇するのが、実力の真の姿なのでございます。
そして、また、ずーーと横ばい下降気味になって、しかしときに間欠泉のように跳ね上がるのでございます。
努力しているときは、改善が見られなかったり徒労感ばかりであったりします。
読んだハナから忘れたり、やったソバから間違っていくものでございます。ハナソバ。どこぞのにゅーうぇいぶラーメンに出てきそうでございます。
まあ、結論からいえば結果的に憶えてしまう、できてしまうものではありますが、お勉強中の者にとっては、あまり気分のいいものではありません。
努力とは、単にいえば、やるだけなのでございます。そこに、進展や伸びや成長を期待するから、その分、気が重くなるのでございます。
努力とは、実力の伸びや改善が見られずともやるのが、「努力」のなにふさわしい作業なのでございます。
おそらく、今投下されし努力は、わたくしたちの知らないところに蓄えられ、ある程度に溜まると勢いよく表面に浮き上がってくるものであろうと、ある日の日記に書いたわたくしでございます。

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できることから手をつけて

「あ、だめだ」とひと目でギブアップ寸前のときもあるのでございます。
新しい章に入るときはみな不安でございます。
その不安が的中し次章がとびっきり難しいときも、そらあるわいなぁ、というわけでございます。
難しい箇所は、ひと目でわかるものでございます。
専門用語、語句がずらりと並んでおり、それはもう壮観でございます。踏んだり蹴ったり泣きっ面に蜂ウンザリしてたらトイレも使用中な如し。
その上、見たことない漢字もそこかしこにトッピング、ああ、ヤレヤレと脱力するものなのでございます。スーツにガムがつきし脱力感を思い起こしくだされ。
こうなると、身動きが取れなくなるものでございます。土日の四条河原町に、車で乗り込むようなものでございます。「これ動きまへんで」
ま、このように難しい箇所でも進めなければならないのがお勉強でございます。そして、それを乗り越えることが生きる上での勉強にもなるのでございます。
答えから申しますと、難しい箇所はできる箇所から手をつければよいのでございます。
まずは、勉強予定を変更し、やる量進める量をグッと減らします。難しい箇所と知っていながら、これまでと同じペースで進むわけありません。
そして自分のできそうな箇所を探すのでございます。
「千里の道も一歩から。ローマは一日にして成らず。どんな建物も一個一個のレンガの集まり」などなど、ありったけの格言用意して、一字一句、最初から鉢巻巻いて読み進めるのもようございましょう。
または、いきなり問題集を見、問われている場所だけやるのもようございます。
接続詞に〇をつけ主語動詞述語を把握、難解文章の下ごしらえもようございましょう。
できそうなことを探すのでございます。
難しいのに、なりふり構わず突撃するのは匹夫の勇でございます。そして、匹夫は失敗負けてウジウジ言い出すものでございます。やる前からわかってるやないかと。
最終的にできるようになればいいのですから、「これむずかしわー」と思ったら、いったんは深呼吸、難敵あらわる今こそ発奮!弱いトコ・できるトコから棒きれでつっつくが如き進め方が上策であろうと、思うわたくしでございます。

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