独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

大掃除のひどい油汚れは、重曹をクレンザー風に使う

換気扇の油汚れに重曹を」の続編です。

大掃除の最大の敵が、台所の油汚れで、とりわけ、換気扇のそれは、配偶者並に手強い汚れです。

基本的に相手にしたくありませんが、年に1度くらいは、立ち向かわねばなりません。

先の記事では、重曹を水に溶かしてスプレーすると、油汚れは簡単に落ちることを紹介していますが、重曹をクレンザー風に振りかけて擦ると、ド級の油汚れもさっくり落とすことができる、というのが本雑分の内容です。

掃除のやり方は簡単です。

ひどい油汚れには、粉末のクレンザーをシンクに振りかけるかのように、重曹を、たっぷりと大量にドサッと振り掛けるのです。

そして、湿らせたボロ布でゴシゴシ擦れば、べとべとした油汚れが難なく取れてしまいます。(末尾に注意事項あり。)

換気扇のファン1枚なら、15分もあれば、1年分の油汚れが落ちます。

「うわーうわー落ちる落ちる」と、楽しくなるくらいに、ベタベタ汚れが落ちます。

油は酸性で、重曹はアルカリ性なので、重曹が油汚れと相性がいいのは知っていましたが、ここまでよいとは、重曹を使い続けているわたしですが、新たな発見でありました。

重曹は粒子が小さいので、「磨き粉」としても利用されるのですが、今回、この磨き粉用途で、油汚れを「こそげる」のを知ったという塩梅です。

換気扇の羽のみならず、換気扇の外枠も油でべとべとでしたが、重曹のクレンザー風利用で、これまでにない短い時間で、大掃除の難所の換気扇が終了したという次第です。

油が固形化しているなどのひどい油汚れの場合は、重曹をざくっと振りかけて、しばらく放置すれば、油全体が中和されて、ぬるっと取れます。

また、お湯と組み合わせてゴシゴシすると、油汚れの落ち方はさらに加速し、普通のホコリや泥汚れのように、油が落ちます。

以上、換気扇などのひどい油汚れには、重曹をドサドサと、遠慮仮借なく、惜しむことなく振りかける、クレンザー風の利用がよい、という雑文でした。

なお、素手で直に、大量の重曹と接触すると、後々、かなり手がぱさぱさするので、敏感肌の方はご注意ください。

掃除の際は、できるだけゴム手袋をして、作業をしてください。(まあ、油まみれの換気扇を素手で掃除をする人はあまりいないでしょうが。)

まあ、直に触れたその日だけ、ぱさぱさするだけなので、気にならない人は別段、素手で扱っても大丈夫です。

なお、わたしの利用したのは、掃除用重曹ではなくて、食用グレードの重曹です。

食用グレードだったから、肌トラブルが少なかったのかもしれないので、気になる方は、念のため、食用グレードの重曹を利用ください。

価格参考:食用グレードの重曹

2つの難化傾向対策-予想問題集と基本テキスト

過去の本試験では問われなかった用語や語句が多用されていたり、見たことのない出題が多発するようなら、その試験は「難化傾向」にあります。

難化した試験は、元には戻らないどころか、さらに難化する」でも述べましたが、いったん「難化傾向」に入った試験は、年々難しくなっていくので、「もうこれ以上は難化しないだろ~」的な安易な憶測に乗らないことが大事です。

難化傾向にある試験に対して、できることは2つくらいしかありません。

1つ目の難化対策は、各社から出版される予想問題集を解くことです。

予想問題集は、「当てる」ために解くのではありません。

予想問題は、「外れる」と断定していいです。

わたしは、FP技能士という試験の1級から3級まで、T社の予想問題を解いたのですが、ほとんど、あらかた、全てといっていいほどそれら予想問題からは出題されず、本試験でカスリもしていませんでした。

今振り返ってみると、見事なほど外れていました。

ある意味で、正確な予想で、「当該予想問題集に出たことは、本試験には出ない」という推測が成り立つほどの『逆・的中率』でした。

まあ、これは1例に過ぎませんが、わたしのこれまでの受験経験からすると、予想問題集で「当たった記憶」は、1~2回くらいしかないのです。

しかし、それでも、なぜ予想問題集なのかと言うと、「解けない問題や未知の問題に慣れておく」ためです。

試験で怖いのはパニックや焦りで、合格できる実力の持ち主でも、「うわっ、問題が解けない!!」で頭に血が上ってしまうと、普段は解ける問題が、途端に解けなくなってしまいます。

予想問題集は、本試験の傾向から外れたトンチンカンな問題が多いです。

しかし、だからこそ、どんなヘンチクリンな問題も解くという「心の姿勢」を作ることができ、そして、解けない問題でも何とか答えようとする「心構え」を作ることができるのです。

一口に「難化」といっても、従来どおりの試験勉強をキッチリ消化していれば、合格点はギリギリ確保できる試験が多いです。(もっと言うなら、難化した試験とは、適当な勉強しかしていない受験生を落とすためのもの、といってもいいです。)

『無用の用』とまでは言いませんが、本試験での精神面を安定させる理由から、“ほぼ外れる予想問題集”は、有効なのです。

次の対策は、「基本テキストをシッカリ読み込んでおくこと」です。

当該対策は、予想問題集が売られていないマイナー試験の、唯一の難化対策と言えます。

難化の典型的なパターンは、「え、こんなところが出るの?」です。

以前は出題が単調だったので、過去問のみで合格できた試験ほど、テキストが軽視されます。

ゆえに、出題者は、その受験生の盲点を突いて来る、という手合いです。

難化のパターンとしては…、

難化の第一歩は、「テキストにて、これまで問わなかったことを問う」です。

次に、「テキストの図や表の、細々としたことを問う」です。

さらに難化すると、「図や表の“全て”を憶えていないと、解けない問題を出す」です。

過去問を解いて、難化の度合いを元に、“出そうで怪しい”テキストの図や表を、丁寧に目を通しておきましょう。

難化した試験は、元に戻らないどころか、さらに難化する-宅建と冷凍機械3、通関士から

端的に言うと、「難化傾向に入った試験は、今後も難化を続ける」ので、もう難しくはならないだろう的な、安易な憶測に飛びつかないことが肝心です。

昨今の資格試験の事情を鑑みると、「難化傾向」にあります。

人気のある試験だろうが何だろうが、受験者数が増加していようが減少していようが、です。

有名どころでは「宅建」で、宅建試験は、「宅地建物取引士」と名称が改められたのを機に、さらに難化しました。

引掛け問題が多発したり、判例を深く取り扱う問題が増えたり、「正解はいくつか?」的な全ての選択肢を判別できないと正解に至らない難問題が増えたりと、まあ、点が取り難くなったのです。

宅建は毎年毎年“難化”していたので、「名称が変わるといっても、毎回難しくなっているから、“これ以上”は難しくはならず、例年通りの出題となるだろう」的な予想を覆しての、「さらなる難化」となっていました。

その他の事例としては、マイナーどころの「第3種冷凍機械責任者(通称:冷3)」です。

この試験は、以前は、定番問題が数多く出題された試験で、軽く勉強すれば誰でも合格する試験でした。

不自然な選択肢も多く、たとえば、「○○の場合は、AとBという作業はするが、Cはしなくてよい」というような出題が結構あるので、中身を知らなくても、何かヘンだ的に選択肢が選べてしまい、あまり勉強しなくても合格点を確保できたのです。

が、この近年で、以前にはない出題がちらほら増えだし、昨年度(2014年度)は、1科目丸々が難化し、本年度(2015年度)に到っては、全ての科目が難化し、かつての過去問が霞んでしまうほどの大変化を遂げたのでした。

まさか、こんなマイナーな試験が難化するとは、というのが第1の感想で、難化して受験者数が激減すれば手数料収入も減る→マイナー試験にとっては死活問題→だから更なる難化はない、と思っていた矢先の変化で、本試験では頭を抱えたものです。

試験の難化については、「通関士」という試験も知っておくべき素材です。

難化して受験者数が減っても、試験は難化するという見本だからです。

通関士は、例年1万人前後が受験していたのに、試験が難化したこともあって、現在では7500人近くしか受けない試験となってしまいました。そう、4分の1減、25%減になったのです。

以前は本屋の本棚が丸々通関士だったのに、今では、半分以下のスペースとなったくらいに、下火になってしまいました。しかし、それでも、絶賛難化中なのです。

ちなみに宅建は毎年20万人近く受ける人気資格で、対して、冷3は例年7000~8000人程度しか受けない試験です。

規模の大小に違いがあっても、「試験というものの性質」は、いったん難化が始まると、よほどのことがない限り、難化傾向は続く、というのが実感としてヒリヒリ感じている次第です。

テキストなり過去問なりで、「難化」という文言に触れたら、安直な「もう難化はないだろう」的な憶測に乗ってはいけません。

もっともっと難しくなって、見たことも聞いたこともない問題に当たる可能性が高く、さらに難化してもいい心構えを作って試験に臨むのが、よほどに「安全」です。