試験勉強というのは、やはりテキストと問題集を相手にするものでございます。
無味乾燥なものでありますが、嫌味湿気のある上司や配偶者の顔を見るよりかはマシだわ、という人もおられるかと存じます。
資格試験は、えてして記憶量で決まると申しますが、問題はこの記憶なのでございます。
記憶は、どうしても理解度によって変わってくるのでございます。
単的にいえば、「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時」をそっくり憶えよといわれても、そっくりそのままでは時間がかかるのでございます。
多分、憶えられません。
そこで、観音さんが修行をしていたとき、といったように、文章の主語ー述語を分けたり、節をつけて読み上げるうちに理解にいたるわけでございます。
もとが理解できれば、グッと憶えやすくなるものでございます。
あまり語られませんが、読む力は記憶と密接に関係があるのでございます。
理解度に直結するからでございます。
丸暗記・クソ暗記は、力技でありまして、若いときだけ通用できる技なのでございます。
読解力は試験攻略の重要な要素であることにお気づきくださればと存じます。
当の本人の読解力が落ち込んでいれば、いくら世間一般がこのくらいでできるといっていても、時間はもっとかかるものでございます。
そしてこの読解力は、一朝一夕では身につきません。
一生懸命、試験勉強に打ち込んでも進まないようであったら、読解力の不足かと存じます。
古本屋か図書館に赴き、昔読んでいた小説などからリハビリをするがよいでしょう。
実は、読解力というのは、読んでもらうのを前提としている新聞や雑誌を読んでいてもつかないものでございまして、鍛えていないと予想以上に落ち込んでいるものでございます。
読む作業が円滑なると、お勉強が変わってまいります。
読むことも、お勉強でございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年9月12日 10:26 AM |
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甘い言葉に弄されるのは、恋と色だけでよかろうと存じます。
恋や色の道以外では、だまされないようにしたいものでございます。
いや、単的に申しますと、恋と色だけにはだまされるが華なのでございます。
資格試験にはよく、「〇週間あればできるよ」とか「〇か月で可能」という、まことしやかな期間が語られるものでございます。
おそらく、一般人を想定しての数字でありましょうが、この「一般」ほどよくわからない概念もないのでございます。
試験業界での常識、それは「一般常識」が1番手ごわい、ということでございます。
一般常識や一般教養の試験科目が、最も難しいのでございます。
公務員試験はもとより、ほとんどの試験において専門科目は点差がつかないと申します。
こうした試験の合否の境は、実のところ、一般教養・一般常識でいくら点数できるか(失点しないか)にかかってくるのでございます。
ですから、〇〇試験と銘打たれていても、試験の主役は専門科目ではなく、常識科目に移っていることが多々なのでございます。
試験での一般とは、実にハイレベルな「一般」になっているものでございます。
「コレコレ」くらいでできる、といわれていても、当の本人にとっては「一般」と天と地の開きがあるものでございます。
一般を過信しないことでございます。
一般というのは、実際の「みんな」ではありません。
ごく特殊の、限定されたモデルであることを知っておくと、気楽になるものでございます。
まわりの数字をあまり気にすることなく、自分のできることを着実にこなしていけばよいのでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年9月10日 10:55 AM |
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気分が乗らないときは、まずは身のまわりからでございます。
いまお勉強している環境がどうなっているかでございます。
わたくしは、お勉強の場所を変えるよう、と度々申しております。
その理由のひとつは、自室より外の方が片付いているからなのでございます。
えてして勉強場所というのは、散らかるものなのでございます。
秀でた職人は、道具の整理整頓にうるさいと申します。
整理整理を小うるさく言うのは、作業に集中するためでもあります。
人間、どうしても周りの影響を受けているものでございます。
灰色の一色しかない部屋に閉じ込められると、精神に失調をきたすと申します。
部屋の色ですら、わたしたちは知らず知らずのうちに影響を受けているのでございます。
いわんや、まわりのぐちゃぐちゃをや、でございます。
読みかけの雑誌やフリーペーパーの類が山積みされていないでしょうか。
カードの利用証や明細、ダイレクトメールの類は散乱していないでしょうか。
単に見るか捨てるかだけの、準ゴミは集中の妨げになる代表でございます。
本人の知らないうちに溜まっていく、お邪魔虫でございます。
同じような、変わらない環境だと思っても、ざっと見回せば予想外にぐちゃぐちゃであったということは多いものでございます。
ぐちゃぐちゃは、雑音、雑韻、雑念を生みます。気にしないようにしても、人間は環境から影響を受けているものでございます。
集中とは、そういう「雑」なものから、いかに身を遠ざけるかの技でございます。
集中できないなぁというときは、さっさどこかをこぎれいに片付けることでございます。
15分もあれば、掃除のひとつは終わります。
お勉強前か、お勉強後でもよろしゅうございます。準備運動、クールダウンのお片づけでございます。
ざっと片づけすればピシッと気も引き締まるものでございます。
| カテゴリー: 過去のススメ | | 2007年9月10日 9:19 AM |
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