独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

まずは区切って3ページ

お勉強とは、その名のとおり強いるものでございます。
ですから、どうしても喜んでやるとはいかないものでございます。気乗りはしないものでございます。人事異動発表の帰り道のようなものでございます。さえない成績表を貰いしあの日を思い出せばよかろうかと存じます。
お勉強に弾みがないときは、ひとつ取っ掛かりでも作ってから本腰を入れるべきなのでございます。
机の前に座るやいなやパッとテキストを開きすぐさま勉強にとりかかる、という剛の者もいることはいましよう。
しかし、わたしを含めてたいがいの人は、机の前に座っても鉛筆を削ったり日記を書いたり、耳掻きをしたり不足文房具メモを作成し、手帳にアレコレ書いてから、勉強を始めているものでございます。
勉強とは内面の作業なので、いきなり取り掛かれないものなのでございます。
スポーツの世界では、練習法はある程度確立されているものでございます。
しかし、こと勉強にいたっては、ほとんど意識されていないのでございます。
体育の授業では、柔軟体操がありました。それもそのはず、急にカラダを動かすと怪我のモト・事故のモトだからです。
お勉強も同様でございまして、準備運動をしてカラダを暖めてから、「さーて、いっちょやったるかな」となればいいのでございます。
準備運動にちょうどいい分量は、テキストなら3ページ程度、問題集なら1問あたりでございます。
進めるところをザックザックと目を通したり、復習がてらに前に戻るとよいのでございます。
いきなりわっしわし進められるのは好調なときだけでございます。ほとんどは、ぺらぺらページをめくりながら調子を整えてからのお勉強なのでございます。

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1回では

1回やっただけでできると思うな、というわけでございます。
育児指導、嫁の教育、旦那のしつけと同様なのでございます。ここで食べちゃダメでしょ。
問題演習は、繰り返しが前提となっているのでございます。
暗記中心の資格試験では、「繰り返す」しか点数をとる手段がないと思し召せ。物分りの悪い旦那には回数でございます。言ってもわからぬ奥方には見ざる言わざる聞かざるでございます。「黙り込み言わずにまかす嫁小言俺も言いたい事はあるのよ」
数冊の問題集するよりも、はっきりいって1冊だけをミッチリ何度もやりこむ方が、点数は稼げるのでございます。
もっといえば、点数の高低がなくなりコンスタントに点数が取れるのでございます。
2度3度が当たり前の世界なのでございます。
まずそこがわかっていない人が多いのでございます。
「できない」のでなく、やった量が少ないだけなのでございます。
そしてやった量はやればやるほど合理化して、かかる時間が短くなるのでございます。
そして「量を稼ぐ」には、秘密がありまして、一定の量を超えると楽になるという事実でございます。
最初はなにをいってるのやらワケワカラン、解説追うのもめんどくさいものでございます。
しかし、それは最初の2.3ヶ月だけの話でして、峠を越えると幾分楽に読める解けるようになるものでございます。
ずーーとしんどいわけではないのでございます。
解ける喜びが、わかる喜び・できる喜びが生まれるのでございます。
楽しさや張り合い、達成感その他もろもろが学習のメンドクサを昇華するのでございます。
焦るなんたらは儲けが少ないと申しますが、焦って止めることが一番損なのでございます。
しんどくなったら「いまは山道、登山中」と思うがよいのでございます。峠まで、一歩一歩進むのでございます。

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章ごとにもはさんどく

目に見えるものでないと励みにならないのでございます。
往年の名マラソンランナーは、走るコツをこのように申しております。
「先やゴールを目指すのでなく、一番近い電信柱、そして次の柱を目指すと楽ですな」と。
先だっては、今日のお勉強箇所にしおりを挟むべし、さすれば終わらせる実感が持てるだろうと申しました。
ゴールが見えていないと、勉強はダレダレになるものでございます。5分の休憩が1時間になることなどザラでございます。
ですから、きちんと今日の終了地点を明確にしておかないと、スグにわき道にそれてしまうのでございます。お菓子とかテレビとかネットとかマンガとかスパイダソリィティアとかアクセサリ→ゲームとか。
お勉強の工夫には、さまざまございますが、しおりを使った工夫をもうひとつ述べたく存じます。
本当に簡単でございます。章ごとにしおりを挟むのでございます。
そして1章終わるごとに、破るなり捨てるなりしていくのでございます。
ちなみにわたくしは、書き損じのメモを短冊に切って挟んでおります、遠慮仮借なく、出されずじまいの恋文なみに破り捨てているものでございます。
しおり目印をはさんでおくと、勉強中にふとイヤンになっても、「この章もあとコレだけか」と思って励みになるものでございます。
今、これだけやったらガマンできるなぁと思えるものでございます。
近くに目標となる目印を作っておいて、やる気のブレを防ぐのでございます。
やるぞやるやる、という1本調子のやる気ではなく、「ここまでやろう」のやる気のほうが出しやすいものでございます。
大きな木は、すぐには燃えませんが、薪にしたら燃えるのとおなじ理屈でございます。

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