独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

受験生は、最低でも試験の3日前から禁酒する

結論から言うと、試験の3日前となれば、アルコールを控えるべし、という次第です。

端的に言うと、アルコールと試験勉強とは、相性が非常に悪いです。

というのも、アルコールを飲むと“記憶がなくなる”からで、『憶える』作業である試験勉強と飲酒とは、全く正反対の水油的・夫婦的な関係に立つのであります。

常々申していますが、最悪の試験勉強は、『酒を飲みながら』でして、忘れようとしつつ憶えようとしているという、アクセルを踏みながらブレーキを踏むかの如く、幸せになろうとして不幸になる結婚の如しです。

大事なことは、酔っていない=アルコールが入っていない、というわけではない点です。

酒を飲めば、酔ってはなくても、数日間はアルコールの影響下に『厳然としてある』と思っていた方が賢明です。

アル中病棟の入院期間は、おおむね「3ヶ月」とされています。

なぜかというと、アルコールが脳から完全に抜け切るのに「3ヶ月」はかかるからです。

まあ、3ヶ月という数字は、寝ているとき以外の起きている間ずっと酒を飲む連続飲酒状態でのものです。

晩酌程度の飲酒なら、たとえ、スピード違反のアルコールチェックにひっかからなくとも、脳は、2~3日の間はアルコールの影響下に及んでいると思っていた方がいいでしょう。

わたしは、本試験前の追い込みの記憶効率を落とさないためと、そして、本試験で少しでも不利益になることは避けたいことから、常に、最低でも本試験の3日前から禁酒をします。

最近の試験はおおむね難化していて、思考力・記憶力以上に、『カン』が必要となっています。

脳がアルコールの影響を少しでも受けていると、これじゃねえの的な『カン』が鈍るのは間違いありません。

逆を言えば、酒を飲んでいないと、頭が冴えるのか、非常によく“当たる”のです。

酒は、試験後にいくらでも飲めますし、試験後の方がおいしいです。

試験勉強のストレスから酒に手が伸びそうですが、代わりに砂糖をたくさん入れたコーヒーや紅茶でも飲んでみてください。

アルコールは一種の糖なので、甘い飲み物で代用が効くように思います。

甘いのが苦手な人は、配偶者のご尊顔を拝見させて頂くのがいいでしょう。いろんな味があります。

また、買い置き派の方は、本試験の1週間前となれば、家からすべてのアルコール類がなくなるように、“飲みたくないけど仕方がないから飲む”的な処置をしてみてください。

試験を名目に飲める、最も合法的な飲酒です!

資格の平均年収の注意事項

結論から言うと、資格の平均年収は、『当てにならない』ので、慎重に接すべき数字である、という塩梅です。

ややもすれば“一人歩きする”数字を鵜呑みにせず、勝手なイメージを抱かないように、身を処すべきかと思います。

開業系か勤務系か

たとえば、公認会計士であれば、監査法人に勤めていてお給料を貰っているので、正確な数字が出ます。

しかし、同じ公認会計士でも、開業している場合、『経費』の使い方が劇的に違ってくるので、同じ資格ながら同じ土俵で語れません。

というのも、独立開業の場合、確定申告で『年収』が決まってくるので、奥さんのスーツが経費で落ちているなど、かなりの『裁量』が含まれくるからです。

お医者さんでも、開業医と勤務医とでは、数字に大きな開きがあります。

こんな次第で、資格の平均年収を見る場合は、開業系か勤務系かを見極める必要があります。

決まっていない「年収」概念

『年収』という言葉は、「売上」や「費用」、「利益」といった言葉のように、定義されていません。

言うなれば、いくらでも、操作が効くという塩梅です。

数字を大きく見せたい人は、「年間売上高(年商)」を言うでしょう。

年間収入=年収と言えなくもないからです。

対して、数字を小さく見せたい人は、最終的な「利益」額を言うでしょう。

年収=年間収益と踏まえているからです。

会計チックな用語が出てきたので、混乱してきませんか?

そうなのです。

『年収』という単語には、かなりの混乱が背景にあるので、ある調査では年収2千万円も可能!という文言が溢れているのに、一方の調査では、控えめな数字が並んだりするのです。

言うなれば、年収という言葉には、結構な「恣意」を含ませることができる、という寸法です。

儲かってるよ!をアピールしたいとき・景気がいいのを強調したいときなどは、年収を、年商(年間売上高)として使用しているときがあります。

年収という言葉に触れた際は、要注意数字と思う方が穏当です。

母データの信憑性

平均年収が語られる際、そもそもの母データがダメなときがあります。

まずは、「アンケートの回答率」や「有効回答数」に、着目しなくてはいけません。

というのも、儲かっていない人・うまくいっていない人は、回答する強い動機がないため、返さないことが予想されるからです。

あなたが無職だとして、年収を聞かれたらきちんと返事をするでしょうか?

そういうことです。

これとは反対に、儲かっている人・成功している人は、意気軒昂してアンケートに回答することでしょう。

結果として、母データには、『儲かっている人系』の回答が多くなってしまい、そこで平均が取られ、平均年収が高まるという背景を否定できません。

アンケートの回答率が50%を切っているのなら、サングラスをかけて当該年収の数字に触れる方が賢明かと思われます。

また、アンケートの回答率や有効回答数が記載されていないなら、眉唾と思っていた方がいいでしょう。

業者の存在

たとえば、専門学校などは、講座等を受講してもらってナンボのものですから、パンフレットやチラシには、“魅力のある数字”を使うはずです。

それは商売なので仕方がありません。

先の回答率の低いアンケートでも、「調べた事実」がある以上、決して「嘘」ではありませんから、使っていいはずです。

データや数字を精査分析するのは、「こちら側」の仕事。

わたしたちは、「儲けようとして儲けさせてはいけない」という言葉を噛み締めるべきです。

そもそも、正確な年収を調べる機関がないし動機もない

資格には、業界団体があります。

とはいえ、年収を調べることは、それら業界団体の仕事ではありません。

業界団体だからといって調査に強制力があるわけでないし、団体構成員にとっても、年収額といったデリケートな質問に答える義務もなく、加えて、自分が稼いでいる額を同業者等に知られたくないというのが実際のところでしょう。

まとめ的なもの

こんな次第で、資格の平均年収ほど当てにならないものはない、という次第です。

情報源を偏らせず、情報はきちんと精査し、プラスの情報があればそれと同数のマイナスの情報を集めて、当該資格の年収を判断しましょう。

資格別年収表

資格別の年収表です。

控えめな数字で、個人的には、実態を突いているように思います。

知り合い等の生活レベルを勘案しても、このあたりの数字に収まる、って感じがします。

もちろん、バリバリ仕事をして稼いでいる人もいる“例外”な人もいるでしょうが、特殊なケースは参考になりません。

真実はこうだ!とはいいませんが、だいたいの目安は、これらの数字内かと思われます。

医療系

医師:1,000万~1,200万円

獣医師:600万~700万円

歯科医師:500~600万

診療放射線技師:500万~550万

薬剤師:450万~500万

臨床検査技師:450万~500万

看護師:300万~500万

法律・会計系

公認会計士・税理士(※):750万~850万

弁護士:750万~800万

司法書士・弁理士:650~750万

(※)当該公認会計士は、監査法人に勤めている人ではなく、開業している人かと思われます。だから、税理士と並置されているのでしょう。

建設・不動産

不動産鑑定士:650万~750万

土地家屋調査士:500万~600万

一級建築士:500~550万

測量士:400万~500万

その他

栄養士:300万~400万

保育士:300万~350万

理容師・美容師:250万~400万

まとめと一言コメント

基本、『資格で儲ける』という文言は、業者の言葉です。

儲けは、資格ではなく、仕事でも稼ぐものです。

仕事は、やはり、その社会的責任や価値で対価が決まるものです。

ヘンな数字に惑わされず、自身の適性とやりがいから、資格を見てください。

あと、「雇われ」と「独立開業」とでは、経費の使い方が全く異なるため、数字は大きく変わります。要注意です。