独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第2種電気工事士2015・候補問題‐1:NO.1はイロハで死ぬ。指差し確認最低3回

結論から言うと、候補問題NO.1はかなり落ちやすい部類の問題なので、「指差し確認最低3回」で確実に接続する、です。

候補問題の1は、一目見ると、シンプルな配線でカンタンそうですが、全然違います。

実は“ぞっとする”問題で、候補問題の中でも、ウッカリして落ちる「魔の問題」かと思います。

本試験にて、当該「鬼」が潜むNo.1に当たったら、ギンギンに要注意です。

「鬼」は、赤丸のイ・ロ・ハのスイッチのところに、います。

当該3つのスイッチの『接続』が、できるかどうかで、合否が分かれると思ってください。

スイッチが「2つ」はカンタンなんです。

しかし、これが「3つ」になると、難易度は破滅的に跳ね上がり、接続を超絶に間違えやすくなります。

器具やケーブルを1つの組み込む際は、かなり時間も押していて、(アアもうこんな時間)的に、“焦りやすく”なっていて、線がゴチャゴチャしていることも手伝って、スイッチと対応していない器具と接続するミスを犯します。

スイッチと器具との接続を間違えると、「回路間違い」となって重大欠陥を取られて、即落ちです。

また、接続を間違えてやり直すにしても、結構時間がかかるために(焦りで手が震えます)、終了時間が来てしまい、最悪「未完成提出」で、落ちることになります。

憶えておきましょう。「NO.1はイロハで死ぬ」と。

当該イロハの3つスイッチと、イに対応の引掛シーリング・ロに対応のランプレセプタクル・ハ対応のライトと、各スイッチとの『接続』は、全13候補問題の中で最も、慎重に作業しないといけません。

イロハスイッチ攻略

まず、イ・ロ・ハの各部分にケーブルを結線し終わり、同様に、枠組みにスイッチを取り付け、後はもうスイッチと器具とを接続するだけの段階になったら、まずは「深呼吸」です。

最初に着手するのは、中間の3心をはさまない「イ」の引掛けシーリングの接続からです。

で、リングスリーブなりコネクタで接続する際は…、

「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!

「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!

「スイッチ“イ”」と「引掛“イ”」、ヨシッ!!

と、スイッチの電線と器具のそれとを、3回指でたどって対応していること確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。

次は、「施工省略」で何も付いてないので混乱しにくい「ハ」です。

「スイッチ“ハ”」と「3心○色」、「省略“ハ”」、ヨシッ!

「スイッチ“ハ”」と「3心○色」、「省略“ハ”」、ヨシッ!

「スイッチ“ハ”」と「3心○色」、「省略“ハ”」、ヨシッ!

と、スイッチの電線と、中間の3心の電線と、器具のそれとを、3回指でたどって対応していること確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。

最後は残った「ロ」。

「スイッチ“ロ”」と「3心○色」、「ランプ“ロ”」、ヨシッ!

「スイッチ“ロ”」と「3心○色」、「ランプ“ロ”」、ヨシッ!

「スイッチ“ロ”」と「3心○色」、「ランプ“ロ”」、ヨシッ!

と、先と同様にスイッチの電線と、中間の3心の電線と、器具のそれとを、3回指でたどって対応していること確認してから、ギュッギュなりズッポズッポと接続作業を施します。

っとこんな風に、指差し確認を3回して、接続するという次第です。

他のページでも言っているのですが、「本試験は本当に特殊な時間」で、普段なら絶対に間違わないことをやりかねない“時間”です。

だから、練習で1度も間違わなかったことを、本試験でやっちゃう可能性は『大』です。

ですから、念には念を入れて、「指差し確認を3回」し、100%確実に接続する寸法です。

逆を言うと、器具作りやケーブル取り、スイッチ取り付けでは混乱しないんです。普通だから。

混乱するのは、『接続』とだけ憶えておけば、無用な焦りやミスは生じないと思います。

後は蛇足ながら…、

最初のうちにやるのが、「連用枠」の上下を“無視というか、存在そのものを忘れる”ミスです。

「スイッチ」は、配線図の通りに取り付けないとダメ(間違えると多分重大欠陥)なので、上下を確認してから取りつけ、お手本どおりになっているかどうかを確かめてください。

わたしこれやりました。枠に「上」ってあるんや、みたいな。

そして、施工省略です。

施工省略の部分(青丸のところ)は、「手順化」しておきます。

技能試験では、「施工省略」のほかに「他の負荷へ」という形式もあり、やることは変わらないのですが、本試験というあの緊張する時間だと、「アレ?何するんだっけ?どうやってケーブル切ったっけ?皮膜は取るんだっけ?」などと、パニックに陥る可能性があります。

個人的には、練習中にこれでパニックになったことがあります。

無用な焦りはミスの元。

1ミスが重大欠陥の元。

「施工省略」と「他の負荷へ」の場合のやることを、明白に「手順化」しておきましょう。

最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが…、

先のページで述べなかったものもあります。

たとえば…、

ホーザン 合格クリップ」や、

ホーザン 合格ゲージ P-925」や、

ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。

絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

民法の勉強は管理業務主任者で

今となっては昔の話ですが、かつて、民法の勉強に“丁度よかった”と言われていたのが、宅建と行政書士でした。

そう、かつての両試験は、今と比べると遥かにやさしい出題であったのです。

出題の大半は、①基本的な条文知識か、②代表的な判例知識で、本当に法律初学者に適した内容であったのです。

一時など、“国家公務員試験の力試し”として扱われていたくらいです。

しかし今では、両資格とも、難問化の波に襲われ、加えて、専門的な出題も増えたため、そうそう簡単には受からない資格となってしまいました。

応じて、民法の難易度は、かつてと比較にならないほどに、上昇しました。

以前なんて、「債権の譲渡」に債務者の同意はいるか?で1点取れたくらいです。

今では、1つの選択肢がつぶれるかどうか、くらいになっています。

言うなれば、かつてのように、法律の初学者の「入門」にはならなくなっているという塩梅です。

もちろん、しっかり勉強したら、初学者でも理解できないことはありません。

しかし、『壁』が大幅に高くなったのは、事実です。

では、じゃあ、「民法の勉強」で手ごろなものはないか?という寸法です。

その答えが、「管理業務主任者」という資格試験です。

管理業務主任者は、マンション管理に深く関わっている資格で、一定規模のマンション管理業者に設置が義務付けられています。

宅建が、一定規模の不動産業者に設置が義務付けられているのと、同じ“システム”な寸法です。(管業は宅建のパクリなどとはいいませんが、大きく参考にしたことは否めないでしょう。)

ま、資格そのものの説明は「管理業務主任者 独学資格ガイド」に委ねるとして、管理業務主任者の試験について、述べておきます。

管理業務主任者の試験科目に、民法があります。

しかし、出題は、到って基本的な問題が多く、頭を抱えるものではありません。

管理業務主任者固有の論点もあります。たとえば、マンションの管理でとても重要な、管理費や修繕積立金の徴収ですが、これらの金銭債権は「定期給付債権」であり、他の債権と比べて時効が短くなっている云々です。

身に憶えのある方もおられるかもしれませんが、一度でも管理費等の支払いが遅れると催促の電話や手紙が『山』と来ます。

これは、管理費等の債権が、他の債権に比べて時効が「5年」と短いのを受けた、正しい管理行為なのです。

まあ、ややこしいのはこのあたりで、他は、かつての、宅建や行政書士で問われていた、基本的でオーソドックスな民法知識が問われます。

このため、民法の基礎基本的な内容を修めるのに適した試験となっています。

管理業務主任者では、民法以外に、区分所有法の出題があり、「一般法と特別法」の関係を押さえるのに有意義ですし、「標準管理規約」という、法律の契約への落とし込み過程が見える科目があるので、実践的法律解釈とでもいいましょうか、より現実に即した法律の勉強が出来る点で、とても優れていると思います。

管理業務主任者の合格率は、30%~40%台なので、がんばれば「合格証書」というご褒美ももらえるので、励みになります。

下手に法律入門書を読んでも、法律の知識はそう身に付きませんが、「試験」を絡ませると、憶えは大変よくなります。

管理業務主任者自体は、そう求人数もなく汎用性にも欠けるので、宅建に比べるとアレですが、それでも必置資格なので、取っておいて損はありません。

宅建だと何だかなーという方は、管理業務主任者から挑戦してみるといいかと存じます。

士業系資格を考えているなら、前・中に日本政策金融公庫

結論から言うと、独立開業系の国家資格の取得を考えているなら、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)の事業計画書や現況報告書、創業計画書といった各PDFは目を通しておこう、という寸法です。

なぜなら、当該PDFには、試験勉強や本試験以上の難敵が、そこに待っているからです。

試験というのは、難しくても、だいたい受かりますし、受かっていきます。世の中に合格体験記が、腐るほどある所以です。

普通の資格なら、受かって合格証書なり免状を受け取ったらそれでおしまいです。

しかし、たとえば、税理士やら社労士やら行政書士やらの独立開業系国家資格で問題なのは、合格以上に、合格後にいかに顧客を見つけるか・確保するか、です。街の中に「○○士」の看板が氾濫しない所以がそこにあります。

当該日本政策金融公庫のPDFが優れているのは、それらを軽く目を通しただけで、『資格と自分』とをまざまざとイメージさせるからです。

先のPDFの中で、一番重要なのは『主要取引先』の欄です。

今現時点で、どれだけ、埋められるでしょうか?

今現在で、「候補」というか、潜在顧客というか、伝手というか、当てというか、頼もしい親戚の名前で埋まらないなら、合格後も間違いなく埋まりません。

そして、『創業計画書』や『事業計画書』です。

士業といえども、事業には変わりありません。で、ならば、あなたは何をやろうとするのか、です。

生き残っている士業の方は、やはり、賢いし努力をしているし、これまでにないサービスや切り口で、事業を展開しています。一口で言えば、商売人です。

消えていく人は、まあ、『これ』といったアイデアも展望も計画も、そして、熱意もない人です。一口で言えば、サラリーマンです。

別段、自己啓発や自分の勉強として、資格の勉強をするのは構わないのです。わたしもこの口だからです。

しかし、独立開業系国家資格の大半の就職先は、当該国家資格の業界くらいしかなく、「士業系資格を、就職や転職目的で取るのは考えもの」でも述べているように、一般企業からの求人はあんまり当てになりません。

正直言って、地域差や求人のタイミングからすると、「一般企業からの求人はない」と考えておいていいです。

絶対数がそもそも少ない上に、そうそう自分の住んでいるところと、待遇等の条件が合致することなど、ないからです。

もっと言えば、「よほどの経験と知識と能力を有した、企業が涎を流すほど優秀な人材でない限りマッチしない」のです。

独立開業系国家資格は、その名の通りに、「独立」して「開業」するくらいしか、役に立ちません。

受けてみようかという決意の前に、そして、試験勉強の中途で、最低1回は、日本政策金融公庫の「融資のご案内」を見ておきましょう。

かつての、開業してがんばればうまくいった、幸せな時代は過ぎ去っています。

受験生のときから、『顧客』の問題をリアルに把握している人と、そうでない人とでは、『大差』が生じるかと思います。