独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

言葉は佞者のもと

「お前はことわざで生きているのか?」といいたくなるものでございます。
口だけでアーダコーダいう人のことでございます。
孔子様は、自分で本気にもしていない正論を吐く者を最も憎む、とおっしゃいました。
(子曰く、この故にかの佞者を悪む(にくむ)と。−先進編
耳のここちのよい言葉、反論できない正義の言葉、自分自身で言うためになる言葉は、裏を取ってからでないと危険でございます。
そっくり自分をだましてしまうからでございます。
ウィル・スミス親子主演「しあわせのかたち」という映画がございます。「まさか、そんなものがあるのかしらん?」とフラフラ題名だけに魅かれたわたくしでございます。
この映画、まさにわたくしような独り身で不幸せな人を引きよせる誘蛾灯タイトルでございます。まさに世はタイトルのみ。
結論からいえば、この映画はクソでございまして、「自己愛のかたち」にでもしとけよ、と配給のソニーピクチャーに毒づきながら帰ったのは言うまでもありません。
ま、黒澤明監督は、どんな映画でもいいところがあるといってましたので、「配給がソニーのときは要注意」「タイトルに惹かれたときは要注意」という格言を血を流して得たわたくしでございます。
そもそも、しあわせに形などないと思っているのに、なに期待してんだか、と己を欺きし自分を酒の肴にしたものでございます。
とまれ、今シックリ来る言葉の逆を追うべきなのでございます。
「がんばろう」なら、「がんばらない」を考察してこそ、意味を持つのでございます。
「がんばらないで済ますには」などなど、アレコレ考えるうちに皮膚感覚の持てる言葉にたどり着くのでございます。
「ガンバロウガンバロウ」なんて題目を唱えるのら、法蓮華経と唱えておくべし、といいたいのでございます。功徳はタップリと保証してくれます。
真理は今の言葉の逆でございます。裏を取ってこそ、突破点を見出すのでございます。
経費削減といわれたら、どこの経費を上げればよいかを、つまりどこに更にお金をかければいいかを、人は考えたほうがトクなのでございます。

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コアな15分

15分という時間は、短いながらも多くのことができてしまうものでございます。
お米を研いで御飯の用意ができます、肴が一品できます、きゅうりの酢味噌和えくらいはできます。
洗濯物もたためるし、クリーニングの手配もできます。アレでアレな確認の電話や報告、企画書のネタ集めから報告書の下書きまで、やろうと思えばできるのでございます。
わたくしたちに必要なのは、「やろう」という気持ちだけなのでございます。
やってみたらだいたい15分でカタが付くものでございます。完遂できなくても、見通しくらいは立つものでございます。まあ1週間くらいかかるかな。
お勉強も同様でございまして、結局はやろうという気持ちだけなのでございます。
お勉強で億劫の代表は復習でございます。見直すつうのは、やはりめんどくさいものでございます。
見たことのあるものを見返すのは絶対的にめんどくさい。再読の価値なきダメ小説、昔の若いときの日記を読むようなけだるさがあるものでございます。
復習が根付くまでが、お勉強は大変なのでございます。
根付かない人は、多くの時間を割かず15分だけ集中を保たせる決意で臨むとよいのでございます。
復習でのちのちに血肉となるのは、計ってみれば平均15分弱の作業で、残りの時間は記憶をなぞっていたりするだけが多いのでございます。集中した15分の作業で、その他の多くの作業が成り立っていくと思うのでございます。
15分できるようになって5分づつ伸ばしていき、最後には2時間3時間の過去問の一気学習ができるようになるのでございます。
15分だけ、重要なことだけやろう、という限定された気持ちが、ちょっとだけ耐える忍耐力を生み続けるのでございます。

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幸先悪い文具あり

お勉強のお供は、文房具でございます。
文房具をアレコレ揃えるのは、小物が好きな人にとってはたまらないかと存じます。
文具店や画材店には思いもよらない文具があって、ブラ見でも楽しいものでございます。ちなみにわたしは、赤鉛筆はダーマトグラフを使っております。なめらかに書けぶっ太いので手放せません。家に3本はストックするほど。
ま、文房具に興味のない方でも、お使いになる文具に無造作である事はお避けくださいと申し上げます。
文具は実用重視でなければなりません。ですから、不具合の文具にあたれば即断にお捨てになることをご助言いたします。
わたしが最も忌むべきは、時々書けなくなる文具でございます。
あるときは書け、あるときにはインクがでなくなるボールペンを最も憎みます。発見次第、ゴミ箱に投げ捨てるものでございます。
というのも、仏の顔も3度まで、いや単にけち臭いのですが、以前のわたくしは捨てるのがもったいなく、長く取っておいたのでございます。。
ときどき書けるから置いておこう、というわけでございます。
しかし、このような文具は必ず大切なときに使用不能に到るのでございます。
大切な用件の電話でメモ書きしなければいけないのに、不具合ペン。カチーン!!とくる瞬間でございます。
めったにないメモの機会に遭遇するのが、この不具合ペンなのでございます。
せっかくの良い縁も吹っ飛ぶほどのトサカぶりなのでございます。なぜチャンスに立ち会っているのにむかつかねばならないのか、というわけでございます。
色が薄い、にじむ、乾かない、ときどきでない、などの不具合のペンは、即断にお捨てくださいまし。
もったいないと思うと必ず再度、同じ目にあってむかつかなければならないのでございます。
キチンとした道具、使える道具だけ揃えておくべきなのでございます。
調子の波に乗り勉強が進む好調時に、この不具合文具はニョッキリ顔を出してくるのです。
または、かばんに紛れ大事な会議のときにナゼだか手にしているのでございます。
もったいないのは、ペンではないのでございます。そのむかつく時間なのでございます。
今となって、なぜ職人が道具の手入れを怠らないのか、不具合ペンを前にして思ったわたくしでございます。

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